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スーパーGT×DTM 特別交流戦 観戦記vol.3 3度のインディ式スタートで大興奮のレース2

今回もスーパーGTとDTMの特別交流戦、2日目の模様を書いていきたいと思います。

ともにクラス1規定で製作されたマシンということで、両マシンが入り乱れる素晴らしい予選と、迫力のインディ式スタートが3回も見られた大波乱の決勝でした。

1日目の様子はこちら

スーパーGT×DTM予選2

※ 全ての写真はクリックすると大きくなります

小雨降る富士スピードウェイに到着し、20分間のスーパーGT×DTMの予選になんとか間に合い、ピットビルB棟屋上からマシンを待つ。

路面状況は昨日より悪く、予選はウエットタイヤでの走行になることが考えられて、ハンコックタイヤを使いこなせていないスーパーGT勢は苦戦が強いられるだろう。

8時58分、GT-R勢を先頭にマシンがピットロードでグリーンシグナルを待つ。

そしてピットのシグナルがグリーンに変わり予選開始。

ピット位置の関係かスーパーGT勢がまず先にコースインし、その後からDTM勢が続く。

路面はまだウエットで水煙を撒き散らしながらホームストレートを激走する。

予選結果はスーパーGTのチーム無限中嶋大祐選手がトップタイムで、2番手に日本でも活躍したロイック・デュバル選手のアウディがつけた。

いつもはヨコハマタイヤに苦しめられるチーム無限だが、今回はハンコックタイヤのワンメイクということでマシンのポテンシャルをしっかり引き出せたのであろう。

ただしフリー走行でクラッシュし、マシン交換をしたためのペナルティで5番グリッド降格らしい・・・。

2番手のデュバル選手は、昨日も同様に2番手タイムをたたき出した。

長年スーパーGTで活躍していただけに、コース攻略で一日の長があったのだろう。

昨日はレコノサンスラップでクラッシュしてグリッドに着けなかったため、本人曰く

「本日の目標はグリッドまでたどり着くこと!」

予選を終えてピットインするマシンたちを撮影し、スーパーGTとDTMのマシンが重なり合う貴重な写真が撮れた。

その後、スーパーGT名物のサーキットサファリをヘアピンで撮影する。

観光バスがレーシングマシンとサーキットで混走するなんて、DTMのドライバーは驚いたであろう。

ピットウォーク

日曜日はご覧のとおり昨日にも増して多くのファンがピットウォークに詰めかけたので、マシンに近づけないと判断し、超望遠レンズでドライバーを探す。

マーデンボロー選手発見。

ニック・キャシディ選手。

中嶋一貴選手もいた!

昨年のチャンピオン、山本尚貴選手。

平川亮選手。

塚越広大選手。

あーダメダメ!これじゃ盗撮!?だ。

ある程度サイン会の長い列も引いたので、標準レンズに付け替えマシンそっちのけで趣味に走る!?

今回のレースクイーン写真は、下の記事にまとめてあります。

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

ピットウォークが終わると、日差しが出て暑くなってきた。

決勝はドライ路面になりそうだ。

スーパーGT×DTM特別交流戦レース2

スーパーGT×DTM特別交流戦決勝を控え、レーススタートから1時間を切ったところでマシンがコースインし、レコノサンスラップの後、ダミーグリッドへマシンを止める。

昨日と同様大迫力のインディ式スタートを観ようと、私はグランドスタンドへ陣取った。

両国の国歌斉唱が流れ開会が宣言されると、2リッター直噴ターボを搭載する22台が一斉に雄叫びを上げる。

そしてパレードランの後フォーメーションラップからホームストレートにマシンが帰ってくると、前後左右の間隔がみるみるうちに詰まり、実況のピエール北川氏が、

「まだ詰まるまだ詰めれるでしょ!」

と煽り、観客は大興奮し自然と拍手が飛び出した。

「すげ〜このスタート!」

できればシリーズ戦でもやってもらいたいが、コース幅の狭い日本の他のサーキットでは厳しそう。

レースはナカジマレーシングがトップに立ち、2位にリアルレーシング、3位にチーム無限、4位にチーム国光と、1987年のF1イギリスグランプリのと昨日ような、ホンダ1-2-3-4を形成する。

さてレースも少しだけ落ち着いてきたので、今日の撮影ポイントと決めていたダンロップコーナーへ移動しようと思い、荷物をリュックに詰めていると、セーフティーカーが入った。

ってことは、またインディ式スタートだ!

凄すぎるーーー!

もう今回は写真撮影ではなく、グランドスタンドでレース展開を楽しむことに決めた。

おいおい!

300km/h近いスピードで一歩も引かない3ワイドの攻防してるよ!

DTM vs. スーパーGT!

こちらでも3台バトル!

インディ式スタートでマシン差が詰まり、またスーパーGTマシンとDTMマシンの実力差も拮抗し、至る所でバトルが繰り広げられる。

そして本日3度目のインディ式スタート!

楽しすぎるー!!

そして大興奮のレース2は、ナカジマレーシングの元F1ドライバーであるナレイン・カーティケヤン選手が日本初優勝を飾り、シリーズ戦ではダンロップタイヤに苦戦しテールエンダーのナカジマレーシングだが、マシンやドライバーの実力が証明された。

順位No.クラスマシンドライバー
164SGTナカジマN.カーティケヤン
211DTMBMWM.ウィットマン
328DTMアウディL.デュバル
41SGTクニミツ山本尚貴
50DTMBMW小林可夢偉
616SGT無限中嶋大祐
799DTMアウディM.ロッケンフェラー
837SGTトムス平川亮
933DTMアウディR.ラスト
1021DTMアウディB.トレルイエ
1123SGTニスモ松田次生
1224SGTKONDO高星明誠
134DTMBMWA.ザナルディ
1439SGTサードH.コバライネン
156SGTルマン大嶋和也
1619SGTバンドウ国本雄資
1712SGTインパルJ.ロシター
183SGTNDDP平手晃平
1936SGTトムス中嶋一貴
2038SGTセルモ石浦宏明
2117SGTリアル塚越広大
228SGTARTA野尻智紀

最後に

クラス1規定を採用する両シリーズ、スーパーGTとDTM。

今回この2台シリーズが初めて本格的な交流戦を行い、この特別な日にレースを観戦できたことを嬉しく思う。

DTMのベルガー代表は、

「この交流戦が思い出にならぬよう、是非ツイッターなどで拡散してほしいと思います」

「そしてまたこのような素晴らしいイベントが開催できるように、ファンの皆さんには協力してもらいたいです」

と、ステージで話していた。

ベルガー代表、お願いされなくても大丈夫。

富士スピードウェイに観戦に来た多くのファンは大満足だったと思うし、こんな素晴らしいイベント、我々日本のファンも一回限りにはしたくない!

今回のイベントをプロ野球で例えると、『オールスター戦』のようなドライバーやチームが楽しんで行なっている感があったが、来年以降は『日本シリーズ』や『ワールドシリーズ』のような、クラス1の覇権争いを担う真剣勝負に発展してもらいたいと、私個人的には希望している。

まあまずは、来年また日本でスーパーGTマシンとDTMマシンの勝負が観られるように願い、今回の観戦記は以上と致します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。