1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はアルファタウリが2020年のF1に参戦するために開発した、アルファタウリAT01を取り上げていきたいと思います。
ザックリ見出し
マシンデータと戦績
まずはアルファタウリAT01の主要諸元をチェック。
年式 | 2020年 |
カテゴリー | F1 |
コンストラクター | アルファタウリ |
マシン名 | AT01 |
デザイナー | レッドブルテクノロジー他 |
エンジン | ホンダRA620H |
つづいてアルファタウリAT01の戦績を見てみる。
コンストラクター | クビアト | ガスリー | |
---|---|---|---|
シーズン順位 | 7位 | 14位 | 10位 |
シーズンポイント | 107P | 32P | 75P |
優勝 | 1回 | 0回 | 1回 |
ポールポジション | 0回 | 0回 | 0回 |
ファステストラップ | 0回 | 0回 | 0回 |
ガスリーの初優勝マシン!
レッドブルの姉妹チームとしてレッドブルジュニアドライバーをF1にデビューさせてきたトロロッソは、2020年からレッドブル系アパレルブランドのアルファタウリをチーム名にした。
オフホワイトに濃紺のカラーリングが施されたマシンは、ファッションブランドらしい非常にクールなデザインで、FIAのファン投票で2020年シーズンベストカラーリング賞を受賞している。
サスペンション、ギアボックス、ハイドロリックといったパーツは、トロロッソ時代と同じくレッドブルテクノロジーから供給され、レッドブルの2019年マシンであるRB15と酷似している。
ドライバーは2019年シーズンと同様にピエール・ガスリーとダニール・クビアトのコンビで、ガスリーは75ポイントを稼ぎドライバーズ選手権で10位と躍進した。
特に第8戦のイタリアグランプリでは、予選10位からのスタートながらも、レース中盤の絶妙なピットストップと赤旗中断により3位に浮上。
赤旗後のリスタートでスタートダッシュを決めると、首位を行くルイス・ハミルトンのペナルティピットストップもあり、首位に浮上すると、2位カルロス・サインツの猛追を退けて優勝を遂げた。
この優勝はガスリーとアルファタウリにとっては初の栄冠であり、トロロッソ時代を含めても2008年イタリアグランプリ以来2度目の勝利であった。
では、そのアルファタウリAT01のミニカーを詳しく見ていこう。
アルファタウリAT01のミニカーを実車のように撮る!
それでは1/43のアルファタウリAT01を撮影していこうと思う。
もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。
アルファタウリAT01のカーナンバー10はピエール・ガスリーのマシンで、今回のモデルは開幕戦のオーストリアグランプリ仕様になる。
2018年から導入された極太のピレリ製リヤタイヤが非常に迫力を感じさせてくれる。
ちなみにモデルは成長が著しい新興メーカーのスパーク製で、細かい部分までしっかりと作り込まれており、水平垂直もしっかりと取れている。
ホワイトベースのマシンにブラックに限りなく近い濃紺がとっても映えていて、さすがアパレルブランドだけありデザイン性は抜群だ。
ホワイトと濃紺のアルファタウリAT01のマシンの中で、『HONDA』のロゴだけが唯一レッドで描かれる。
このホンダのロゴ、当初は濃紺で表記される予定だったが、ホンダの山本マネージングディレクターの提案でチームと交渉を重ねた結果、ホンダのコーポレートカラーに変更された。
サイドポンツーンの処理は、近年のレッドブルマシンと同様、えぐれが少なく(HONDAロゴのあたり)他のマシンとは一線を画すデザイン。
2020年型レッドブルRB16とともに。
メルセデスがいち早く採用した細ノーズを2020年は各チーム模倣し、レッドブルRB16もその一台だったが、アルファタウリAT01は前年型レッドブルRB15の進化型らしく、従来型の太ノーズだった。
その太いノーズ先端には大きくホンダのロゴが。
ホンダとの提携はレッドブルより1年早く、トロロッソ時代の2018年から。
なかなか見ることのできないマシン裏も、ミニカーならばご覧とおり確認できるが、どれだけ再現されているのかは不明。
マシンをスターティンググリッドに移動し、姉妹チームレッドブルの同年のマシンとともに撮影してみよう。
2020年予選の最高位は、イモラで行われた第13戦エミリア・ロマーニャグランプリで記録したガスリーの4位だった。
そしてガスリーは決勝でのパフォーマンスも素晴らしく、前述の初優勝も含め、17戦中10回もの入賞をする。
大活躍のガスリーはシーズンで75ポイントを稼ぎ、ドライバーズ選手権で10位を達成する。
結局ガスリーとクビアトが積み上げたポイントは107で、トロロッソ時代を含めて初の100ポイント超えという素晴らしいシーズンだった。
以上、1/43のアルファタウリAT01を実車のように撮影して、2020年シーズンのアルファタウリを振り返ってみた。
今回登場したミニカー
今回撮影に登場したミニカーを紹介する。
【スパーク製】アルファタウリAT01
2020年12月末にスパークの通常モデルを購入した。
当モデルは開幕戦のオーストリアグランプリ仕様になるが早々に完売。
※ミニチャンプス製が残っていたので下記にリンクを貼っておく。
【スパーク製】レッドブルRB16
2021年1月にスパークの通常モデルを購入した。
ライバルのミニチャンプス製も検討したが、レッドブルのミニカーは人気があるためミニチャンプスは量産に向いたダイキャスト製であるのに対し、スパークは手間はかかるがより細かく仕上げることのできるレジン製のため、スパークを選択した。
当モデルはフェルスタッペンが3位表彰台に上がった、第2戦シュタイアーマルクグランプリ仕様になるが、当ブログを書くにあたりAmazonを調べたところ早々に完売していた。
※開幕前のバルセロナテストモデルが残っていたので、下記にリンクを貼っておく。
最後に
最後は私のF1モデル収集の歴史について。
F1ブーム世代の私がはじめてF1のミニカーを知ったのが1990年頃で、モデルメーカーはONYXだった。
私が愛読していた『F1グランプリ特集』誌の最終面に多くのF1マシンのミニカーを掲載していたONYXだが、その作りは子供のおもちゃを少々精巧にしただけで、大人の鑑賞用とは程遠い出来栄えで、購入には至らなかった。
その後1990年代前半、F1ミニカーは大きく飛躍を遂げる。
それは現在でもF1ミニカーの最王手として知られる、ポールズモデルアートのミニチャンプスシリーズの登場から。
ミニチャンプス製のF1モデルは、ONYX製とは比べ物にならないほど精巧な作りで、私も徐々に興味を持ちはじめるが、ミニカーなんて子供の遊び道具だろ、などと考え、この頃も買うことはなかった。
転機は2000年。
会社の先輩からミニカーショップを紹介され、何気ない気持ちで店に入り、はじめてF1モデルを見てみると、その素晴らしい出来栄えに心が奪われた。
当時はバービー人形で知られるアメリカのマテル社がF1モデルにも進出し、フェラーリと独占契約を結んだ頃で、先のミニチャンプスと切磋琢磨しながらF1モデルがどんどん進化していった時代だった。
その日から毎月のようにF1ミニカーを購入をすることになるのだった。
2010年頃からはマテルに変わり中国のスパークが台頭し、ミニチャンプスのライバルとして、さらにモデルは精巧の一途をたどる。
それに伴い価格も、20年前の5000円前後から1万円前後にまでに上がっており、おいそれと購入ができなくなったため、現在はリーズナブルなデアゴスティーニのF1マシンコレクションを定期購読しながら、気に入ったモデルだけミニチャンプスやスパークの精巧なモデルを購入している。
今回取り上げたアルファタウリAT01やレッドブルRB16もそのスパークのモデルだが、その素晴らしさを読者のみなさんにも共感していただけただろう。
ぜひ下記の『【まとめ】ミニカーで振り返るF1マシン』の記事で、他のデアゴスティーニが販売するモデルと比べてもらいたい。
以上、今回は1/43のアルファタウリAT01を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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私もスパークのファンですが、アルファタウリがまだ出ず、、、
ミニチャンプスに手が伸びそうです。まだかなぁ、、、