人気記事 モータースポーツ撮影術シリーズ

【6輪たいれる】現存するティレルP34の行方を探る!

モータースポーツ中毒者のぴぴと申します。

歴代のF1マシンの中であなたが一番好きなモデルは何ですか?

私は間違えなく答えますティレル(タイレル)P34と。

長いF1の歴史において唯一4輪以外でグランプリに出場した孤高の存在、ティレル(タイレル)P34が一番好きなF1マシンなのです。

2019年の鈴鹿サウンドオブエンジンでは、そのティレル(タイレル)P34が、元F1ドライバーのピエルルイジ・マルティニさんのドライブで鈴鹿サーキットを疾走した姿は、私にとって忘れられない素晴らしいひと時でした。

さて、そのティレル(タイレル)P34は世界に何台が現存するのでしょう?

そして現存するティレル(タイレル)P34は現在誰が所有し、どこで観ることができるのでしょうか?

書籍やインターネットサイトで調べてみましたので、みなさんと一緒にみていきたいと思います。

ティレル(タイレル)P34の製作台数と各シャシーのデビューレース

鈴鹿サウンドオブエンジン2019にて

ティレル(タイレル)P34は何台製作され、それぞれのシャシーの実戦デビューはどのレースだったのでしょうか?

まず1975年にティレル(タイレル)007をベースに実験車としてプロトタイプのP34を製作した後、1976年にP34/2を製作しテストをしました。

そのP34/2は、1976年第4戦スペイングランプリでパトリック・デパイユのマシンとして実践デビューをします。

そして翌第5戦のベルギーグランプリからは、エースのジョディー・シェクター用のマシンとしてP34/3がデビュー(第11戦でクラッシュしてその後P34/3-2になる)し、その後1976年中(時期は不明)にP34/4が作られました。

1977年シーズンは前年使用したP34/2、P34/3-2、P34/4の他、南アフリカグランプリからP34/5を製作し、その後P34/6、P34/7までの合計6台のマシンを製作しました。

シャシーNo.デビュー戦
プロトタイプP34実験車のため実戦デビュー無し
P34/21976年第4戦
P34/3→P34/3-21976年第5戦
P34/41976年
P34/51977年第3戦
P34/61977年
P34/71977年

現存するティレル(タイレル)P34は6台!

鈴鹿サウンドオブエンジン2019にて

プロトタイプを除くと6台が製作されたティレル(タイレル)P34ですが、1976年のオーストリアグランプリや、1977年のブラジルグランプリなどで、マシンは大きく損傷しました。

現在は何台のマシンが現存するのでしょうか?

実はクラッシュにより大きなダメージを受けたマシンも全て修復され、現在は実戦で使われたすべてのマシンが現存しています。

鈴鹿で観たマルティニマシンのシャシーNo.は?

鈴鹿サウンドオブエンジン2019にて

さて、2019年の鈴鹿サウンドオブエンジンで観たマルティニさんが所有するマシンは上記のどれなのでしょうか?

その答えは『GP CAR STORY vol.26』という書籍の中でマルティニさん本人が語っています。

鈴鹿サウンドオブエンジンで鈴鹿サーキットを疾走したマシンは、1977年の第3戦南アフリカグランプリでデビューしたP34/5とのことでした。

シェクターもティレル(タイレル)P34を所有!

シェクター所有のP34は1976年仕様

またこの『GP CAR STORY vol.26』では、1976年にティレルのエースとしてティレル(タイレル)P34のステアリングを握っていたジョディー・シェクターさんも所有しており、そのマシンはクラッシュし全損になったあとレストアされたマシンを買い取ったと記述があり、おそらくP34/4だと思われます。

その他ティレル(タイレル)P34について本当に詳しく調べ上げている『GP CAR STORY vol.26』ですので、興味のある方は下記より購入することをおすすめします。

タミヤのマシンはP34/3-2だった!

タミヤ本社のP34も1976年仕様

では、私が高校生時代に通い詰めたタミヤ本社にある1976年仕様のティレル(タイレル)P34はどのシャシーナンバーでしょう?

プラモデル好きは実車を穴の開くほど観て研究するため、その答えはネット上に多く書かれており、1976年第5戦でデビューし、その後オーストリアグランプリでクラッシュしたP34/3-2だということがわかりました。

ちなみに先の『GP CAR STOR vol.26』で、ジョディー・シェクターさんから購入したいと申し出があったと書かれていました。

その他3台の行方は?

鈴鹿サウンドオブエンジン2019にて

その他のマシンの所有者はというと、

P34/2は、コジマエンジニアリングが購入後ドニントングランプリコレクションに保存され、その後閉館に伴いピエルルイジ・マルティニさんが2台目のティレル(タイレル)P34として購入しました。

P34/6は、サラブレッドグランプリ(古いF1マシンで競われたFIA公認レース)で活躍後、現在は鈴鹿サウンドオブエンジンのスポンサーとしても有名な、高級機械式時計メーカーのリシャール・ミルが所有しています。

P34/7は、自動車コレクターで有名な原田氏のコレクションとして、河口湖自動車博物館に展示してありましたが、現在は不明です。

まとめ

鈴鹿サウンドオブエンジン2019にて
シャシーNo.所有者
P34/2ピエルルイジ・マルティニ
P34/3→P34/3-2タミヤ
P34/4ジョディー・シェクター
P34/5ピエルルイジ・マルティニ
P34/6リシャール・ミル
P34/7原田コレクション?

歴史的F1マシン、ティレル(タイレル)P34は6台が製作され、そのすべてが現存し、現在はそのうちの2台を元F1ドライバーのピエルルイジ・マルティニさんが所有しておりました。

マルティニさんは幼少期、観戦したモナコグランプリのサン・デボーテで観たティレル(タイレル)P34のカッコ良さに一目惚れしました。

F1ドライバーを引退した後投資家で財を成し、幼少期に惚れ込んだティレル(タイレル)P34をどうしても手に入れたく当時のオーナーに懇願し、オーナーはマルティニさんのティレル(タイレル)P34愛に負け譲ったと、前述の『GP CAR STORY vol.26』に書かれていました。

元F1ドライバーをも魅了するその魅惑の6輪車、是非F1ファンならずとも一度は拝見していただきたいと思います。

その孤高の存在は、誰の眼にも唯一無二の存在として、心にずっと残る存在になると思います。

ティレル(タイレル)関連の記事

マルティニさんのティレル(タイレル)P34/5が鈴鹿を走った鈴鹿サウンドオブエンジン2019の記事です。

SUZUKA Sound of ENGINE 2019 観戦記vol.1 伝説の6輪タイレルが登場!

学生時代に観たティレル(タイレル)P34のことについて書いた記事です。

タミヤ本社で見た『6輪たいれる』の記憶 ティレルP34の思い出

実車は無理でもミニカーなら所有できます!

ティレルP34(1976)【ミニカーで振り返るレーシングマシン】vol.12 伝説の6輪たいれる

ティレルP34(1977)【ミニカーで振り返るレーシングマシン】vol.3 伝説の6輪たいれる

以上、今回は現存するティレル(タイレル)P34 6台について書いてみました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

14人の購読者に加わりましょう

関連記事

記事がイイねと思ったらクリック!

よかったらSNSでシェアお願いします!




奥が深いモータースポーツ撮影の世界
MOTORSPORT撮影術

モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




コメントを残す

ABOUT US

アバター
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。 一眼レフデビューは2001年頃、CANON EOS7(フィルム機)。腕に覚えは全くないが、年数だけはそこそこ長い。 【一眼レフ遍歴】 CANON EOS 7 → CANON EOS kiss N → CANON EOS 60D → CANON EOS 7D MarkⅡ → CANON EOS 5D MarkⅣ & SONY α7R Ⅲ 【所有カメラ】 CANON EOS 5D MarkⅣ SONY α7R Ⅲ SONYサイバーショット DSC-RX1R 【所有レンズ】 CANON EF100mm-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM CANON EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM CANON EF24mm-70mm f/4L IS USM CANON EF50mm f/1.2L USM CANON EF85mm f/1.4L IS USM SONY FE24-105mm F4 G OSS