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レース撮影初心者必見! モータースポーツ撮影に最適なカメラ・レンズ・機材の紹介

はじめに

モータースポーツファンにとって、各社のファン感謝イベントが終わる12月中旬から2月の3ヶ月間は、まさに冬眠の時期です。

その冬眠の時期が終わり、晴れて今週末よりF1が開幕し、その他国内レースも順次開幕戦を迎えます。私も地元、富士スピードウェイの年間パス『World CHEKA PASS』を購入し2018年シーズンも準備万端です。

2018年に富士スピードウェイで行われる主要5レースを観戦できるパス 昨年は『World CHEKA PADDOCK PASS』を購入したが強烈な値上げのため今年は『Worid CHEKA PASS』に… こちらも12,000円→18,000円(涙)

サーキットは大迫力のバトルや爆音を楽しむことは勿論ですが、私は写真撮影が主です。

スローシャッターでマシンの顔面やドライバーだけにピントが合い、周りの景色が思いっ切り流れている写真が撮れた時には至福の喜びを感じます。

富士スピードウェイでは近年、カメラ好きの方が難易度の高いモータースポーツ写真を撮影しようと、年を追うごとにアマチュアカメラマンが増えてきました。

人気の高い撮影ポイントであるレクサスコーナー外側の土手は、超望遠レンズを持ったカメラマンがずらりと居並びます。

彼らはカメラが好きで被写体がたまたまレーシングカーなのか、それともレースが好きで好きなレーシングカーをカッコよくカメラにおさめたいと思っているのかどちらでしょう・・・、まあどちらでもいいか。

モータースポーツ機材紹介

そこで今回はモータースポーツシーズン開幕直前ということで、モータースポーツ撮影での機材や小道具について紹介したいと思います。

※私見が随所に見られますが、上級者の方お許しください・・・。

カメラ

まずは何が先にもカメラがないと始まらないですね。

で、コンデジ・ミラーレス・一眼レフ、どんなカメラが良いのか考えてみます。

コンデジ

コンデジでも撮れないことは無いと思います。

しかしモータースポーツ撮影の基本はスローシャッター、胴体物を画面一杯に捉えると、液晶ディスプレイでのスローシャッターはブレやすく非常に難しいです。

連写性能も物足りないです。

ミラーレス

最近のミラーレス機は性能も良くなり、ファインダーがついたモデルも多くありまあまあホールドもできます。

しかしまだまだEVFではタイムラグがあり、それを予測しながらの撮影はストレスを生じます。

ただ2017年に『ソニーα9』が登場し、ミラーレス機の可能性を大いに感じました。

『α9』は最上位機種で値段も驚くほど高価だが、近い将来中級機でもその性能を持ったモデルが登場すると思います。

オススメ機種『ソニーα9』

動体撮影に強いというSONY α9、果たしてこれからは動きものもミラーレスに移行して行くのか。

一眼レフ

究極の動き物であるモータースポーツ撮影は、像そのものを生で確認できる一眼レフ機がまだまだ有利だと思います。

最近の一眼レフであればレリーズタイムラグもかなり少なくなっているので、『キヤノンEOS kiss』などのリーズナブルなモデルでもある程度は撮れると思います。

ただ置きピンではなく、AIサーボAF(ニコンではコンティニアスAFサーボ)を使う方が楽に撮影できるため、これを使う場合しっかり像を追ってくれる中級機以上が望ましいと思います。

またセンサーサイズは、フルサイズよりAPS-Cの方が被写体が1.6倍(ニコン・ソニー・ペンタックスなどは1.5倍)になる為、より大きなレンズを購入する必要がないため、取り回しとお財布に優しいです。

上記を踏まえるとキヤノン・ニコンの中級機以上がいいと思います(たまにサーキットでペンタックス使いを見て、その斜に構えた姿がカッコよく見えます…)。

オススメ機種『キヤノンEOS7D Mark2』『キヤノンEOS5D Mark4』『キヤノンEOS1DX Mark2』『ニコンD500』『ニコンD850』『ニコンD5』

私の愛機CANON EOS5Dは、MarkⅣ 1DX MarkⅡ譲りのAF性能で頼りになります。しかしフルサイズでは焦点距離が足りないことも…。

モータースポーツ撮影初心者向けカメラ

モータースポーツ撮影初心者向けカメラについて、詳しくはこちらの記事で書いています。

レンズ

モータースポーツ撮影において、レンズの焦点距離選びは非常に重要です。

基本的に新しく設計されたコースや平均速度の高いコース、主要レースが行われるコースほどランオフエリアが広く長い焦点距離のレンズが必要となります。

と言ってもワタクシ、富士スピードウェイと鈴鹿サーキットにしか言ったことがありません。

富士スピードウェイ(ツインリンクもてぎ)

かつてはF1も開催され現在は世界耐久選手権(通称WEC)も開催される富士スピードウェイは、設計は古いが国内随一の高速サーキットで日本のどのサーキットよりもランオフエリアが広いです。

主な撮影場所は、2コーナー・コカコーラコーナー・ヘアピンコーナー・ダンロップコーナー・13コーナー・レクサスコーナーですが、ダンロップコーナー以外は最低でもAPS-Cで400mm、フルサイズでは500mm〜600mmは欲しいです。

私はフルサイズ機を使う場合、100-400mm望遠ズームにに1.4倍のテレコンを咬ませ、560mmとして使っています。

訪れたことが無いが、設計が新しいツインリンクもてぎも富士スピードウェイと同等の焦点距離が必要だと思います。

鈴鹿サーキット

F1が毎年開催され日本が世界に誇るサーキットである鈴鹿サーキットは、ランオフエリアがそれほど広く無く、場所によっては富士スピードウェイほどの焦点距離を必要としません。

私も年に数回訪れるが、良い撮影ポイントが随所にあります。

1・2コーナーの内側外側・逆バンクコーナー・ヘアピンコーナー・シケインが特に有名ですが、APS-Cでは400mmあれば十分です。

1・2コーナー内側の劇感エリアやヘアピンでは200mmでも全く問題ないです。

フルサイズ機の場合、1・2コーナー外側や逆バンクでは500mm〜600mmは欲しくなります。

オススメレンズ『キヤノンEF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM』『ニコンAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR』『シグマ150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports』など AFの速いモデルが良い

私が愛用するのは、CANON EF100-400mm F4.5-5.6L IS Ⅱ USM。

サーキット撮影はこれとエクステンダーだけで大丈夫です。

モータースポーツおすすめレンズ

モータースポーツ撮影用おすすめレンズは、こちらの記事で詳しく書いています。

その他、ピットウォークでレースクイーンを撮影したい場合、70-200mm(APS-C機では24-105mm)がオススメです。

CANON EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USMを持っていけばおねえさんもバッチリだが望遠二本持ちは正直つらいです。

一脚

スローシャッターでの撮影では、この一脚が必需品です。

私の場合、ブラさずに撮影できるシャッタースピードは、手持ちでは1/125が限界であるが、一脚では1/30でも何とかいけます。

何より重い超望遠レンズは、15分も手で持っているだけで手は震え肩は限界に達します。

メーカーや素材は何でもいい、ただ有るのと無いのでは大違いです。

私が使用する一脚は、 SHIRUI P-326 です。

カーボン製で非常に軽くしかも安価。

NDフィルター

NDフィルターとはレンズの先に付ける、サングラスのようなものです。

1/20や時には1/10などの超スローシャッターに挑戦する場合、晴天の時など多くの光を取り込み過ぎてしまい、絞り値がf/32などとんでもない値になることもあります。

そこで光の量を制限し、小絞りボケを回避するために晴れの日の撮影などでは持って聞くことをお勧めします。

暗さに応じて数字が振られ数が多くなるほど暗くなり、私はND4とND8を持参します。

メーカーはケンコーやマルミなど、名前が知られているものなら何でも構いません。

その他

機種にもよりますがバッテリーも複数個持っていくと安心です。

私の場合キヤノンEOS5D Mark4で1500〜2000回シャッターを切りますが、バッテリー1本を丸々使い、2本目が20パーセントほど減ります。

またサーキットは勿論屋外の為、カメラ用のレインカバーも持っていくと良いでしょう。

雨の日はマシンが巻き上げる水しぶきが絵になります。

無論自分用のポンチョも忘れずに。

カメラバックはリュックタイプのものだと、両手が塞がらず便利です。

そして私がもっとも重宝するものを忘れていました。

レーシングカーでは2分足らずで走行周回するサーキット、しかし歩くととんでもなく時間がかかります。

そこで電動折りたたみ自転車があると、移動にとっても重宝します。

サーキットにより持ち込み禁止のところもありますが、富士スピードウェイはOKです。

ちなみに鈴鹿サーキットは持ち込み不可でした。

以上、私がサーキットに訪れる際に持参する機材です。

最後に

冒頭にも書きましたがモータースポーツ撮影は非常に奥が深い被写体です。

鳥撮りやヒコーキを撮影されていて、これからサーキット撮影も始めてみようと考える方など、一人でも多くモータースポーツ撮影を楽しんでいただけたらと思います。

モータースポーツシーズン到来、今年は昨年以上にサーキット来場者が増えますように…。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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サーキットは非日常を味わえる特別な空間です。そんな素晴らしいモータースポーツの世界を、ひとりでも多くの方に伝えたい・・・。そんな思いでMOTORSPORT観戦記と題し、記事に認めました。




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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。