キヤノンEOS R5を所有する私は、モータースポーツ撮影用のレンズとしてEFマウントレンズのキヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMにマウントコンバーターを介して装着使用してきた。
しかし、さまざまな理由から、この度キヤノンRF100-500mm F4.5-7.1L IS USMを購入した。
そこで今回から数回に渡り、EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMからRF100-500mm F4.5-7.1L IS USMに代替えした経緯と、RF100-500mm F4.5-7.1L IS USMとEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMの比較について書いてみたいと思う。
この記事が、RF100-500mm F4.5-7.1L IS USM購入を迷われている方の参考になれば幸いだ。
ザックリ見出し
EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMでは焦点距離が足りないことも
私の趣味は写真撮影。
このブログでも私が撮った多くの写真を掲載しているが、その中でもレーシングマシンの撮影は私がもっとも得意とする。
コロナ禍前は毎月のように富士スピードウェイへ出向き、多くのマシンを流し撮りしてきた。
そのモータースポーツでの流し撮りで活躍するのが望遠レンズ。
特にエスケープゾーンが広い富士スピードウェイでは、他のサーキットに比べて長い焦点距離のレンズ、いわゆる超望遠レンズが必要となる。
そんな私が使用する超望遠レンズがキヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMだ。
2016年の購入以来、このEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMに1.4のエクステンダーを装着してテレ端560mmとして、じつに10万回以上撮影してきた。
しかしこのテレ端560mmでも、富士スピードウェイのAコーナーやヘアピンコーナー、鈴鹿サーキットの1コーナーや逆バンクなど、焦点距離が足りないことがある。
『写真は足で稼げ』という名言があるが、サーキットでは安全のためのフェンスがありコースに近づくことができず、邪道とも言われるトリミングを多用する・・・。
レンズ買い換えたいなあ・・・。
カメラはEFマウントからRFマウントへ
私がEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMを購入した時のメインカメラはキヤノンEOS 7D MarkⅡ。
連射速度は秒間10枚と、当時サーキットでもっとも人気のあるカメラだった。
そしてEOS 7D MarkⅡはAPS-Cのため、EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMと1.4エクステンダーの組み合わせで、35mm換算896mmと焦点距離は申し分なかった。
その後フルサイズ機に興味を持ち、キヤノンEOS 5D MarkⅣに乗り換えた。
EOS 5D MarkⅣはオートフォーカス性能や描写性能でEOS 7D MarkⅡを凌駕していたが、フルサイズのためにEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM+1.4エクステンダーでも焦点距離は560mmと、サーキットでは物足りない。
2020年、時代はミラーレスになり、EOS 5D MarkⅣとともにRFマウントのキヤノンEOS R5も購入した。
そのEOS R5をマウントコンバーターを介してEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMに装着し、2020年のスーパーGT最終戦に投入したところ、ミラーレス機でも問題なく撮影できることがわかった。
私のモータースポーツ用カメラは、RFマウントのEOS R5になったが、EOS 5D MarkⅣ同様にフルサイズ機のため、焦点距離問題は克服できないでいた。
560mmでは足りないんだよなあ・・・。
次第に拡充する超望遠RFレンズ
何度も書くが、時代はミラーレス機。
ミラーレスは一眼レフに比べると動き物に弱いと言われていたが、それは過去の話し。
私の所有するEOS R5も、ミラーレス最大の難点とされたEVFの遅延は気にならなくじつに自然だ。
キヤノンも動き物に強いEOS R3を投入し、一眼レフからの代替えを本気で狙っており、同時にスポーツ撮影で多く使われる超望遠レンズも続々と発売されている。
私が欲しい焦点距離は、EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMのテレ端400mmを超えるレンズ。1.4のエクステンダーを付けて、35mm換算で600mmいや700mm以上で運用したい。
となると最低でもテレ端500mmは欲しい。
現在のRFマウントでテレ端500mm以上のレンズは4本(2021年12月現在)あるのだが、それらを1本ずつ見ていくことにしよう。
キヤノンRF600mm F4L IS USM
現在、超望遠RFマウントレンズの王様といえば、このRF600mm F4L IS USMで、焦点距離が600mmでありながら、F値がF4.0のとんでもない明るいレンズになる。
こんな明るいレンズならばフェンスを消しての撮影も可能になる。
このレンズに1.4のテレコンバーターを装着すれば、F5.6ながら840mmの焦点距離になり、マシンの背景を思いっきりぼかした撮影も可能だ。
またこのクラスならばオートフォーカス性能も爆速だろうし、モータースポーツ撮影では理想のレンズなのだ。
ただしこのレンズ、2つの大きな欠点がある。
1つ目はデカくて重い。
このレンズの長さは472mmで、カメラを入れると総延長500mm・・・そう50cm以上になる・・・。
また重さは・・・へっ?
3kg超え??
このレンズを持ってのイベントブース巡りは容易ではない・・・。
2つ目の欠点は値段。
価格.comで調べてみると、なんと160万円超!
マジで新車買えます・・・。
デカくて重く、バカ高い当レンズを買う勇気は私にはない。
キヤノンRF600mm F11 IS STM
RF600mm F11 IS STMは、600mmの超望遠レンズながらも930gと軽量で小型な単焦点レンズで、沈胴式構造を採用し、高い携帯性を備えている。
EFマウントのレンズにはなかったコンセプトのレンズだ。
しかしF値はF11と相当に暗く、エクステンダー1.4を装着すると開放F値はとんでもなく暗くなる・・・。
またキヤノンが本気で開発するLレンズではないため、EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMの描写性能には劣ることが考えられ、代替え機にはなり得ないだろう。
面白いコンセプトのレンズだが、これはパスだな。
キヤノンRF800mm F11 IS STM
RF800mm F11 IS STMも上記のRF600mm F11 IS STMと同様のコンセプトのレンズだ。
焦点距離が800mmもあるため、エクステンダーを装着する必要はないが、やはり描写性能でEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMには敵わないだろう。
ということで私が求めるレンズはこれではない。
キヤノンRF100-500mm F4.5-7.1L IS USM
RF100-500mm F4.5-7.1L IS USMは、現在ライナンナップされている500mmを超える超望遠RFマウントレンズの中で唯一のズームレンズで、100mmから500mmまでをカバーする。
エクステンダー1.4を装着するとテレ端700mmの焦点距離になる。F値が少々暗いのが気になるが、焦点距離と金額を考えると想定の範囲内だ。
またこのレンズはキヤノン本機のLレンズのため、描写性能も申し分ないだろう。
何よりこのレンズはEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMの後継機と目されており、同レンズをターゲットに徹底的にブラッシュアップされている。
まさに私のような者を想定したレンズなのだ。
これ、買おうかな・・・。
ということで、EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMの代替え機としてRF100-500mm F4.5-7.1L IS USMに照準を絞った。
このレンズがEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USMを大幅に上回るものならば代替えしようと思い、徹底的に調べてみることにした。
次回につづく
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