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【2021年版】モータースポーツ撮影に最適なカメラ&レンズ紹介

今年もいよいよモータースポーツのシーズンが始まろうとしている。

モータースポーツの醍醐味といえば現地サーキットで聴くレーシングマシンの迫力あるスピードや爆音だが、カメラマンにとっては究極の動体撮影と言われるレーシングマシンのヘッドライトやヘルメットにバシっとピントが合った写真を撮影してみたい。

それにはやはりある程度のカメラ機材が必要だ。

そこで今回は、2021年版モータースポーツ撮影向けの最新カメラ機材を紹介してみよう。

追伸

2023年版のモータースポーツ撮影おすすめカメラについては下記の記事で書いていますので、興味のある方はこちらもご覧ください。

モータースポーツ撮影向けカメラボディ

ミラーレス機が台頭する昨今だが、動きモノの撮影では一眼レフ機に一日の長があるとされており、2020年秋にスーパーGTが開催された富士スピードウェイでも、多くのカメラマンはまだまだ一眼レフ機を愛用していた。

私も2020年10月に開催されたスーパーGT第5戦では一眼レフ機のキヤノンEOS 5D MarkⅣを使用したが、2020年11月のスーパーGT最終戦では新調したミラーレス機のキヤノンEOS R5を使用して、両機を撮り比べてみた。

結論から言うと一長一短。

まず流し撮りではなく、シャッタースピードを上げての正面からの撮影ではオートフォーカス性能に頼るところが大きいが、どちらも問題なく被写体を合従してくれる。

流し撮りに関しては、シャッタースピード1/40くらいまではどちらも甲乙つけ難く、それ以下の超スローシャッターの時には両機の違いが垣間見える。

一眼レフ機は機構上どうしてもミラーが下がっている時にブラックアウトするが、ミラーレス機はその時間が短く気にならないほど。

ブラックアウトに関しては上級で発売日の新しいミラーレス機ならば、問題にならないだろう。

しかしミラーレス機はEVFのファインダーのカクツキが気になるのに対し、一眼レフ機はOVFなので当然そのようなことはない。

連写性能に関しては私はあまり重要視していないが、スタートやアクシデントなどの重要な撮影のときには必要な場面もあるので、秒間10秒くらいはあると安心できる。

モータースポーツ撮影におけるミラーレス機と一眼レフ機の比較については、下記の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はどうぞ。

一眼レフ機(APS-C)オススメカメラ

  • キヤノンEOS 7D MarkⅡ
  • ニコンD500

ということでモータースポーツ撮影にオススメのカメラは、予算をある程度抑えたいのであれば値段がこなれた一眼レフ機の各社の中級機以上ならば問題がなく、APS-Cセンサー搭載機ならレンズの焦点距離にも余裕ができる。

APS-Cセンサー搭載の一眼レフ機で現在でもサーキット使用率は、キヤノンEOS 7D MarkⅡとニコンD500だ。

この2機種は発売から5年から6年になる古い機種だが、まだまだ現役で使えるオススメのカメラだと言っていいだろう。

キヤノン
EOS7D MarkⅡ
ニコン
D500
タイプ一眼レフ一眼レフ
AF方式位相差AF位相差AF
連写10コマ/秒10コマ/秒
センサーサイズAPS-CAPS-C
有効画素数2020万画素2088万画素
発売日2014年10月2016年4月

一眼レフ機(フルサイズ)オススメカメラ

  • キヤノンEOS 5D MarkⅣ
  • ニコンD850

APS-C機よりも画質にこだわりたいのならばフルサイズセンサー搭載の一眼レフになるのだが、モータースポーツプロカメラマンが使うキヤノンEOS 1DX MarkⅢやニコンD6がもっともオススメ・・・だが、如何せん高すぎる。

そのためアマチュアカメラマンならば、費用対効果で考えるとキヤノンEOS 5D MarkⅣやニコンD850をオススメしたい。

私は2016年から4年に渡り10万枚以上キヤノンEOS 5D MarkⅣでモータースポーツを撮影してきたが、2021年現在もその性能はまだまだ現役といったところで、そのライバル機であるニコンD850もサーキットでよく見かける機種だ。

キヤノン
EOS 5D MarkⅣ
ニコン
D850
タイプ一眼レフ一眼レフ
AF方式位相差AF位相差AF
連写7コマ/秒7コマ/秒
センサーサイズフルサイズフルサイズ
有効画素数3040万画素4575万画素
発売日2016年9月2017年9月

ミラーレス機オススメカメラ

  • キヤノンEOS R5
  • キヤノンEOS R6
  • ソニーα7RⅣ
  • ソニーα7Ⅲ

動きモノでは不安があるとされるミラーレス機でも、最新の上級の機種ならば問題なくモータースポーツ撮影が可能で、スローシャッターではブラックアウトが短いことが一眼レフ機より有利に働く。

またスローシャッターでNDフィルターを使用した場合、一眼レフ機ではファインダーが暗くなってしまうが、EVFのミラーレス機ならばそのような心配もない。

蛇足だが、サーキットの華であるレースクイーンのキレイなお姉さんを撮影する場合は、瞳オートフォーカスを備える最新のミラーレス機ならば、一眼レフよりも楽にピント合わせが可能だ。

ということでミラーレス機のオススメカメラは、キヤノンEOS R5とキヤノンEOS R6、ソニーα7Ⅲとソニーα7RⅣだ。

ちなみに、キヤノンEOS RやEOS RPなどの中級ミラーレス機はまだ私自身テストの機会がなく、撮影できるか不明だ。

キヤノン
EOS R5
キヤノン
EOS R6
ソニー
α7RⅣ
ソニー
α7Ⅲ
タイプミラーレスミラーレスミラーレスミラーレス
AF方式デュアルピクセル
CMOS AF
デュアルピクセル
CMOS AF
ファストハイブリッドAF
(位相差/コントラスト)
ファストハイブリッドAF
(位相差/コントラスト)
連写12コマ/秒12コマ/秒10コマ/秒10コマ/秒
センサーサイズフルサイズフルサイズフルサイズフルサイズ
有効画素数4500万画素2010万画素6100万画素2420万画素
発売日2020年7月2020年8月2019年9月2018年3月

次のページでは、モータースポーツ撮影にオススメの望遠レンズを紹介します!

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。