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トロロッソSTR3 セバスチャン・ベッテル初優勝&トロロッソ唯一の優勝マシン【ミニカー#52】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はトロロッソが2008年のF1に参戦するために開発した、トロロッソSTR3を取り上げてみたいと思う。

マシンデータと戦績

まずはトロロッソSTR3の主要諸元をチェック。

年式2008年
カテゴリーF1
チームトロロッソ
マシン名STR3
デザイナーエイドリアン・ニューウェイ
エンジンフェラーリ056

つづいてトロロッソSTR3の戦績を見てみる。

コンストラクターブルデーベッテル
シーズン順位6位17位8位
シーズンポイント39P4P35P
優勝1回0回1回
ポールポジション1回0回1回
ファステストラップ0回0回0回

ベッテル初優勝&トロロッソ唯一の優勝マシン

トロロッソSTR3は2008年のF1第6戦、モナコグランプリから投入されたトロロッソのマシン。

2007年にBMWザウバーからデビューしたセバスチャン・ベッテルは、この年からトロロッソに加入すると、開幕から予選でチームメイトのセバスチャン・ブルデーを上回るパフォーマンスを発揮する。

決勝ではリタイヤを喫するレースがつづくが、STR3を投入したモナコグランプリで5位に入賞して、トロロッソ加入後初のポイントを獲得すると、カナダ、ドイツ、バレンシア、ベルギーと、立て続けにポイントを稼ぐ。

そしてベッテルとトロロッソSTR3のハイライト、第14戦イタリアグランプリを迎える。

予選では参戦3年目の中堅チームであるトロロッソのベッテルが、Q2トップタイムでQ3に進出すると、その勢いのまま史上最年少の21歳72日で初のポールポジションを獲得した。

ウェットレースが宣告された決勝でも、ベッテルは安定したレース展開で、最初のタイヤ交換以外は終始レースをリードし、史上最年少の21歳73日で見事初優勝をした。

この優勝はトロロッソにとっても初の優勝で、姉妹チームのレッドブルよりも早く勝利を記録した。

トロロッソSTR3のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のトロロッソSTR3を撮影していこうと思う。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

ピットガレージに佇むトロロッソSTR3のドライバーは、若きベッテル。

タイヤはブリヂストンのヘビーレインなので、雨の降る中勝利したイタリアグランプリ仕様だ。

ベースとなったのは同じくレッドブルテクノロジーで設計された同年のレッドブルRB4で、STR3は第6戦のモナコグランプリから投入された。

フロントウイングは、当時流行ったブリッジウイングが装着されている。

当時のトロロッソのマシンは、エンジンカウルに赤い雄牛(レッドブル)が描かれていた。

ベッテルのトロロッソSTR3がポールポジションの位置にマシンを止める。

あっ!イタリアグランプリの再現ならば、2番手グリッドはマクラーレンのマシンだった・・・。

フロントノーズ先端の色は、レッドブルのイエローに対してトロロッソはゴールドだった。

赤い雄牛の絵はプリントではなく、毎レースデザイナーが描いていたという。

エンジンはベースとなったレッドブルRB4のルノー製に対して、トロロッソSTR3はフェラーリ製ということで、リヤ周りはオリジナルのデザイン。

当時のエンジン音は、19,000回転でリミッターを効かせたとはいえ、甲高い音が最高だった。

余談だが、この年のトロロッソのドライバーラインナップはセバスチャン一色だった。

セバスチャン・ブルデー(#14)
セバスチャン・ベッテル(#15)
セバスチャン・ブエミ(テストドライバー)

2008年のF1マシンは、いたるところに空力フィンが装着されていて本当にカッコよかったが、2009年からはそれを禁止され、フロントウイングは幅広に、リヤウイングは細く高くなり、一気にブサイクになってしまった。

以上、1/43のトロロッソSTR3を実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【ixo製】トロロッソSTR3

デアゴスティーニのF1マシンコレクション33号で、製造はイタリアのixoが行なっている。

【マテル製】フェラーリF2008

2008年ごろ発売したアメリカマテル製の通常ラインナップ。

【ixo製】マクラーレンMP4-23

デアゴスティーニのF1マシンコレクション35号で、製造はイタリアのixoが行なっている。

最後に

レッドブルがミナルディを買収して、2006年からF1に参戦したトロロッソ。

トロロッソは2019年を最後にコンストラクター名を改称し、2020年からアルファタウリになり現在に至る。

14年に及ぶトロロッソの歴史の中で、唯一のポールポジションと唯一の優勝を記録したのがこのSTR3だった。

以上、今回は1/43のトロロッソSTR3を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。