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【特別編】ウィリアムズFW42【ミニカーで振り返るレーシングマシン】vol.31 名門ワースト1の駄作マシン

モータースポーツ中毒者のぴぴと申します。

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回は名門ウィリアムズが2019年のF1グランプリに参戦するために製作した、ウィリアムズFW42を取り上げていきたいと思います。

マシンデータ

まずはウィリアムズFW42の主要諸元をチェックしてみます。

年式2019年
カテゴリーF1
チームウィリアムズ
マシン名FW42
デザイナーパディ・ロウ
エンジンメルセデス

年間1ポイント!名門ウィリアムズ最大の問題作!!

ロバート・クビサ選手のF1復帰や、新たなメインスポンサーであるロキッドの獲得など、話題性のあった2019年開幕前のウィリアムズでしたが、2月に行われた合同テストでトラブルが発生します。

マシンが来ない!

じつはFW42、クラッシュテストに6回も落ちていたことが判明し、マシン製作が遅れに遅れたのです。

結果合同テストには2日半遅れて到着。

4日あった合同テスト前半は結局1日半しか走行できず、しかもタイムシートの一番下に位置する最悪の結果でした。

その後もスペアパーツ不足やミラーとサスペンションデザインの違法がFIAから指摘され、FW42のデザイナーでありチームの取締役でもあったパディ・ロウ氏は、責任を取るカタチでチームを追われてしまいました。

2019年シーズンはメルセデス・フェラーリ・レッドブルのトップ3強と、その他のチームでの中断トップ争いという図式でしたが、その中断争いにまったくついて行けずに、FW42のみがダントツの最下位を走行するというレース展開がすべてのてのレースにおいて見られました。

【F1 2019年シーズンの勢力図イメージ】

トップ争い中団争い最下位
メルセデス
フェラーリ
レッドブル
マクラーレン
ルノー
トロロッソ
レーシングポイント
アルファロメオ
ハース
ウィリアムズ

結局、FW42の年間ポイントは、クビサ選手が波乱のドイツグランプリで記録した1ポイントのみという燦々たる成績で、1978年に参戦を開始したウィリアムズグランプリエンジニアリングの歴代マシンの中で、年間最低ポイントとなってしまいました。

結果FW42はウィリアムズ史上もっとも酷いF1マシンと言っても過言ではありません。

ウィリアムズFW42を実車のように撮る!

それでは1/43のウィリアムズFW42を撮影していきます。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。

ピットガレージに佇むウィリアムズFW42。

コックピットには9年ぶりにF1復帰したロバート・クビサ選手が乗り込みます。

エンジンカバーにはこの年からメインスポンサーになった『ROKiT』のロゴ。

2018年から採用になったドライバー保護デバイス『Halo』ももちろん装着します。

最近のミニカーの精細さは驚くばかり。

フロントウイングの細かい造形や、

ノーズ上のアンテナ類の細さや、

バージボードやミラー廻りなど、本当によく再現されています。

サイドポンツーンのボコッとしたえぐれ具合の造形も素晴らしい!

リヤタイヤのパーテーションもしっかり処理されているし、

あっ!リヤタイヤ前の突起も再現されている、凄い!

裏面のスキッドプレートなどもリアルに再現。

ミニチャンプス製ミニカーは値段がかなり高騰していますが、この造形なら納得です。

次はグリッドでの撮影です。

実際には考えられなかったポールポジションの位置に着くFW42。

フロントローのもう1台はフェラーリのマシンが見えます。

『Helo』を装着するとドライバーが見えない!

残念なピンボケ写真ですが、このアングルから見ると最近のF1マシンはボディ後端が非常にコンパクトなのが分かります。

近年のF1マシンはサイドポンツーン下の形がマシンにより異なります。

えぐれが多いマシンと、レッドブルをはじめとしたえぐれが少ないマシンがありますが、ご覧のようにウィリアムズFW42は前者で、非常にえぐれが強いです。

FW42は速さでは他のマシンに遅れをとってしまいましたが、唯一の利点がありました。

それは信頼性の高さです。

開幕戦から第14戦のイタリアグランプリまで、2台のマシンがすべて完走しました。

テストが制限されている近年のF1にとって、完走率が高いということはそれだけデータを蓄積できるというメリットがあります。

その多くのデータを駆使して、2020年型FW43は『古豪復活!』を成し遂げてもらいたいものです。

以上、1/43のウィリアムズFW42を実車のように撮影してみました。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介します。

【ミニチャンプス製】ウィリアムズFW42

ミニチャンプス製の通常モデルで素材はレジン製です。

【ixo製】フェラーリSF15-T

デアゴスティーニF1マシンコレクションの9号で、ixo製です。

フェラーリSF15-T【ミニカーで振り返るレーシングマシン】vol.36 ベッテルのフェラーリデビューマシン

最後に

最後に今回ミニチャンプス製のミニカーを久々に購入したので、その話を少し。

左のフェラーリはIXO(デアゴスティーニ)製(2,500円)、右のウィリアムズがミニチャンプス製(13,000円超)ですが、ノーズのアンテナ類の細さやタイヤの造形、インダクションポッド上のカメラなど、ご覧のとおり細かいところに大きな違いがあります。

近年のF1マシンは複雑化しており、それをミニカーでより忠実に再現しようとするミニチャンプスの姿勢は喜ばしいことです。

その陰にはスパークというライバルの存在も大きな要素です。

数年前までのミニカー市場はミニチャンプスの独断でしたが、最近では新興勢力であるスパークの技術向上により、両社が切磋琢磨しておりファンにとっては嬉しい限りですね。

以上、今回は1/43のウィリアムズFW42を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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奥が深いモータースポーツ撮影の世界
MOTORSPORT撮影術

モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




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モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。 一眼レフデビューは2001年頃、CANON EOS7(フィルム機)。腕に覚えは全くないが、年数だけはそこそこ長い。 【一眼レフ遍歴】 CANON EOS 7 → CANON EOS kiss N → CANON EOS 60D → CANON EOS 7D MarkⅡ → CANON EOS 5D MarkⅣ & SONY α7R Ⅲ 【所有カメラ】 CANON EOS 5D MarkⅣ SONY α7R Ⅲ SONYサイバーショット DSC-RX1R 【所有レンズ】 CANON EF100mm-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM CANON EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM CANON EF24mm-70mm f/4L IS USM CANON EF50mm f/1.2L USM CANON EF85mm f/1.4L IS USM SONY FE24-105mm F4 G OSS