2020年のF1は、新型コロナウイルスの影響で開幕が7月にずれ込んだものの、3週連続開催の強攻策で早くも現在第7戦まで開催されている。
マシンの力関係も明確になっており、昨年同様メルセデスが強く、そのメルセデスにレッドブルが追随し、その後ろにはピンクメルセデスことレーシングポイントが躍進し、マクラーレン、ルノーとつづく図式と言えるだろう。
フェラーリはマシン性能ではレーシングポイントやマクラーレンには劣るが、ルクレールとベッテルのドライバーの力量により辛くもポイントを稼いでいる感じで、フアルファタウリのお気楽ガスリーも、そのセカンドグループでレースによってはいいところを見せている。
心配なのはレッドブルのアルボン。
メルセデスに次ぐ性能を有しているレッドブルのマシンをドライブしているにも関わらず、先日のベルギーグランプリでも、ルノーの後塵をはいしてしまった。
と言うことで、今日の一枚は昨年の日本グランプリで撮影した、アルボンが駆るレッドブルのマシン。
撮影日 | 2019年10月13日 |
イベント | 2019年 F1 日本GP |
観戦記 | 2019F1日本GP観戦記vol.1 レッドブルの火花に興奮!予選編 |
場所 | 鈴鹿サーキット |
カメラ | キヤノンEOS5D MarkⅣ |
レンズ | キヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM +1.4×Ⅲ |
シャッタースピード | 1/800 |
F値 | F8.0 |
焦点距離 | 560mm |
ISO | 200 |
イニシャルから車高を思いっきり下げて、火花をあげながら1コーナーを駆け抜ける走りは圧巻だった!
そのアルボンの2020年これまでの成績を、同じマシンに乗るフェルスタッペンと比較して見てみよう。
レース | フェルスタッペン | アルボン |
---|---|---|
オーストリアGP 予選 | 3位 | 5位 |
オーストリアGP 決勝 | R | 13位 |
シュタイアーマルクGP 予選 | 2位 | 7位 |
シュタイアーマルクGP 決勝 | 3位 | 4位 |
ハンガリーGP 予選 | 7位 | 13位 |
ハンガリーGP 決勝 | 2位 | 5位 |
イギリスGP 予選 | 3位 | 12位 |
イギリスGP 決勝 | 2位 | 8位 |
70周年記念GP 予選 | 4位 | 9位 |
70周年記念GP 決勝 | 1位 | 5位 |
スペインGP 予選 | 3位 | 6位 |
スペインGP 決勝 | 2位 | 8位 |
ベルギーGP 予選 | 3位 | 5位 |
ベルギーGP 決勝 | 3位 | 6位 |
ご覧のとおり、アルボンはフェルスタッペンにほぼ全敗と言う結果だ。
よく言われているとおり、レッドブルの極端な前傾姿勢のいわゆるハイレーキコンセプトは、乗りこなすのに時間がかかるのかもしれない。
しかし昨年のベルギーグランプリからレッドブルに加入し、もう1年が経っているため、マシンに慣れないという言い訳は成り立たない。
ではアルボンはなぜフェルスタッペンにまったく歯が立たないのか・・・。
フェルスタッペンのかつてのチームメイトであるリカルドやサインツは、フェルスタッペンにシーズン成績で上回った。
しかし近年のチームメイトであるガスリーやアルボンは、予選での一発の速さも、決勝でのレースペースもまったくと言っていいほどに敵わない。
フェルスタッペンが、F1でのレースを重ねるにつれて、かつてのセナやシューマッハ、ハミルトンのような卓偉稀なるレベルに到達してしまったのか、それともアルボンがトップチームで活躍できるほどのレベルではないのか・・・。
私としては同じアジアの血を引くアルボンに後半戦は奮起してもらい、フェルスタッペンに一矢報いるような走りを期待したいのだが・・・。
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