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【新人の当たり年は何年?】F1デビューシーズン別ドライバー生涯成績表(1990年代編)

1994年デビュードライバーの生涯成績

ドライバー出走PP優勝表彰台FLpts
P.アダムス200000
井上隆智穂1800000
D.クルサード24712136218535
M.サロ111002033
D.スキャッタレーラ700000
J=デニ・デルトラズ300000
野田英樹300000
O.パニス158015076
J.フェルスタッペン107002017
H=ハラルド・フレンツェン16023186174
O.ベレッタ1000000
A.モンテルミーニ2900000
F.ラゴルス200000
R.ラッツェンバーガー300000

激動の1994年シーズンにF1にデビューした新人はなんと14人。その中でもっとも成績を残したのは、デビッド・クルサード。

彼はアイルトン・セナの後任としていきなりトップチームのウィリアムズからデビューすると、翌1995年に初優勝を遂げる。

1996年にその後黄金期を迎えるマクラーレンに移籍し、ミカ・ハッキネンとのコンビでマクラーレン時代に12回のグランプリに勝利し、チャンピオンは獲得できなかったが通算13勝をあげる名脇役だった。

同年にザウバーからデビューしたハインツ=ハラルド・フレンツェンも、クルサードと同じく名脇役だった。

中堅チームのザウバーで活躍後、当時のトップチームであるウィリアムズに移籍し、ジャック・ヴィルヌーヴの陰に隠れながらもサンマリノグランプリで初優勝をあげる。

1999年にはジョーダンに移籍すると、2勝をあげてチャンピオンシップ争いに加わる大活躍を見せた。

またこの年にリジェからデビューしたオリビエ・パニスも、1996年リジェ最後の年に混戦のモナコグランプリを制している。

1994年は、いぶし銀の名脇役ドライバーを輩出した年だった。

1995年デビュードライバーの生涯成績

ドライバー出走PP優勝表彰台FLpts
P.ディニス99000010
M.パピス700000
J=クリストフ・ブイヨン1100003
J.マグヌッセン2500001
J.ラバッジ1000000

1991年から1994年の4年間にデビューした新人はグランプリで優勝を記録したが、一転1995年デビュー組は活躍できなかった。

もっとも活躍したドライバーはF1界きってのペイドライバーだったペドロ・ディニス。

彼は6年間F1に参戦し99戦に出場したが、最高位は1997年のルクセンブルクグランプリでの5位と、活躍することはなかった。

1996年デビュードライバーの生涯成績

ドライバー出走PP優勝表彰台FLpts
J.ヴィルヌーヴ1651311239235
G.フィジケラ23143192275
T.マルケス2600000
R.ロセット3300000

1996年は往年の名ドライバーであるジル・ヴィルヌーヴの息子であるジャック・ヴィルヌーヴがデビューした年。

アメリカンオープンホイールの最高峰であったCARTチャンピオンの称号を引っさげて、チャンピオンチームのウィリアムズからF1にデビューすると、その年に4勝。

そして翌1997年にミハエル・シューマッハと激戦のシーズンを戦い、見事ワールドチャンピオンに輝いた。

また、ジャンカルロ・フィジケラも、この年にミナルディからF1にデビューしている。

彼は2003年に当時中堅チームだったジョーダンで、混戦のブラジルグランプリに勝利(2位フィニッシュ後順位訂正で優勝)する。

2005年にルノーでフェルナンド・アロンソのチームメイトに抜擢されると、移籍初戦で優勝。

チームは完全にアロンソ中心の体制だったため、その後は苦戦を強いられるが、翌2006年のマレーシアグランプリでも優勝を遂げている。

ということで、1996年デビュードライバーでは、ヴィルヌーヴとフィジケラがその後に活躍した。

1997年デビュードライバーの生涯成績

ドライバー出走PP優勝表彰台FLpts
A.ヴルツ69003145
R.シューマッハ18166278329
V.ソスピリ100000
J.トゥルーリ25641111246.5
中野信治3300002
N.フォンタナ400000

1997年は、当時すでにF1界のスーパースターだったミハエル・シューマッハの弟であるラルフ・シューマッハがジョーダンからデビューした年。

その後1999年に当時トップチームだったウィリアムズに移籍するも、当時は兄ミハエルの全盛時代だったため厳しいレースが続いたが、それでも所属6年間で6勝をあげる。

そして2005年からトヨタに移籍した。

またこの年は片山右京現役最終年のチームメイトとして、ミナルディからヤルノ・トゥルーリもデビューしている。

彼は2004年のモナコグランプリでポールトゥーフィニッシュをして、グランプリ唯一の勝利を獲得した。

この頃は、後にチャンピオンになるチームメイトのフェルナンド・アロンソと互角以上の成績だったが、ルノーの地元であるフランスグランプリ最終周で失態を演じ、チームの信頼を失い放出。

その後はトヨタにて参戦した。

次のページでは、1998年以降にデビューしたドライバーの生涯成績を紹介し、最後は1990年代デビュードライバーを総括します。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。