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F1マシンから艶が消えた!?年度別『クリア塗装orマット塗装』推移(2016-2023)

2020年

アルファタウリAT01(ミニカー)
クリア塗装
  • ウィリアムズ FW43
  • メルセデス W11
  • ハース VF-20
  • レーシングポイント RP20
  • アルファロメオ C39
マット塗装
  • レッドブル RB16
  • ルノー R.S.20
  • フェラーリ SF1000
  • マクラーレン MCL35
  • アルファタウリ AT01

2020年に入るとレッドブル、ルノー、フェラーリに続き、名門マクラーレンとこの年からチーム名を変えたアルファタウリもマット塗装を採用。これで従来からのクリア塗装とマット塗装のチームが並びました。

パパイヤオレンジのマット塗装はとっても酷い・・・。

フェラーリも同様ですが、暖色系のカラーをマットにすると紫外線で焼けて煤けたような感じに見えてしまいます(あくまで個人の感想)。

それに対して寒色系カラーはマット仕上げがよく似合います。

アルファタウリ最高じゃん!

レッドブルRB16アルファタウリAT01(ともにミニカー)

マットの元祖である姉妹チームのレッドブルはマット塗装随一のセンスがあり、アルファタウリも負けず劣らずの仕上がり。レッドブルグループのデザインセンスはF1界でも頭抜けていますね。

2021年

クリア塗装
  • ウィリアムズ FW43B
  • メルセデス W12
  • ハース VF-21
  • アルファロメオ C41
  • アストンマーティン AMR21
マット塗装
  • レッドブル RB16B
  • フェラーリ SF21
  • マクラーレン MCL35M
  • アルファタウリ AT02
  • アルピーヌ A521

2021年も前年同様にクリア塗装とマット塗装は5チームずつ。ルノー改めアルピーヌもつや消しカラーで登場しました。

発表時の写真ではアルピーヌ伝統のブルーが輝いて見えたので、

「もしや、クリア塗装が復活か!?」

と思いましたが、どうやらこれはメタリックの仕業でした・・・。

メタリックは塗装にアルミの微粒子を混入させるのですが、クリア塗装同様にマシンの重量増の原因となると思うのですが・・・。

2022年

ハース VF-22
2022年F1日本GPにて
クリア塗装
  • ウィリアムズ FW44
  • メルセデス W13
  • アルファロメオ C42
  • アストンマーティン AMR22
マット塗装
  • レッドブル RB18
  • フェラーリ F1-75
  • マクラーレン MCL36
  • アルファタウリ AT03
  • アルピーヌ A522
  • ハース VF-22

2022年は新たにハースがマット塗装を採用。

2021年シーズンを捨て、マシンレギュレーションが大きく変わる2022年に照準を絞ってマシン開発をしたハース。このマット塗装も本気の表れなのでしょう。

これでついにマット塗装のチームがクリア塗装のチームを抜きました。クリア塗装推進派の私としては残されたチームに期待するしかない。

頑張れウィリアムズ、メルセデス、アルファロメオ、アストンマーティン!!

2023年

ウィリアムズFW45
2023年F1日本GPにて
クリア塗装
  • メルセデス W14
  • アルファロメオ C43
  • アストンマーティン AMR23
マット塗装
  • レッドブル RB19
  • フェラーリ SF-23
  • マクラーレン MCL60
  • アルファタウリ AT04
  • アルピーヌ A523
  • ハース VF-23
  • ウィリアムズ FW45

2023年はウィリアムズまでもマット塗装にしてしまい、これでクリア塗装とマット塗装の比率は3:7に。F1を牽引してきたフェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズの名門チームすべてがマット塗装となり、クリア塗装推進派の私としては悲しい限りです・・・。

ちなみにウィリアムズがマット塗装を採用した理由は、以下のように発表されています。

「コース上でのビジュアルを強化するため」

ってオイ!ビジュアルはクリア塗装の方がいいんだよ!!

うん?これって映像映えの話?

まとめ

今回は2016年から始まったF1マシンのマット塗装化について年度別に見てみました。

その数は年々増え続け、2023年現在でクリア塗装を採用するチームはメルセデス、アルファロメオ、アストンマーティンの3チームのみ。従来からのクリア塗装を愛する私としては悲しい限りです。

文中でも書きましたが、2023年にウィリアムズがマット塗装を採用した時、

「コース上でのビジュアルを強化するため」

と理由を発表しました。

きっとこれは映像映りでのことでしょう。

確かにテレビではマット塗装の方がスポンサーロゴがハッキリと見えます。

現地観戦よりもテレビ観戦の方が圧倒的に多いし、何より現地観戦よりテレビの方がスポンサーロゴがよく見えます。

速さと商業面で両立できるマット塗装が増えるのも止む無いか・・・。

でもね、2001年に初めて鈴鹿サーキットでF1を観た時、フェラーリの鮮やかな蛍光レッドの発色に驚き、ザウバーの太陽に反射したピカピカのブルーに感動した私としてはクリア塗装を推進したい。現地で観てマシン全体が美しく映るのは間違いなくクリア塗装なのです。

市販車でもマット塗装はありますが、主流はもちろんクリア塗装。

塗装技術向上のためにもF1のクリアコートをレギュレーションで定めませんか?

あっ、ついでにカーボン剥き出しも禁止で。ねっ?FIAさん!

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。