本日、2021年モデルのミニカーが届きました!
「2022年シーズンももうすぐ佳境だというのに、今さらですか?」
そんな声も聞こえてきそうですが、どうしても欲しかった2021年モデルのF1ミニカーが初のチャンピオンを獲得したマックス・フェルスタッペンのレッドブルRB16B『ありがとうカラー』ということで、人気過ぎてSOLD OUTばかり・・・。
抽選にも何度かチャレンジしましたが結局買えず・・・。
正直、諦めていました。
しかし先日ユーロスポーツのサイトを覗いて見ると・・・ありました!
早々に注文し、本日晴れて我が家に到着。
いやー、待ちに待ったよ!
ということで、今回はやっと来たこのレッドブルRB16B『ありがとうカラー』のミニカーをじっくりと舐め回すように見ていきたいと思います。
そして昨年購入した2020年モデルのレッドブルRB16と比較もしてみます。
まあ、これだけバカ売れしたミニカーなので、持っている方も多いと思いますが、ちょっと私の目線でお見せしたいと思いますので、お付き合いくださいね。
レッドブルRB16Bの『ありがとうカラー』とは?
はい、こちらがやっと購入できたレッドブルRB16B。
何度再販したのかは定かではありませんが、やっと私の元にやってきてくれました!
ミニカーのバックには、
『思いは、日本とともに』
『We miss you japan.』
と書かれています。
そうこのモデルは通称『ありがとうカラー』と呼ばれる特別バージョン。
2021年シーズンも濃紺ベースにレッドブルの大きなロゴが入る、2016年以来のレッドブルお馴染みのカラーリングですが、このトルコグランプリ仕様は特別のカラーリングが施されていました。
濃紺だったマシンがホワイトになり、ノーズのカーナンバーは日の丸をオマージュしたデザインに。
そしてマシンのサイドとリヤウイングになんと『ありがとう』と日本語で書かれています!
日本人としては超胸熱な演出ですね!
さて、そんなトルコグランプリで実装された『ありがとうカラー』のレッドブルRB16Bですが、どんな経緯で生まれたのかを少し書いてみたいと思います。
実はトルコグランプリが開催された10月10日(決勝日)は本来、日本グランプリが開催される日でした。
ホンダ第4期F1活動の最後となる日本グランプリで、ホンダ側からレッドブルに、
「ホワイトのレーシングスーツをマックス・フェルスタッペン選手に着てもらいたい」
と提案をしていました。
その提案は受け入れられ、今度はレッドブル側から、
「マシンもホワイトを基調にした特別カラーにしよう」
とホンダに打診され、ホンダの山本雅史マネージャーから
「すごくいいアイデアだからぜひ進めてもらいたい」
と、両社で着々とそのサプライズが進められていました。
しかしコロナ禍の中、あえなく日本グランプリは中止に・・・。
そこでホンダはレッドブルに最終戦での特別カラーの打診をしたが、チャンピオンシップ争いがもつれた場合最後はオリジナルカラーで戦いたいと却下。
その後トルコグランプリの開催日が10月3日から本来日本グランプリが行われるはずだった10月10日に変更されたため、再度レッドブルに代診しこのカラーリングが世に出ることになったとのこと。
しかしそこからが大変でした。
F1マシンは本来、ロシアグランプリを終えるとFIAが用意したチャーター機でトルコに向かうのですが、レッドブルは独自にチャーター機を用意してロシアからイギリスの拠点に一度戻り、そこで特別カラーを施します。
そこからレッドブルは再度チャーター機を用意しトルコへ向かったらしいです。
ちなみにF1マシンは通常、塗装変更を行うときには一旦その塗装を剥がしもう一度塗装をするのですが、この時は時間がなかったために長極薄のフィルムで実装したと以前山本雅史さんが語っていました。
そのフィルムはホワイトのため一般的なものでは透けてしまいますが、1gでも軽くしたいF1では厚いフィルムを貼ってしまうと重量増になり、マシンのパフォーマンスに悪影響が出てしまうためかなり難儀し特別なものを用意した、なんてことも言っていました。
なるほど、この『ありがとうカラー』を実現するために、多くの情熱の費用が費やされたのですね。
ホンダとレッドブルに感謝、こちらこそ『ありがとう』です。
ちなみにこのホワイトカラーは上塗りでは重くなる、フィルムで実装されたらしいです。
RB16B(2021年型)とRB16(2020年型)のミニカーを比較
2021年シーズンはレギュレーションでマシンの開発は大幅に制限され(2トークンまで)、F1各チームは前年型マシンを手直して発表されました。
そのため前年のレッドブルRB16と基本設計は変わりないのですが、見比べてみると結構違います。
では2台のミニカーをじっくり比べてみましょう。
左が2020年型のRB16で右が今回購入した2021年型のRB16Bです。
一見するとカラーリング以外に違いは少ないようですが、どうやらリヤ周りが違うようです。
『HONDA』と書かれた部分、いわゆるコークボトルと呼ばれる部分が2021年型は一段と窄まっていることがわかります。
この俯瞰の写真だと一目瞭然ですね。
ここまでボディカウルが絞り込まれたのは2021年に骨格を変えてコンパクトになったホンダのパワーユニットによるものだと思われます。
近年のF1はマシンとパワーユニットの協力関係が非常に重要なんですよね。
そして2021年型はレギュレーションによりリヤタイヤ前のフロアがカットされたのですが、ミニカーで見るとかなり微妙・・・。
こんな僅かなカットでも、メルセデスは結構影響を受けたらしかったんですよね。
また2020年型はリヤウイングのメインプレーンを支えいる支柱が2本でDRSを開閉するアクチュエーター(?)が別体になっていますが、2021年型は支柱が1本でアクチュエーター(?)も一体となっていますね。
そして2020年まではアストンマーティンがタイトルスポンサーを務めていた関係から、リヤウイングには同社のロゴがありましたが、2021年型は『HONDA』のロゴが入っています。
これ、結構嬉しかったんです!
バージボードからサイドポッド前の細かい空力デバイスも、よく見ると形状が違いますね。
それにしても複雑なカタチをしていて、あらためてF1の凄さを感じます。また10cmあまりのミニカーでよく再現していますね。
2台の新旧マシンをじっくりと比べられるのはミニカーならでは。やっぱりミニカー鑑賞って楽しい!
最後に
レッドブルのエースマックス・フェルスタッペン選手は、史上最多タイとなる7度王者ルイス・ハミルトン選手(メルセデス)との死闘の末、初のチャンピオンに輝きました。
そんなフェルスタッペン選手が駆るレッドブルRB16Bのパフォーマンスを大きな力で後押ししたのが、骨格から大幅に変更してメルセデスにも遜色ないほどにパワーアップしたホンダの2021年型パワーユニットでした。
レッドブルとホンダの関係がただのコンストラクターとPU供給メーカーではないことがわかるのが、『ありがとうカラー』が生まれたエピソードです。
勝利のためにともにリスペクトし合う関係には胸を打たれますね。
2025年まではまた違う関係になりましたが、きっとホンダのこと、必ずF1に戻ってきてくれると信じています。
個人的には2026年にレッドブルホンダが復活してくれたらと願っていますが・・・。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
コメントを残す