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レッドブルRB14 リカルドがモナコで悲願の優勝を遂げたマシン【ミニカー#71】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はレッドブルが2018年のF1に参戦するために開発した、レッドブルRB14を取り上げていきたいと思います。

マシンデータと戦績

まずはレッドブルRB14の主要諸元をチェック。

年式2018年
カテゴリーF1
チームレッドブル
マシン名RB14
デザイナーエイドリアン・ニューウェイ(チーフテクニカルオフィサー)
エンジンタグ・ホイヤー(ルノーR.E.18)

つづいてレッドブルRB14の戦績を見てみる。

コンストラクターリカルドフェルスタッペン
シーズン順位3位6位4位
シーズンポイント419P170P249P
優勝4回2回2回
ポールポジション2回2回0回
ファステストラップ6回4回2回

リカルドがモナコで悲願の優勝をしたマシン

2018年日本GPにて撮影(実車)

2018年の第6戦モナコグランプリ。

予選では2016年モナコグランプリ以来、自身2度目のポールポジションを獲得したリカルドは、スタートでトップを守りその後も2位セバスチャン・ベッテルを引き離しながらペースをコントロールしして周回を重ねていく。

しかし28周目、リカルドが、

「パワーを失いはじめている」

と訴える。

そう、ルノー製のMGU-Kが故障をし、161馬力を失うことになる。

しかしそこはモンテカルロ。

かつて三宅アナウンサーが、

「ここはモナコモンテカルロ、絶対に抜けない!」

と語ったように、相当にラップタイムを落としたが、パワーユニットを労わりながら走り続け、この年2度目、キャリア7回目の優勝を飾った。

この勝利は2016年モナコグランプリで、ポールポジションからトップを快走するもチームがタイヤ交換に手間取り2位で涙をのんだ2年前の屈辱を晴らした結果となった。

今回はそのモナコグランプリで念願の優勝を果たした、ダニエル・リカルドのレッドブルRB14のミニカーを本気で撮影してみたいと思う。

レッドブルRB14のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のレッドブルRB14を撮影していこうと思う。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

カーナンバー3はこの年までレッドブルに在籍したダニエル・リカルドのマシン。

レッドブルのマシンにしてはリヤウイングが立っていることから、前述のモナコグランプリ仕様か?

この前年からマシンの全幅とリヤウイングがワイドになっており、リヤタイヤも幅広になっているので、リヤビューがかなり迫力を増している。

エンジンカウルには『TAG Heuer』のロゴ。

ルノーとタッグを組み4度の世界チャンピオンを獲得したレッドブルだが、パワーユニット時代以来ルノーの信頼性のなさに愛想を尽かし関係が悪化する。

そしてルノーはレッドブルへのパワーユニットの供給を拒んだため、当時F1界のドンだったバーニー・エクレストンが仲介に入り、結果レッドブルがこのタグホイヤーのバッジネームを付けることでルノーはパワーユニットの供給に応じることになる。

同年のフェラーリやルノーのマシンと見比べてもらうと分かるとおり、他のマシンがサイドポンツーン下部に大きなえぐれを持たせているが、レッドブルRB14は独自の空力処理をしている。

スターティンググリッドのポールポジションの位置にレッドブルRB14を移動してみた。

奥に見えるのがライバルフェラーリの同年のマシン、フェラーリSF71H。

ルノーワークスとカスタマーのツーショット。

マッド塗装の先駆者だったレッドブルだが、2019年からフェラーリもマッド塗装に追随し、ルノーも2020年からマッド塗装になった。

このマッド塗装はマシン重量を数百グラム軽量化できるメリットがあるが、正直レッドブル以外のマシンは二番煎じでまったく似合っていないのだが・・・。

以上、1/43のレッドブルRB14を実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【ixo製】レッドブルRB14

デアゴスティーニF1マシンコレクションの94号で、イタリアのixoが製造している。

【ixo製】フェラーリSF71H

2020年11月に発売されたデアゴスティーニF1マシンコレクションの101号で、イタリアのixoが製造している。

【ixo製】ルノーR.S.18

こちらもデアゴスティーニF1マシンコレクションの102号で、ixoが製造している。

最後に

最後にレッドブルのパワーユニットについて。

2014年からはじまったパワーユニット時代は、王者メルセデスにフェラーリとレッドブルが追随し、3強を形成していた。

しかしその中にありレッドブルは常に3番手で、メルセデスやフェラーリの取りこぼしたグランプリで散発的に勝利していた。

その原因はパワーユニットにあった。

自動車メーカーが母体のメルセデスやフェラーリはパワーユニットも自社で開発する、いわゆるフルコンストラクターであるのに対し、自動車メーカーではないレッドブルはルノーからパワーユニットを供給してもらうカスタマーチームのため、マシンとのマッチングがイマイチ良くなかったからだ。

しかもそのルノー製のパワーユニットは、メルセデスやフェラーリのものと比べると、パワーや信頼性で遅れを取っていたため、お得意の空力で対抗していたが、厳しい戦いが続いていた。

またレッドブルとルノーは関係が悪化していたこともあり、この2018年からジュニアチームに供給を開始していたホンダ製パワーユニットの評価をし、翌2019年から念願のワークス待遇としてホンダ製パワーユニットに切り替えたのだった。

以上、今回は1/43のレッドブルRB14を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。