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カルソニックチームインパル スーパーGTマシン一覧【2005-2022】

2021年スーパーGT第5戦。

スポーツランドSUGOで行われたレースでは、チームインパルが2016年第5戦の富士スピードウェイ戦以来の5年ぶりの勝利を挙げた。

インパルが優勝した2016年スーパーGT第5戦富士スピードウェイ

5年前の富士戦は私も現地で観戦したが、チェッカー後のファンの絶叫は凄まじく、長年富士スピードウェイでスーパーGTを観戦してきた私にとっても忘れられないレースだった。

そんなスーパーGTに参戦するチームの中でも一二を争う人気レーシングチーム、チームインパルのマシンカラーといえば、全日本GT選手権時代からタイトルスポンサーを務めるカルニックのブルーが特徴だ。

ただ長いチームインパルのカラーリングは変化し、同時にマシンの形状も歴史とともに変わっていった。

そこで今回は、スーパーGTがはじまった2005年からの、チームインパルのマシンとカラーリングの変化を、写真とともに見ていきたいと思う。

2005年のチームインパル

2005年スーパーGT第6戦にて
写真提供:Mさん
2005年スーパーGT第6戦にて
写真提供:Mさん
マシンエンジンドライバーランキング
フェアレディZVQ30DETT
3.0L V6ツインターボ
B.トレルイエ
井出有治
ドライバー11位
チーム8位

全日本GT選手権では、長きにわたりカルソニックスカイラインのマシン名で参戦していたチームインパルだったが、全日本GT選手権最終年からベース車両をフェアレディZにチェンジし、スーパーGT初年度も継続してZ33フェアレディZで参戦する。

ちなみにこのフェアレディZは、オーバーハングを長くした事実上のホモロゲーションモデルであるTypeEをベースにしている。

エンジンに関しては全日本GT選手権2002年シーズンのR34スカイラインGT-Rから使用する、3.0L V6ツインターボのVQ30DETTを継続使用していた。

全日本GT選手権初年度から継続してこの年もタイトルスポンサーはカルソニックが務めるため、マシンのカラーリングはカルソニックブルーにホワイトの文字でスポンサーロゴが入る。

この統一されたシンプルなカラーリングに、多くのファンは魅了されるのだ。

2006年のチームインパル

2006年スーパーGT最終戦にて
写真提供:Mさん
2006年スーパーGT最終戦にて
写真提供:Mさん
マシンエンジンドライバーランキング
フェアレディZVQ30DETT
3.0L V6ツインターボ

VK45DE
4.5L V8 NA

(第9戦のみ)
B.トレルイエ
星野一樹
J.デュフォア
ドライバー8位
チーム6位

前年同様に2006年シーズンもフェアレディZで参戦する。

カラーリングに大きな変更はないが、ノーズ先端の『ALTIA』のロゴが『SACHS』に変わり、サイドには『MARUHON』のロゴが入った。

エンジンは2002年から長くツインターボのVQ30DETTを使用していたが、この年の最終戦から第排気量NAエンジンのVK45DEに変更している。

ドライバーにはこの年から星野一義監督の息子である星野一樹選手を起用し話題となった。

2007年のチームインパル

2007年スーパーGT第3戦にて
写真提供:Mさん
2007年スーパーGT最終戦にて
写真提供:Mさん
マシンエンジンドライバーランキング
フェアレディZVK45DE
4.5L V8 NA
B.トレルイエ
星野一樹
J.デュフォア
ドライバー11位
チーム10位

フェアレディZは全日本GT選手権時代から数えて4年目となり、この年が最終年だ。

この年もカラーリングに大きな変更はないが、サイドにあった『MARUHON』のロゴは1年で消え、フロントバンパーの『TOTAL』のロゴが『ENEOS』に変わっていることから、チームの使用オイルが変更になったことがうかがえる。

2008年のチームインパル

2008年スーパーGT第3戦にて
写真提供:Mさん
2008年スーパーGT第3戦にて
写真提供:Mさん
マシンエンジンドライバーランキング
GT-RVK45DE
4.5L V8 NA
松田次生
S.フィリップ
ドライバー4位
チーム4位

この年からベースマシンがR35のGT-Rに変更される。

ただ元来GTマシンの色が濃いR35 GT-Rを、無理やり前面投影面積を抑えるために設計されているからか、正面からマシンを見ると、ベースマシンと大きな違いを感じる・・・。

カラーリングはフェアレディZの時と同様に、カルソニックブルーにホワイトのロゴ。

大きなスポンサーロゴの違いとしては、フロントバンパーの『ENEOS』が1年で『Mobil1』に変わっている。

2006年『TOTAL』、2007年『ENEOS』、2008年『Mobil1』と、この時代は毎年オイルメーカーのサポートが変わったようだ。

2009年のチームインパル

2009年スーパーGT第7戦にて
写真提供:Mさん
2009年スーパーGT第7戦にて
写真提供:Mさん
マシンエンジンドライバーランキング
GT-RVK45DE
4.5L V8 NA
松田次生
S.フィリップ
ドライバー11位
チーム10位

2009年のマシンを見て、それまでのマシンと大きな変化があるのがおわかりだろうか?

そうマシンのフロントやサイドに大きく『IMPUL』のロゴが入っており、『CALSONIC』のロゴがかなり小さくなった。

そう、2009年シーズン、カルソニックはインパルのサポートを縮小しているのだ。

ただインパルは長年のカルソニックの功績に敬意を表したのか、マシンカラーはカルソニックブルーのまま参戦している。

その他インパルのマシンは、長年ホワイトでカラーリングされたホイールを使用してきたが、この年以降ブラックのホイールに変更している。

次のページでは、2010年から2013年のチームインパルのマシンを紹介します!

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。