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フェラーリ641/2 F1ブーム真っ只中に登場したフェラーリ史に残る名車【ミニカー#2】

第2回を迎えました今回のミニカーコレクションは、フェラーリ641/2を特集します。

マシン紹介

このフェラーリ641/2は、1990年のF1グランプリを戦ったマシンで、マクラーレンより移籍したアラン・プロストと、ナイジェル・マンセルがドライブしたマシンです。

前年マクラーレンでチャンピオンになったプロストが、チャンピオンナンバーを持って移籍したため、フェラーリにとっては1980年の312T5以来、10年ぶりにカーナンバー1を付けての参戦となりました。

序盤戦は信頼性不足がたたり、開幕から5戦中3戦でマクラーレンホンダのアイルトンセナに勝利を奪われフェラーリは第2戦ブラジルグランプリの1勝のみ。

しかし次第に信頼性も向上し、第6戦のメキシコグランプリから3連勝を記録し、以降はマクラーレンと互角の戦いを演じました。

結果、優勝回数は6回を数えたが、惜しくもチャンピオンにはなれませんでした。

デザイナーはスティーブ・ニコルズとエンリケ・スカラブローニですが、実際には前年の640からの正常進化版で、640をデザインし1990年初頭にベネトンへ移籍したジョン・バーナードの影響が色濃く出ていますね。

ミニカー紹介

今回登場するモデルは主役の641/2と642の2台がマテル製になります。

そして640がアシェットから販売している『フェラーリF1コレクション』のvol.19で、製造はマテル製です。

マテルといえば、一時期はフェラーリミニカーの独占販売権をフェラーリ社と締結し、年を追うごとに完成度が高くなっていったブランドで、今回の製品も期待が持てます。

また通常盤とフェラーリF1コレクション用の廉価版の違いにもご注目ください。私は『GOOD YEAR EAGLE』と書かれたタイヤロゴが内側にない事ぐらいしかわかりませんでした。

撮影

それでは今回も撮影していきましょう。

テーマはもちろん実車の様に撮る!です。

細く直線的、鼻筋の通った顔立ちは同年代のマシンと比べても異彩を放った美しいデザインです。

非常に長いサイドポンツーンは非常に滑らかな造形で、いかにも空力が良さそうです。

こちらは1989年の後半戦を戦った前年型の640です。
正直カーナンバー以外で641/2と見分けがつきません。

こちらは1991年前半戦仕様の642です。

1989年の640・1990年の641/2・1991年の642を並べてみました。
同じコンセプトで製作されたのが一目瞭然ですね。

最後に

1960年年代後半、F1にウイングが登場し空力の概念が生まれました。

その後ドライバーの戦い、エンジン(PU)の戦いに加え空力の戦いも始まりました。

今の時代、空力の鬼才といえば誰もが口を揃えてレッドブルのエイドリアン・ニューウェイを思い起こします。

そのニューウェイが台頭する前、一時代を築いたのがジョン・バーナードでした。

バーナードの最高傑作といえばマクラーレンのMP4/1からMP4/3で、彼のコンセプトはその後長く同チームに引き継がれました。

今回取り上げたフェラーリ641/2も、640で設計したバーナードのコンセプトを色濃く残したマシンで、都合3シーズンの長きにわたり引き継がれました。

バーナードのデザインした最高傑作がMP4シリーズならば、もっとも美しいマシンは今回の641/2を含めた640シリーズではないかと個人的に思っています。

そんな640シリーズを3台並べて鑑賞できるのも、ミニカーならではの魅力ではないでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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4件のコメント

90年のセナは開幕4連勝なんてしてませんよ
第2戦ブラジルはプロスト
第3戦サンマリノはパトレーゼがそれぞれ勝利しています

銀座兄さん、ご指摘ありがとうございます。

仰るとおり、開幕フェニックスはセナ、第2戦ブラジルがプロスト、第3戦サンマリノパトレーゼ、第4戦モナコセナでしたよね。

ご指摘箇所は直させていただきました。

1/43 LOTUS 99T ミニカーコレクションvol.1 – モータースポーツフォトグラフィー へ返信するコメントをキャンセル

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。