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変わりすぎ!?富士スピードウェイの各コーナー名称変更の歴史

第10-12コーナー(現在の名称=ダンロップコーナー)

2020年FIA-F4開幕戦にて
名称の変化
  • 1984年-:ダンロップコーナー

富士スピードウェイで第1コーナーに次ぐパッシングポイントといえばダンロップコーナーです。

富士スピードウェイにダンロップコーナーの名称が使われたのは1984年。マシン速度を抑えるために、旧コースの300Rの先にシケインを設置し、ダンロップコーナーと名付けられました。

2021年スーパーGT最終戦にて

2005年の大規模改修でやや場所が変わり形状も変化しましたが、ダンロップコーナーの名称は継続され現在に至ります。

旧コース時代、関係者や往年のファンはこのダンロップコーナーをBコーナーという愛称で呼んでおり、現在でもBコーナーと呼ぶ一部のファンがいますね。

第13コーナー

2020年スーパーGT最終戦にて
名称の変化
  • 2005年4月-:第13コーナー

第13コーナーは2005年の大規模改修で新たに設置されたコーナーです。

富士スピードウェイの中でもある程度知名度があるコーナーですが、この場所にネーミングライツで名付けられた過去はなく、13コーナーと呼ばれています。

第14-15コーナー(現在の名称=GRスープラコーナー)

2022年WEC富士にて
名称の変化
  • 2005年4月-2009年5月:ネッツコーナー
  • 2009年5月-2016年:プリウスコーナー
  • 2017年-2018年:レクサスコーナー
  • 2019年-:GRスープラコーナー

2005年4月のリニューアルオープンで新設された第14-15コーナーは、富士スピードウェイの中でもっともコーナー名が変わっています。

まず2005年4月にトヨタディーラーのネッツ店がネーミングライツを獲得し、ネッツコーナーと命名されます。

その後2009年5月3日から行われるスーパーGTに合わせ、プリウスコーナーに名称変更され『スーパーハイブリッドカーPRIUS』の大型看板が設置されます。

そして2017年からはレクサスの大看板に変更され名称もレクサスコーナーになりますが、2018年の2年間で終了。2019年からはGRスープラコーナーに名称変更し現在に至ります。

この場所は富士スピードウェイの中でも特に人気の観戦&撮影スポットで、グランドスタンドでスタートを見届けた後にここに向かいたいファンも多いはず。なのにこんなにも名称を変えられてはファンも戸惑ってしまいますよね。

ここは富士スピードウェイの中でも難しいコーナーのひとつなので、名称を大切にしてもらいたいのですが・・・。

第16コーナー(現在の名称=パナソニックコーナー)

名称の変化
  • 2005年4月-:パナソニックコーナー

富士スピードウェイの長いストレートの前に位置する最終コーナーは、2005年4月の大規模改修後からパナソニックがネーミングライツを獲得しパナソニックコーナーという名称になり、現在まで至ります。

トヨタとパナソニックは古くから深い関わりがあり、トヨタがF1に参戦していた時代にもタイトルスポンサーを務めていましたね。

最後に

今回は富士スピードウェイのコーナー名称の変化の歴史を見てみましたが、まとめると以下のとおりになります。

コーナー名称
第1コーナー第1コーナー(1966年1月-2016年3月)
TGRコーナー(2016年4月-)
第2コーナー第2コーナー(1987年-)
第3コーナーサントリーコーナー(1987年-2003年)
コカコーラコーナー(2005年4月-)
第4-5コーナー100R(1966年1月-2016年3月)
トヨペット100R(2016年4月-2022年3月)
グリーンファイト100R(2022年4月-)
第6-7コーナーヘアピンカーブ(1966年1月-2008年頃?)
アドバンコーナー(2009年頃-)
第8-9コーナー300R(1966年1月-)
第10-12コーナーダンロップコーナー(1984年-)
第13コーナー第13コーナー(2005年4月-)
第14-15コーナーネッツコーナー(2005年4月-2009年5月)
プリウスコーナー(2009年5月-2016年)
レクサスコーナー(2017年-2018年)
GRスープラコーナー(2019年-)
第16コーナーパナソニックコーナー(2005年4月-)

コーナー名は住所みたいなものなので、あまりにも頻繁に変えられてしまうとそのコーナーがどこにあるのかわからなくなります。

また素晴らしい追い抜きのシーンなど、その歴史をコーナー名で話をしますが、

「あのプリウスコーナーでの可夢偉選手のオーバーテイクすごかったよね・・・あれ?あの時代はネッツコーナーだっけ?それともレクサスコーナー?まあ、今のGRスープラコーナーなんだけど・・・」

などと興醒めしてしまいます。

富士スピードウェイさん、これからはネーミングライツで切り売りせず、独自の名称で歴史を紡いでいきませんか?

などと考えながらグランドスタンドから駐車場に向かうとホームストレート下のトンネルが『モティーズトンネル』に!?さらに東ゲート付近の駐車場に到着すると『CG(カーグラフィック)パーク』に!?

・・・ここまで切り売りするとは・・・トヨタの商魂、恐れ入りました・・・。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。