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蒸気機関車・トーマス・急行はまなす!大井川鐵道新金谷駅が凄かった!

撮り鉄の道に足を踏み入れてしまった、ぴぴと申します。

今回は蒸気機関車で有名な大井川鐵道の、SLやトーマスの発着駅である新金谷駅に寄ってみましたので、その様子を書いてみたいと思います。

大井川鐵道とは?

まずは大井川鐵道を簡単に紹介します。

大井川鐵道は静岡県島田市の金谷駅から静岡県榛原郡川根本町の千頭駅を結ぶ大井川本線と、千頭駅から静岡県静岡市葵区の井川駅を結ぶ井川線を有する鉄道会社です。

大井川本線金谷駅 – 千頭駅39.5km
井川線千頭駅 – 井川駅25.5km

日本で初めて蒸気機関車の動態保存を行った鉄道路線として有名で、今もほぼ毎日SLが大井川本線を走行しています。

また休日は本物の蒸気機関車(C11 227)を『きかんしゃトーマス』に登場するトーマス号やジェームス号に塗装した列車を走らせ、親子連れを中心に観光列車として収益面での大きな基盤としています。

私鉄から譲渡された車両をそのままの車体色で運行されるのも特徴で、現在も関西在住の方には懐かしい近鉄16000系や南海21000系が、近隣住民の足として毎日運行しています。

新金谷駅へ

それでは新金谷駅に行ってみましょう。

こちらが新金谷駅前で、奥に駅舎が見えます。

大井川本線で千頭駅に次ぐ乗降客数の新金谷駅ですが、駅前に商店街は無くかなり寂しい感じです。

こちらが駅舎、昭和な感じが色濃くてちょっといい感じ。

駅の目の前には30分100円のコインパーキング、奥には1日800円の駐車場があり、自家用車でも安心して来ることができます。

駅舎の中には自動改札なんか無く、切符はなんと懐かしの硬券です。

駅周辺を散策

新金谷駅は蒸気機関車の発着駅(JRと接続する金谷駅からは蒸気機関車は発着しない)であり、機関車や電車の整備も行う、いわば大井川鐵道の旗艦駅です。

では、駅周辺を散策し懐かしの鉄道を探してみましょう。

新金谷駅から数百メートル歩いた引き込み線には、関西の方には懐かしい近鉄の特急16000系が停車。

大井川本線と並行する国道をクルマでよく走りますが、この元近鉄特急は市民の足として普通に走っています。

この引き込み線を数百メートル歩いていくと・・・

目の前に部品取りと化した車両が、これ蒸気機関車??

やはり蒸気機関車です。

可哀想な姿ですが、現在製造されていない蒸気機関車を生かすためには、その陰で部品を提供する車両が必要なのです。

その奥には、今の時代では貴重になった客車列車がレストア中です。

そしてこちらが『急行はまなす』で使われていた、14系客車です。

14系客車もレストア中で、古くなった大井川鐵道の客車列車の置き換え用に使われる予定です。

再度新金谷駅に戻って行くと、またも関西人には懐かしい南海21000系です。

見るも無残な外観ですが、こちらも恐らくレストア中でしょうか?

その近く、南海21000系の別編成の奥に生き物の気配が・・・。

出たー! これが噂のトーマスさん!?

これはヤバイでしょう・・・。

近くで見ると存在感ありすぎてかなり怖い!

すると遠くの方から『シュッポシュッポ』と音がして、

C56形蒸気機関車が仕事を終えて引き込み線に入ってきました。

こちらのC56 44は、なんと1941年12月付で廃車になりタイ国鉄へ譲渡され、1979年より再び日本に戻り大井川鐵道で活躍している車両です。

大井川鐵道が有する唯一のテンダー機関車(炭水車が接続された機関車)ですが、やはりタンク車と比べると迫力が桁違いですね。

こちらは別の日に撮影した写真ですが、トーマスさんと奥にはC56 44が休憩しています。

昭和レトロな雰囲気を写真で再現!

蒸気機関車を筆頭にレトロな電気機関車や客車列車が其処彼処に存在する新金谷駅を、昭和レトロな感じで再現してみましょう。

こちらは新金谷駅のプラットホームです。

周囲には現在では珍しくなった、電車では無く動力を持たない客車が多く留置してあり、これが令和に撮られた写真には見えないでしょう。

こちらE10形は大井川鐵道が1949年(70年前!)に導入した電気機関車で、古くさい茶色の車体が時代を感じさせ、蒸気機関車に負けないくらいのレトロ感ですね。

このE10形、ほとんどが他の鉄道会社から譲渡された車両を使う大井川鐵道にあって、数少ないオリジナル車両です。

E31形電気機関車

前述のとおり70年が経過し相当老朽化が進んでいるようで、西武鉄道からE31形電気機関車を3両導入したことにより、E10形の廃車も噂されているようですが、大井川鐵道は廃車はないとしています。

そして奥には転車台がありまして、その上にはC12形蒸気機関が鎮座しています。

この車両、1973年より千頭駅で展示されていましたが1987年に営業運転を開始しました。

しかし2005年から休車扱いとなり、現在は復元に向けた調査を行なっているようです。

再び動く姿を見てみたいものですね。

最後に

今回は大井川鐵道の新金谷駅とその周辺を紹介してみましたがいかがだったでしょうか。

鉄道ファンはもとより、日本が今よりもっと活気があった昭和の時代、その頃の雰囲気を感じたい方にとって、まさにうってつけの最高の場所ではないでしょうか。

他の地方私鉄と同様、経営状態はあまり芳しくないと言われている大井川鐵道ですが、今後も昭和の遺産である蒸気機関車をはじめとする古き良き鉄道車両を、動態保存というカタチで大切に継承していってもらいたいと深く感じた1日でした。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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2件のコメント

→部品取りの機関車。
こちらは現在ボイラーを別の工場に持ち込んで修理中の車両です。部品取りにされている車両とは別のものです。

→見るも無惨な南海車
おっしゃっている通り現在点検中で、パテ盛り中の姿です。

大井川鐵道、ノスタルジックで良いですよね。

返信ありがとうございます。
機関車は部品取りではなく、修理中なのですね!
復活した姿を見てみたいものです。
鉄道は好きなのですがあまり詳しくないので、大変勉強になりました。

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ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。