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富士鈴鹿常連から見た『SUGOは最高のサーキット』だと思う3つの理由

モータースポーツ中毒者のぴぴと申します。

私は富士スピードウェイや鈴鹿サーキットを中心に観戦をしていますが、先日初めて東北のモータースポーツの中心、スポーツランドSUGOに行ったところ、

「このサーキット最高!」

と思いました。

そこで今回は、スポーツランドSUGOがなぜ最高のサーキットだと思ったのかを、富士スピードウェイや鈴鹿サーキット常連目線で書いてみました。

SUGO名物ホームストレートの勾配が凄い!

多くのサーキットには名物ポイントが必ずあります。

鈴鹿サーキットならS字コーナーや130R、富士スピードウェイなら日本一長いホームストレートです。

世界に目を向けるとスパ・フランコルシャンのオー・ルージュや、イスタンブールパークのターン8は有名ですよね。

そしてスポーツランドSUGOなら、間違いなくそれは最終コーナーからホームストレート途中まで続く登り勾配です。

SUGOに初めて行った方は、まずこの登り勾配に驚くと思います。

勾配率驚異の10パーセント!

日本のサーキットを見回しても、これだけ強烈な登り勾配は他に類を見ません。

でもこの勾配、私のテクニックのせいなのか、写真ではなかなか伝わらないのが虚しい・・・。

勾配に沿って設置されている、ガードレールを見ていただくとわかるでしょうか?

現地で見ると本当に凄く、まるでジャンピングスポットの様です!

・・・んー伝わらない、私の文章力に問題あり。

とにかくに見てみてください、もの凄いんです!

世界一の名サーキットであるスパ・フランコルシャンの、世界一有名なコーナーオー・ルージュ〜ラディオンの勾配率が11パーセントで、これに次ぐ勾配率かもしれません。

アメリカではラグナ・セカの名物コークスクリューの勾配(こちらは降り)が有名ですよね。

そこで、

  • スポーツランドSUGOのホームストレート
  • スパ・フランコルシャンのオー・ルージュ〜ラディオン
  • ラグナ・セカのコークスクリュー

を、サーキットの世界三大勾配に認定致します!

もちろん非公式ですが何か?

SUGOはレース撮影に最高!

スポーツランドSUGOはランオフエリアが狭くマシンが近いので、スタンド最前列からだと迫力が凄いし、少し離れるとマシンを様々な角度から観戦&撮影できる素晴らしいポイントがあります。

その一番のポイントと言えば間違いなくSPスタンド。

SPスタンドは、SPインコーナーから短い直線を挟みSPアウトコーナーまでの複合コーナーの外側に位置します。

コース図のグリーン部分ですね。

このスタンド何が凄いって、マシンを様々な角度から撮影することができるのです。

まずはSPインコーナー。

SPスタンド最前列からF値を下げて金網を消すと、馬の背コーナーからSPインコーナーへアプローチするマシンをプロカメラマンエリアから撮影したかのように、低い位置からのアングルで撮影することもできます。

どうでしょう?アマチュアカメラマンがマシンを見上げるように撮影できる場所って、全国のサーキットでもかなり限られていますよね。

そしてSPインコーナーはランオフエリアが狭い割りに高速で、迫力のあるターンインをカメラに収めることができます。

スローシャッターで撮影するとこんな感じで、かなり迫力があるでしょ!?

こちらは金網の上からの撮影です。

SPインコーナーとSPアウトコーナーのあいだ、短い直線では一般的な横方向の流し撮りもできます。

まあ、横方向の流し撮りはSPスタンドじゃなくても様々な場所でできますが・・・。

SPアウトコーナーではコーナーに侵入するマシンを真正面から撮影できます。

少し離れた場所に金網がありますが、カメラマンホールが切られているため、場所は限られますがこんな感じで撮影することができます。

SPアウトをコーナーリング中のマシンも当然撮影できますが、少し迫力に欠けますね。

次はSPアウトコーナーを抜けるマシンのバックショット。

金網に邪魔されることなく、低い位置からアマチュアカメラマンがバックショットを狙える場所って、なかなか無いんですよね。

なのでここも結構貴重です。

もちろん斜め後ろからのショットも狙えます。

その他ツイッターのフォロアーさんから教えていただきましたが、SPアウトコーナーから超広角レンズでSPイン〜SPアウトを狙う構図もあるみたいです。

モータースポーツ撮影に超広角レンズを使うことなど滅多にありませんが、SPコーナーは見所が凝縮しているのでこんな構図もあるのですね!

ということで、主に富士スピードウェイでモータースポーツ撮影をする私にはハンディがあり過ぎ!スポーツランドSUGOで撮影している方が羨まし過ぎ!フォトコンッ!富士で撮影する私にハンディくれ!と思いました・・・。

まあ、そのくらいSPスタンドはモータースポーツ撮影に最適な場所だと思います。

SUGOはコースが超コンパクト!

スポーツランドSUGOは1周が3.7kmと、鈴鹿サーキットの5.8kmや富士スピードウェイの4.5kmと比べると非常に短い。

ということは、40台以上が出走するスーパーGTではマシンがひっきりなしにやってくるし、狭いコース幅の影響でそこかしこでバトルを繰り広げます。

1周あたりの距離が短いことで周回も多くなり、同じ300kmレースの鈴鹿戦が52周の周回に対しSUGO戦は81周と、29回も多く目の前を駆け抜けていきます。

参考 スーパーGT 300kmレースの決勝周回数

コース周回数
SUGO81周
鈴鹿52周
富士 ※66周

※ 富士は300kmレースだった2017年第5戦の周回数

また1周あたりのラップタイムが非常に速いので、お目当のマシンもすぐに周回してきます。

下の表はスーパーGTのコースレコードですが、富士スピードウェイに比べると16秒以上も1周あたりのラップタイムが速く、鈴鹿サーキットに至っては34秒以上も速いのです。

参考 スーパーGTコースレコード

コースタイムチームドライバー記録日
SUGO1’10.248チーム国光山本尚貴2018/09/15
鈴鹿1’44.319ARTA野尻智紀2018/05/19
富士1’26.871ニスモR.クインタレッリ2019/05/03

それとSUGOはコンパクトな上、主な観戦ポイントがグランドスタンドと3コーナーとSPコーナーで、比較的近くに密集しているので移動距離が短いのも特徴です。

図のピンクの位置がグランドスタンドですが、その最前列から階段を下りトンネルを潜るとすぐにパドックに抜け、そこから少し歩くと3コーナーに行くことができます。

その3コーナーの裏手から階段を下りSP広場を横切ると、SUGO最大の観戦ポイントであるSPスタンドに行けます。

SPスタンドと並び、SUGOもう一つの観戦ポイントの最終コーナーへは少し歩きますが、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットと比べれば近いものです。

最後に

富士スピードウェイや鈴鹿サーキットをモータースポーツ観戦&撮影の拠点としている私が初めてスポーツランドSUGOに行き、本当に素晴らしいサーキットだと感じたので今回は率直に書いてみました。

ただし、ただの一度だけの観戦なので、発見できなかったこのサーキットの魅力がまだまだあると考えます。

そこでみなさん、そんなスポーツランドSUGOの素晴らしいところをコメント欄に書き込んで、私たちSUGO初心者にぜひ教えていただきたいと思います。

そしてそれを元にして、この素晴らしいスポーツランドSUGOに、いつの日かまた訪れてみたいと心から願っています。

東北のモータースポーツファンが羨ましい!

ということで今回は以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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2件のコメント

はじめまして。
Twitterからきました。
菅生歴約30年です。菅生の地元が実家です(笑)
撮影と観戦ですが、1コーナーもおすすめです。
スタンド上段からは、1コーナーからハイポイント入口まで見渡せて撮影できます。

また一コーナーを正面から撮るとダンロップブリッジとその後ろの山々蔵王山といいますバックに良さげな写真が撮れますよ。
あと馬の背イン側も行けますよー。
動画限定ですが、最終コーナーイン側に激感スポットなる大迫力の場所があります。五速全開で手が届きそうな場所で見れます。激感スポットは勝手に命名しただけですが(笑)
長々とすいません。
コースに限らず周辺情報なんかもわかりますよー。

ひろゆきさん、素晴らしい情報ありがとうございます!

この素晴らしいサーキットが地元とは!羨ましい限りです。

この時は1日限定で午後からは雨も降ってきてしまい、1コーナーや馬の背などに足を運ぶことはできませんでした。

最終コーナー内側はSPコーナーに行く途中に立ち寄りましたが、高速で走り去るマシンがムチャクチャ近く本当に驚きました!

ちょうど富士スピードウェイの100R内側みたいでしたが、富士よりもっと近くで観られるんですよね!

今年の夏の素晴らしい思い出として、これからも私の記憶に深く刻まれていくと思います・・・。

また行ってみたいな〜

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ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。