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スーパーGT GT500タイヤメーカー別使用チームの推移【2005-2023】

2017年のタイヤメーカー別使用チーム

YH勢としてスーパーGTに復帰した無限
ブリヂストン

ルマン ARTA インパル トムス(2台) セルモ クニミツ リアル サード

ヨコハマ

KONDO バンドウ 無限

ダンロップ

ナカジマ

ミシュラン

モーラ ニスモ

2017年シーズンはブリヂストンを使用していたドラゴコルセが撤退し、ブリヂストン勢は8チーム9台体制になります。

チーム無限がこの年からスーパーGTに復帰しヨコハマから供給を受けたため、ヨコハマ勢はスーパーGTがはじまって以来初のホンダ系チームへ供給を開始。ヨコハマはスーパーGT発足後最大の3チーム供給体制になります。

ダンロップ勢、ミシュラン勢に供給チームの変化はありません。

2018年のタイヤメーカー別使用チーム

モーラに変わりGT500にステップアップしたNDDPはモーラ同様MI勢に
2018年スーパーGT第5戦にて
ブリヂストン

ルマン ARTA インパル トムス(2台) セルモ クニミツ リアル サード

ヨコハマ

KONDO バンドウ 無限

ダンロップ

ナカジマ

ミシュラン

ニスモ NDDP

2018年シーズンはミシュランを履くモーラがスーパーGTから撤退し、変わりにNDDPレーシングがGT300クラスからステップアップしてミシュランと契約。ミシュラン勢は供給チームが変わるも2台体制をキープします。

その他ブリヂストン勢、ヨコハマ勢、ダンロップ勢に供給チームの変化はありませんでした。

2019年のタイヤメーカー別使用チーム

この年行われたDTMとの交流戦では全車ハンコックタイヤを装着
2019年スーパーGT×DTM特別交流戦にて
ブリヂストン

ルマン ARTA インパル トムス(2台) セルモ クニミツ リアル サード

ヨコハマ

KONDO バンドウ 無限

ダンロップ

ナカジマ

ミシュラン

ニスモ NDDP

2019年シーズンは、ブリヂストン勢、ヨコハマ勢、ダンロップ勢、ミシュラン勢ともに供給チームの変化はありませんでした。

スーパーGT×DTM特別交流戦はハンコックタイヤのワンメイク
2019年スーパーGT×DTM特別交流戦にて

ちなみにこの年の11月に行われたスーパーGTとDTMとの特別交流戦では、ハンコックタイヤのワンメイクでレースが行われています。

2020年のタイヤメーカー別使用チーム

この年からルマンに変わりルーキーが参戦しBSを装着した
2020年スーパーGT第5戦にて
ブリヂストン

ARTA インパル トムス(2台) セルモ クニミツ リアル サード ルーキー

ヨコハマ

KONDO バンドウ 無限

ダンロップ

ナカジマ

ミシュラン

ニスモ NDDP

2020年シーズンは、長年ブリヂストンから供給を受けていたチームルマンが撤退するも、新規チームであるルーキーレーシングが同タイヤメーカーから供給を受けるため、ブリヂストン勢は8チーム9台体制を維持します。

その他、ヨコハマ勢、ダンロップ勢、ミシュラン勢は、供給チームの変化はありませんでした。

2021年のタイヤメーカー別使用チーム

2021年に無限がYHからDLに変更
2021年スーパーGT最終戦にて
ブリヂストン

ARTA インパル トムス(2台) セルモ クニミツ リアル サード ルーキー

ヨコハマ

KONDO バンドウ

ダンロップ

ナカジマ 無限

ミシュラン

ニスモ NDDP

2021年シーズンはスーパーGT復帰以来ヨコハマを使用していたチーム無限がダンロップ勢に加入。それにより長年ナカジマレーシングへの1チーム供給だったダンロップは、2010年シーズン以来の2チーム供給になりました。

ヨコハマ勢はそのチーム無限が離脱し、KONDOレーシングとレーシングプロジェクトバンドウの2台体制になりました。

その他、ブリヂストン勢、ミシュラン勢に関しては、供給チームの変化はありません。

2022年のタイヤメーカー別使用チーム

2022年シーズンもBSを履くインパルが王者に
2022年スーパーGT富士公式テストにて
ブリヂストン

ARTA インパル トムス(2台) セルモ クニミツ リアル サード ルーキー

ヨコハマ

KONDO バンドウ

ダンロップ

ナカジマ 無限

ミシュラン

ニスモ NDDP

2022年シーズンは前年からタイヤ供給チームの変更はありませんでした。

2023年のタイヤメーカー別使用チーム

ブリヂストン

ARTA(2台) インパル トムス(2台) セルモ クニミツ リアル サード ルーキー

ヨコハマ

KONDO バンドウ

ダンロップ

ナカジマ

ミシュラン

ニスモ NDDP

2023年は2021年からダンロップを使用していたチーム無限が撤退。その16号車を引き継いだARTAが2台体制になりともにブリヂストンを使用するため、ブリヂストン勢は1台増えて10チーム12台体制になります。

チーム無限が離脱したダンロップは2020年以来のナカジマレーシング1台体制に戻ります。

ヨコハマ勢、ミシュラン勢はともに変更ありません。

まとめ

ということで、スーパーGT GT500クラスのタイヤメーカー別使用チームの推移を見てきたが、チーム数の推移をまとめると以下のとおりになります。

BSYHDLMI
200510(12)23(5)0
200610(11)220
200711(12)220
200811(12)220
200910221
20109121
201110212
201210212
20138(9)213
20148(9)213
20159(10)212
20169(10)212
20178(9)312
20188(9)312
20198(9)312
20208(9)312
20218(9)222
20228(10)212

日本が誇る巨大企業であるブリヂストンを使用するチームの割合が圧倒的に多く、それに対しヨコハマ、ダンロップ、ミシュランは1から3チームで推移しており、多くのフィードバックが得られるブリヂストンはかなり有利でしょう。

現にチャンピオン獲得数で見ると、ブリヂストンは18年間で14回のチャンピオンを獲得しており、強豪チームが多く使用していることもありますが、やはり数的優位性があると考えられます。

ただしそんな中、残りの4シーズンでチャンピオンを獲得しているのがスーパーGTでは後発のミシュラン。

使用チームは少ないのですが、市販タイヤの占拠率ではブリヂストンと二分するミシュランは世界の多くのモータースポーツカテゴリーに参戦しており、そこからのフィードバックがあるものと思われ、スーパーGTでも例年王者ブリヂストンに肉薄する戦いを見せてくれています。

ミシュランにはさらなる活躍を期待したいと思っていましたが、2023年5月にこのシーズン限りでの撤退を発表。この発表は実に残念でなりません。

ミシュランが撤退する2024年以降はブリヂストン勢の独壇場になってしまうのか・・・。

そんな状況を避けるためにも、ヨコハマやダンロップのさらなる奮起を期待したいと思います。

スーパーフォーミュラへの独占供給など、近年モータースポーツ活動に力を注いでいるヨコハマは、毎レース攻めたタイヤを投入しており、きっと近い将来その努力が身を結ぶはず。

ダンロップは・・・。供給チームが少ないのが開発が進まない原因。まずは供給チームを増やして・・・あっ!撤退するミシュランのエンジニアをヘッドハンティングしてみては??

スーパーGTの魅力はタイヤ戦争にあり!

タイヤメーカー同士がしのぎを削り、さらなる接戦のレースを私たちファンは期待しています!

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。