人気記事:『ミニカーで振り返るF1マシン』シリーズ

かつてスーパーGT・JGTCを開催したことがある6つのサーキット

十勝インターナショナルスピードウェイ(現 十勝スピードウェイ)

十勝唯一のJGTC
出典:https://supergt.net/

開催回数1回(2004)

年度別優勝データ(GT500)

名称Rd.ドライバーチームマシンタイヤ
JGTC20044影山正美
M・クルム
ニスモフェアレディZB

全日本GT選手権はかつて北海道でも開催された実績がある。

その舞台となったのが北海道河西郡更別村にある十勝インターナショナルスピードウェイ(当時の名称 2010年より十勝スピードウェイ)で、2004年に富士スピードウェイが大規模な改修工事のため営業を休止しており、その富士に代わって第4戦としてシリーズに組み込まれた。

十勝スピードウェイは全長約3.4kmのクラブマンコースと全長約1.7kmのジュニアコース、そしてその両方のコースをつなげた約5.1kmのグランプリコースの3つのレイアウトがあるが、全日本GT選手権ではフルコースのグランプリコースではなくクラブマンコースで行われた。

レースでは新田守男選手がGT300クラスを制し10勝目の勝利を上げたため、『十勝で十勝』と話題になった。

翌2005年には新生富士スピードウェイがシリーズに復帰し、十勝でのレースはこの1度きりで終了となった。

1993年の開業以来、全日本F3000(1995年)やその後のフォーミュラニッポン(1996年)、そしてこの2004年には国内でもっとも人気のあった全日本GT選手権も開催されたが、北海道という立地からエントラントの輸送費負担の大きさなどがあり多くの大規模イベントが開催を取りやめ、唯一の大規模イベントであった十勝24時間も2008年に中止になり、2009年にはサーキットが倒産してしまう。

その後は全日本格式のレースを開催していない。

セントラルサーキット

出典:http://central-circuit.com/wp/

開催回数1回(All star戦)(1996)

名称Rd.ドライバーチームマシンタイヤ
JGTC1996ALL star長谷見昌弘
田中哲也
ハセミGT-RB

兵庫県のセントラルサーキットでも、ノンタイトル戦ながら全日本GT選手権が開催された実績がある。

開催されたのはセントラルサーキットが開業した1996年の11月。

セントラルサーキットは全長が3kmにも満たない中規模レイアウトのため、ファン投票で選ばれた10台ほか総勢15台(GT500クラス11台GT300クラス4台)とシリーズ戦よりも台数を少なくしてのレースだった。

このレースでは日産レジェンドドライバーのひとりである長谷見昌弘選手が優勝しているが、おそらく彼にとってレーシングドライバーとして最後の勝利だと記憶している(間違っていたらごめんなさい)。

セントラルサーキットは、全日本GT選手権を開催する他のサーキットと比べるとシリーズ戦を開催するには規模が小さすぎるサーキットのためか、その後シリーズ戦に組み込まれることはなく、ノンタイトル戦も含めこの年が唯一の全日本GT選手権開催となった。

カリフォルニアスピードウェイ(現 オートクラブレースウェイ)

カリフォルニアスピードウェイでのJGTC
出典:https://supergt.net/

開催回数1回 2レース(All star戦)(2004)

名称Rd.ドライバーチームマシンタイヤ
JGTC2004ALL star
第1ラウンド
金石年弘
E.コマス
ハセミフェアレディZB
JGTC2004ALL star
第2ラウンド
松田次生
A.ロッテラー
ナカジマNSXB

全日本GT選手権はノンタイトル戦ながら過去にアメリカでも1回(2レース)のみ開催された。

レースが行われたのはカリフォルニアレースウェイというコースで、2日に分けて2レースが開催された。

1日目はNASCARやインディカーシリーズが行われるオーバルトラック。オーバルでのレースは1997年のツインリンクもてぎ以来2度目の開催だ。

しかもレースは日没の16時30分スタートで、スーパーGT時代も含めて唯一のナイトレースでの開催だった。

2日目はインフィールドの特設コースで行われた。

そんなアメリカで新たな試みのレースは、シリーズ戦さながらの激戦乱戦の展開だった。

この年はセパンサーキットとともに年間で2度の海外レースが行われ、その後全日本GT選手権は更なる世界戦を見据えスーパーGTへと改称するのだった。

まとめ

ということで今回はスーパーGTやその前身の全日本GT選手権を過去に開催したことのある6つのサーキットを紹介したが、まとめると以下のとおり。

サーキット開催年開催回数備考
仙台ハイランドレースウェイ1994-19985
MINEサーキット1994-20029
セパンサーキット2000-201313ノンタイトル戦2回を含む
十勝スピードウェイ20041
セントラルサーキット19961ノンタイトル戦のみ
カリフォルニアスピードウェイ20041ノンタイトル戦のみ

この中でふたたび開催ができる可能性があるサーキットはあるのか考えてみると、セパンインターナショナルサーキットはその筆頭株になるだろう。

その他はどうだろう。

仙台ハイランドレースウェイはサーキットが消滅しているので再開催の可能性はなく、MINEサーキットも現在はマツダの試験場になっているので可能性は極めて低い。

またセントラルサーキットはコース延長が短いため40台以上のマシンを走らせるのは非常に厳しいため開催は難しいだろう。

十勝スピードウェイは輸送コストや集客の観点から開催は厳しいかもしれないが、私としてはもう一度見てみたい。

カリフォルニアスピードウェイ(現 オートクラブレースウェイ)も輸送コストの問題はあるが、集客的な観点としては申し分なく、スーパーGTがさらに世界進出を図ることを考えているのならばアメリカでのレースは視野に入れるべきだろう。

モータースポーツが盛んなアメリカでは多くのサーキットがあり、オーガナイズもまったくもって問題がない。

そこでのナイトレースやオーバルトラックでのレースなど考えただけでワクワクするため、私個人としても開催を実現してもらいたいと思う。

じつは今回挙げた6つのサーキットや既存の開催サーキット以外にも、過去に計画していた開催地があったことを付け加えておこう。

そのひとつが中国の珠海国際サーキット。

このサーキットで2004年にオールスター戦、2012年に特別戦(ともにノンタイトル戦)を実現するためにGTAとオーガナイザーで協議を進めていたが、さまざまな理由により断念している。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

面倒ですがポチッとお願いします

自動車レースランキング

関連記事

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

145人の購読者に加わりましょう
よかったらSNSでシェアお願いします!



サーキットでの興奮をあなたに伝えたい
MOTORSPORT観戦記

サーキットは非日常を味わえる特別な空間です。そんな素晴らしいモータースポーツの世界を、ひとりでも多くの方に伝えたい・・・。そんな思いでMOTORSPORT観戦記と題し、記事に認めました。




1件のコメント

コメントを残す

ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。