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シビックタイプRがスーパーGT GT500クラスに参戦!シビックをベースマシンにするメリットとは?

2023年の東京オートサロンが本日閉幕しました。コロナ禍で3年ぶりの開催だった今回は相当な盛り上がりだったようですね。

だったようですね・・・って?そう、今回はコロナが怖く開場入りは見合わせました。

うーん、でも行きたかったなあ。。。見たかったなあ。。。

一番見てみたかったのが、シビック。そう、スーパーGT GT500仕様に仕立てたシビックタイプR-GTコンセプトです。

出典:ホンダホームページより引用

2024年からホンダは現行のNSX-GTに替えてシビックをGT500マシンとして投入すると今回のオートサロンで発表されました。

超ビックリですね!

そこで今回は、シビックタイプR-GTコンセプトをじっくりと見ながら2024年に登場するマシンを想像してみます。また最後にこのマシンを投入するメリットについても考えてみます。

シビックタイプRは3メーカー中クラス1規定に一番近い車格!?

出典:ホンダホームページより引用

私たちおじさん世代からすると、シビックといえばコンパクトボディが売りの車種。スーパーGT GT500クラスが採用するクラス1規定では、車両の外寸が決まっていますが、シビックの車格では小さすぎるのでは?と思い、6代目シビックタイプR(FL5型)の車両寸法を確認。

シビックタイプR(FL5型)車両寸法
  • ホイールベース:2735mm
  • 全長:4595mm
  • 全幅:1890mm
  • 全高:1405mm

超デカくなっているじゃん!

ではライバルは?フェアレディZとGRスープラの市販車の車両寸法をシビックと比べてみましょう。

シビックタイプRフェアレディZGRスープラクラス1
WB2735mm2550mm2470mm2750mm
±10mm
全長4595mm4380mm4380mm4775mm
全幅1890mm1845mm1865mm1950mm
±6mm
全高1405mm1315mm1290mm1150mm

嘘でしょ?市販車だと現行シビックが一番大きい!?

さらに全高以外はクラス1規定(表の一番右)に一番近い・・・ビックリです!

もちろんスーパーGT GT500マシンは市販車とはすべて別物で、各メーカースケールを調整しながら市販車に近い形に仕立てますが、GRスープラなんかは全長をかなり伸ばしていて全然別のマシンに見えます。

そんな中シビックの市販車はクラス1規定に近い寸法なので、オートサロンで発表されたコンセプトカー(モックアップ)も市販車に近いだろうと思い、あらためて見てみると・・・

出典:ホンダホームページより引用

全高がなあ・・・。

2シーターピュアスポーツに挑むファミリーカーベースの4座車両

箱車ベースのレースでは近年BoPと呼ばれる性能調整が行われ、車両の形状やエンジン出力による優劣を極力減らしています。現在世界的に普及するFIA-GT3車両によるレースでもBoPの性能調整が行われていますよね。

しかしスーパーGT GT500クラスが採用するクラス1規定では、エンジンはほぼ同スペックですが、ベース車両の形状による性能調整はありません(ルーフ、ボンネット先端の高さ、Cピラーの位置は共通)。

となると、ベースとなる車両の形状は重要です。現に2022年に4シーターのGT-Rから2シーターのフェアレディZにマシンを変更した日産は、空力面で相当有利になったと公言しており、導入初年度にチャンピオンを獲得しています。

フェアレディZとGRスープラは2シーターのピュアスポーツ。2人乗りのキャビンスペースは小さく、形状も空力を考えられたcd値の低いデザインです。

対するシビックは??

シビックタイプRは現行車からさらなる性能アップが図られたとはいえ、ベースのシビックは大衆車。4人(5人)がゆっくりと乗車できることを目的に設計されたクルマがベースです。

出典:ホンダホームページより引用

ご覧のとおり、キャビンがデカく、さらに5ドア・・・。

これに対しホンダのレース部門を統括するHRCの渡辺社長は、東京オートサロン2023で下記のように語っています。

「5ドアベースのシビックですが、量産モデルとしてはもともと非常にいい空力の数値がありますし、今のNSXに対しても遜色のないレベルの空力数値までもっていけるのではないか、ということでHRC Sakuraの方で空力のメンバーが最後の仕上げに入っている段階です。(5ドアベースは)良い面、悪い面、両方ありますけど、トータルとしてはNSXと同じようなレベルに行くべく開発を進めています。競争力は高いと思っています」

出典:auto sport Webより引用

『量産モデルとしては』空力の数値が良いと言っていますね。NSXと同じレベルまで持っていくことが目標・・・やはりデメリットはかなり大きいのかもしれません。

ただし、現在スーパーGT GT500クラスに参戦するNSX-GTは元来ミッドシップだったマシンを無理やりFRに変更したため、GT500マシンとしては必要ないリヤのインテーク部分が空力的に良くないらしい。これが解消されるのはメリットになりますが、ライバルは元々FRベースだから当然ないです。

キャビンが広くなることは車内の構造物の配置に関して自由度が高くなることがメリット。無理にFRにしたNSX-GTよりもマシンバランスが優れる可能性もあるかもしれませんが・・・うーん、どうでしょう。

まあ、拠点となるHRC sakuraはF1のパワーユニット製造でモータースポーツの最高峰を知る、高い技術力を持った集団ですので、きっと驚くべきマシンに仕立ててくれることを期待したいですね。

シビックタイプR-GTがGT500に参戦するメリット

一方、シビックタイプR-GTがGT500に参戦するセールス面でのメリットは大きいです。

スーパーGTファンとしては、GT500に参戦するマシンのベース車両が欲しくなりますが、フェアレディZやGRスープラは2シーターなので、購入にはハードルが高い。独身ならまだしも、子供がいる家庭で2シーターを購入すれば、大ブーイングが必至?やっぱりセカンドカーでしょう。

対するシビックタイプRは5ドアの4人乗りなので、多少乗り心地は悪いですがファーストカーや1台持ちでもOK。さらにベースはFFなので雪が多い地方でもなんとかなります。

値段に関しては、GRスープラ SZ 4,995,000円から、フェアレディZ ベース車両 5,241,000円から、シビックタイプR 4,997,000円と意外にも大差ありません。

ただ〇〇万円からの『から』がミソ。GRスープラはシビックタイプRよりもリーズナブルですが、SZというグレードは2.0L NAで、エンジン性能はちょっと残念だし、フェアレディZのベース車両では装備が少々残念。

それに対してシビックタイプRにグレードはなく、4,997,000円が唯一であり最高峰。装備充実で妥協なし、です。

世界最高峰クラスのスーパーGT GT500クラスで、フェアレディZやGRスープラのピュアスポーツと戦うマシンをファーストカーとして所有する幸せ・・・考えただけでワクワクしますね。

最後に

今回発表されたシビックタイプR-GTコンセプトはモックアップのいわゆるショーカー。実車は現在空力の最終仕上げを行なっています。

実車が我々にお披露目されるのは初夏とのことなので、おそらく今年の6-7月頃でしょう。

きっとホンダならば、この5ドア車両を驚くような手法でバッキバキのGTマシンに仕立ててくれるはず。今から楽しみで仕方がない!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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奥が深いモータースポーツ撮影の世界
MOTORSPORT撮影術

モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。