カメラ機材オタクのぴぴと申します。
前回は、ソニーRX1Rに代わる新たなコンデジを購入するにあたり、新型リコーGRⅢが候補に上がったところまで書きました。
しかし昨今は、ライバルとなったスマートフォンカメラの進化とともにデジカメは差別化を図り、様々な特徴を持ったカメラが各メーカーから発売されています。
そこで今回は、リコーGRⅢをはじめとした高級コンパクトデジタルカメラを比べ、その中で私がリコーGRⅢを選んだ理由を書いてみたいと思います。
ザックリ見出し
高級コンデジとは?
高級コンデジとは一般的に以下のような特徴を持ったコンパクトデジカメを指します。
イメージセンサー
一眼レフやミラーレスで使われている、APS-Cサイズや35mmフルサイズの大きなイメージセンサーを搭載しています。
ちなみに、イメージセンサーが大きいと光を多く取り込めることができるので、暗い場所でもノイズが少なく画質の良い写真になります。
また背景のボケを活かした写真は、センサーサイズが大きいほど有利ですが、反面ボディサイズが大柄になってしまったり、金額が高くなってしまう欠点もあります。
レンズ
F2.8以下の明るいレンズが装着されて、一般的に単焦点レンズのものが多いです。
センサーサイズ同様、レンズが明るくなると暗所に強くボケも大きくなりますが、レンズが大きくなってしまい金額も高騰してしまうことが欠点です。
高級コンデジ一覧
現在売られている高級コンデジをイメージセンサーごとにみてみましょう。
フルサイズセンサー搭載コンデジ
35mmフルサイズセンサーを搭載したモデルです。
ライカQ・ライカQ-P
有効画素数 | 2420万画素 |
レンズ焦点距離 | 28mm |
F値 | 1.7 |
光学ズーム | 無し |
シャッタースピード | 30〜 1/6000秒 |
連写 | 10コマ/秒 |
撮影感度 | ISO100〜 50000 |
最短撮影距離 | 標準 30cm マクロ 17cm |
液晶モニター | 3インチ 104万ドット |
ファインダー | EVF |
手ぶれ補正 | 光学式 |
サイズ | 130×80×93mm |
重量 | 本体 590g 総重量 640g |
高級カメラの代名詞と言えるライカ社が販売するコンデジです。
ライカブランドのカメラは写りに一切の妥協が無く、そのためボディはコンデジとは名ばかりの大型サイズのため、金額も合間っていつもバッグに入れて持ち歩けるシロモノではありません。
でもね、ライカはカメラマン(私たちアマチュアカメラマン含む)の憧れなんですよね。
ソニーRX1RM2
有効画素数 | 4240万画素 |
レンズ焦点距離 | 35mm |
F値 | 2 |
光学ズーム | 無し |
シャッタースピード | 30〜 1/4000秒 |
連写 | 5コマ/秒 |
撮影感度 | ISO100〜 25600 |
最短撮影距離 | 標準 30cm マクロ 20cm |
液晶モニター | 3インチ 122.88万ドット |
ファインダー | EVF |
手ぶれ補正 | 無し |
サイズ | 113.3×64.4×72mm |
重量 | 本体 480g 総重量 507g |
ミラーレスカメラで人気の、ソニーα7RⅡの4240万画素センサーをコンパクトボディに搭載したモデルです。
私もこのソニーらしいコンセプトに大いに心を動かされ、前モデルであるソニーRX1Rを購入しましたが、普段の持ち歩きを求める私としてはちょっと大きすぎるんですよね。
コンデジでも写りを絶対に妥協したくない方には、最もオススメなモデルでしょう。
APS-Cセンサー搭載コンデジ
APS-Cセンサー搭載のコンデジをみていきましょう。
リコーGRⅢ
有効画素数 | 2424万画素 |
レンズ焦点距離 | 28mm |
F値 | 2.8 |
光学ズーム | 無し |
シャッタースピード | 30〜 1/4000秒 |
連写 | 4コマ/秒 |
撮影感度 | ISO100〜 102400 |
最短撮影距離 | 標準 10cm マクロ 6cm |
液晶モニター | 3インチ 103.7万ドット |
ファインダー | 無し |
手ぶれ補正 | センサーシフト方式 |
サイズ | 109.4×61.9×33.2mm |
重量 | 本体 227g 総重量 257g |
長い歴史を誇るリコーGRシリーズの最新機種になります。
リコーGRシリーズのコンセプトは、軽量コンパクトボディでポケットやカバンに入れいつでも携帯できる速写性に優れたカメラで、『最強のスナップシューター』という異名を持ち、アマチュアカメラマンはもとよりプロの写真家にも多くのファンがいます。
今回4年ぶりのフルモデルチェンジで多くの部分が刷新されましたが、その中でも手ぶれ補正搭載・有効画素数向上・ボディの更なる小型化は特に評価できる点となります。
私は、今回挙げた高級コンデジの中から当機を選び予約をしましたが、選んだ理由については後述致します。
富士フイルムX100F
有効画素数 | 2430万画素 |
レンズ焦点距離 | 35mm |
F値 | 2 |
光学ズーム | 無し |
シャッタースピード | 〜1/32000秒 |
連写 | 4コマ/秒 |
撮影感度 | ISO200〜 12800 |
最短撮影距離 | 標準 10cm |
液晶モニター | 3インチ 104万ドット |
ファインダー | OVF・EVF |
手ぶれ補正 | 無し |
サイズ | 126.5×74.8×52.4mm |
重量 | 本体 419g 総重量 469g |
富士フイルムX100Fの最大の特徴は、光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダー(EVF)が切り替えられる『アドバンストハイブリッドファインダー』が搭載されていることです。
OVFの魅力は、みたままの像から写したい部分を切り出す作業の楽しさです。
まあフィルム時代からカメラを趣味としていた方にとって、OVF以外の選択は無く当たり前の装備でしたが、現在一眼レフ以外でOVFを採用しているモデルは本当に限られているため貴重な存在でしょう。
またフィルムを長年作ってきた富士フイルムのカメラは、フィルムシミュレーションという機能を使えるのもメリットです。
フィルムシミュレーションとは、富士フイルムの往年のフィルム、『プロビア』『ベルビア』『アスティア』『エテルナ』などの色再現と階調表現に、フィルムを取り替えるように変えることができる機能です。
OVF搭載・フィルムシミュレーション・クラシックな見た目などが相まって、本当に写真撮影が好きな方にとっては最高のカメラではないでしょうか。
ただしね、コンパクトを追求したカメラではないので、コンデジとしてはボディが少々大きいです。
富士フイルムXF10
有効画素数 | 2424万画素 |
レンズ焦点距離 | 28mm |
F値 | 2.8 |
光学ズーム | 無し |
シャッタースピード | 4〜 1/16000秒 |
連写 | 6コマ/秒 |
撮影感度 | ISO200〜 12800 |
最短撮影距離 | 標準 10cm |
液晶モニター | 3インチ 104万ドット |
ファインダー | 無し |
手ぶれ補正 | 無し |
サイズ | 112.5×64.4×41mm |
重量 | 本体 241.2g 総重量 278.9g |
富士フイルムXF10は、軽量コンパクトボディに大型のセンサーを積んだモデルです。
シンプルなボタン配置と操作性で速写性にも優れていて、このコンセプトはリコーGRⅢの最大のライバル機種になります。
またAPS-C機でありながら、実勢価格が5万円前後というのも大きなメリットになりますね。
キヤノンPowerShot G1 X MarkⅢ
有効画素数 | 2420万画素 |
レンズ焦点距離 | 24-72mm |
F値 | 2.8-5.6 |
光学ズーム | 3倍 |
シャッタースピード | 1〜 1/2000秒 |
連写 | 未発表 |
撮影感度 | ISO100〜 25600 |
最短撮影距離 | 標準 10cm |
液晶モニター | 3インチ 104万ドット |
ファインダー | EVF |
手ぶれ補正 | 光学式 |
サイズ | 115×77.9×51.4mm |
重量 | 本体 375g 総重量 399g |
PowerShot G1 X MarkⅢは、キヤノンがコンパクトデジカメで初めてAPS-Cセンサーを搭載したモデルです。
高級コンデジで唯一光学ズームを搭載しているのが特徴で、ズーム機能を求めている方にとってはこの機種で決まりでしょう。
私がリコーGRⅢを選んだ理由
前回も書きましたが、私がコンデジに求めることは以下のようなことです。
- APS-C以上の大きなセンサーと明るいレンズを搭載した高性能機
これは今回挙げた全ての高級コンデジが当てはまります。
- 街並みなどのスナップ撮影や飲食店でのテーブルフォトを、サッと取り出しすぐり撮影できる速写性
取り出しやすい凹凸のないデザインと、電源を入れるとすぐに起動する速写性は、リコーGRⅢと富士フイルムXF10が優れています。
特にリコーGRⅢは、レンズキャップが無く電源を入れると自動でレンズカバーが開閉するところが速写性にかなり寄与しています。
- 周りの目を気にせず撮影できる、目立たない大きさと地味なデザイン
地味なデザインを求める方は少ないかもしれませんが、私はスナップでは目立ちたくないんです。
目立たない地味なデザインといえば、旧態然としたデザインのリコーGRⅢでしょう。
- いつもカバンやポケットに入れておける軽さと小さなボディ
軽くて小さなボディでないと、いつも持ち歩く気になれません。
該当するのはリコーGRⅢと富士フイルムXF10です。
- 伝統ある名前
高級コンパクトデジタルカメラで一番の、そして唯一の伝統あるシリーズといえば、リコーGRⅢしかないでしょう。
以上のように、私の求めているコンパクトデジタルカメラはリコーGRⅢでした。
予約も済ませあとは実機が届くのみ、ということで今回はここまで、次回は開封の儀を行ないたいと思います。
果たして発売日の2019年3月15日に届くのでしょうか??
次のページ リコーGRIII購入記 vol.3 開封の儀 & ソニーRX1Rとの比較!
モータースポーツランキング