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トロロッソSTR12 カラーリングが一新されたガスリーデビューマシン【ミニカー#61】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はトロロッソが2017年のF1に参戦するために開発した、トロロッソSTR12を取り上げていきたいと思います。

マシンデータと戦績

まずはトロロッソSTR12の主要諸元をチェック。

年式2017年
カテゴリーF1
チームトロロッソ
マシン名STR12
デザイナージェームス・キー
エンジンルノー
R.E.17

つづいてトロロッソSTR12の戦績を見てみる。

コンストラクタークビアトサインツガスリーハートレイ
シーズン順位7位19位9位21位23位
シーズンポイント53P5P54P0P0P
優勝0回0回0回0回0回
ポールポジション00回0回0回0回0回
ファステストラップ0回0回0回0回0回

カラーリングが一新されたマシン

トロロッソのマシンはデビュー以来エンジンカウルに赤い雄牛(レッドブル)が描かれているのが特徴だった。

これはグランプリごとに、プロのデザイナーが一からペイントした手の込んだデザインだったのだが、私をはじめ多くのファンからの評価はイマイチだったと言わざるを得ない。

しかしこのトロロッソSTR12からは、レッドブル缶のパッケージのようなシルバーとブルーの鮮やかなカラーに変更し、多くのファンから高評価を得た。

ジェームス・キーがデザインしたマシンは、フロントサスペンションやサイドポンツーン、突起のないフロントノーズ先端が、同年のメルセデスF1 W08 EQ Power+に極めて似通っていたが、これは偶然だと語っているが真相は定かではない。

このメルセデスに似たトロロッソSTR12は、例年になく好調なシーズンを送っていたのだが、シーズン後半からルノー製パワーユニットに相次ぐトラブルが発生し、チャンピオンシップ6位を争っていたルノーに終盤逆転され7位に終わり、チャンピオンシップ6位を獲得したいルノーの意図的なパワーユニット操作なのでは、との声も上がった。

トロロッソSTR12のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のトロロッソSTR12を撮影していこうと思う。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

カーナンバー55はカルロス・サインツのマシン。

そのサインツは、この年の後半にルノーへ移籍することとなる。

フロントサスペンションの形状は、メルセデスF1 W08 EQ Power+に似ているらしいが・・・ミニカーでは正直よくわからない。

色鮮やかなブルーとシルバーのカラーリングは人気を博した。

エンジンカウルの中には、後半に壊れまくったルノー製パワーユニットが搭載される。

スターティンググリッドにマシンを移動。

奥に見えるのは同じイタリアンチームのフェラーリSF70H。

当時流行っていたエンジンカウル上のシャークフィンも装着されている。

突起のないフロントノーズ先端をはじめとしたノーズ全体の形状が、写真右下のメルセデスF1 W08 EQ Power+に似ているのがわかる。

以上、1/43のトロロッソSTR12を実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【ixo製】トロロッソSTR12

デアゴスティーニが販売するF1マシンコレクションの第99号で、製造はイタリアのixo。

【ixo製】フェラーリSF70H

デアゴスティーニが販売するF1マシンコレクションの第95号で、製造はイタリアのixo。

【ixo製】メルセデスW08 EQ Power+

2020年5月に発売されたデアゴスティーニのF1マシンコレクションシリーズの88号で、モデルはixoが製造する。

最後に

現在はホンダパワーユニット(以下PU)を積むアルファタウリ(2020年トロロッソより名称変更)だが、搭載エンジン(PU)はシーズンごとに変更した経緯がある。

同じレッドブルテクノロジーで開発される姉妹チームのレッドブルと同じエンジン(PU)を搭載すれば良いのに、と思うのだが、レッドブルが長年ルノーエンジン(PU)を搭載していたのに対し、トロロッソは長年同じイタリアのフェラーリ製(PU)を中心に搭載していたが、以下の表のとおり年度によってルノーに変えたり戻したり・・・。

トロロッソ
(アルファタウリ)
レッドブル
2005年コスワース
2006年コスワースフェラーリ
2007年フェラーリルノー
2008年フェラーリルノー
2009年フェラーリルノー
2010年フェラーリルノー
2011年フェラーリルノー
2012年フェラーリルノー
2013年フェラーリルノー
2014年ルノールノー
2015年ルノールノー
2016年フェラーリルノー
2017年ルノールノー
2018年ホンダルノー
2019年ホンダホンダ
2020年ホンダホンダ
2021年ホンダホンダ

だがトロロッソは2018年からホンダ製(PU)を搭載し、レッドブルも1年遅れでホンダを搭載し、その問題は解消されたのだが、ホンダは2021年限りでF1からの撤退を発表した。

レッドブルがそのホンダのPU開発拠点を買収し、自社開発でレッドブルPUとしてレッドブルおよびアルファタウリに供給するのか、それとも袖を分かち合ったルノーPUにふたたび戻るのかが注目される。

以上、今回は1/43のトロロッソSTR12を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。