人気記事:『ミニカーで振り返るF1マシン』シリーズ

全国で6箇所だけ! 日本のFIA公認サーキット紹介

今回は日本に6つあるFIA公認サーキットについてのお話し。

ホンダの創業者本田宗一郎氏の、

「俺はレースをするところが欲しいんだ。クルマはレースをやらなくては良くならない」

という言葉で、日本に初の本格的レーシングサーキットである鈴鹿サーキットが造られることとなった。

その鈴鹿サーキットで、我が国のモータースポーツが本格的に行われるようになってから半世紀以上が経ち、その間モータースポーツ文化の成長とバブル期のF1ブームの到来とともに、各地に多くのサーキットが建設された。

そこで今回は、現在F1・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどが行われる日本のサーキットのなかで、FIA(国際自動車連盟)の公認を受けているサーキットを紹介していきたいと思う。
※十勝スピードウェイはかつてFIAの公認を受けたことのあるサーキットだが、現在F1・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどの主要レースは開催されていないので、除外させていただいた

鈴鹿サーキット

開業1962年
収容人数161,000人
主要イベントF1・スーパーGT・スーパーフォーミュラ他
全長5,807m

三重県鈴鹿市に位置する、日本が世界に誇るサーキットで、ホンダの関連会社によって運営されていいる鈴鹿サーキット。

冒頭でも書いたが、日本における本格的なサーキットの第1号で、後にホンダランド(現モビリティランド)の取締役となる塩崎定夫が中心となりコースレイアウトの原案を作成し、当時ザントフォールトサーキットの支配人だったジョン・フーゲンホルツにより詳細設計が行われ、1962年9月に完成した。

最初の大規模レースは1963年の第1回日本グランプリで、その後も東の富士スピードウェイとともに国内外の多くのレースを開催した。

そしてハイライトは1987年。

この年より現在に至るまでF1日本グランプリを開催し(2007・2008年は非開催)、F1ファンの間では『鈴鹿詣で』と言われ、多くのF1ファンが鈴鹿サーキットに集う。

2016年11月20日撮影 鈴鹿で行われた1989年日本GPで優勝したベネトンB189

もちろん私もF1観戦のために、毎年10月は『鈴鹿詣で』を行なっている。

私がF1とならび、鈴鹿サーキットで楽しみにしているイベントのひとつが、毎年秋に開催される『SUZUKA Sound of ENGINE』。

国内外から集められたF1やCカーをはじめとする懐かしのレジェンドマシンが、鈴鹿サーキットで蘇る素晴らしいイベントだ。

このイベントが開催されるのも、鈴鹿サーキットが長くモータースポーツ文化に寄与したからこそ実現できたものだと考える。

サウンドオブエンジンでは懐かしのF1マシンが本格的にレースをする姿を見せてくれる
鈴鹿サウンドオブエンジン2017にて

富士スピードウェイ

開業1966年
収容人数110,000人
主要イベントWEC(世界耐久選手権)・スーパーGT・スーパーフォーミュラ他
全長4,563m

富士スピードウェイは、静岡県の東部、小山町にあるサーキットで、現在はトヨタグループが所有し、西の鈴鹿・東の富士と言われ日本の二大サーキットとして有名。

コースの特徴は、全長1.5kmにも及ぶ国内一長いホームストレートで、その直線でのスリップストリームを使ったオーバーテイクによる争いが見ものだ。

富士スピードウェイといえば、1976年に日本で初めてF1を開催したサーキットで、ジェームス・ハントやニキ・ラウダ、ジョディ・シェクターの6輪ティレルが活躍し、第一次F1ブームを巻き起こした。

しかしF1開催は不慮の事故により1977年に一旦終焉を迎える。

その後トヨタがF1に参戦をはじめるのと前後して、同社は富士スピードウェイを買収し、トヨタの強い後押しもあり2007年に富士スピードウェイはF1カレンダーに復帰する。

だが、リーマンショックの影響でトヨタがF1活動を終了すると、富士スピードウェイも残っていた契約を返上し2008年を最後にF1開催を終了した。

現在はF1に変わる世界選手権として、親会社のトヨタが参戦するWEC(世界耐久選手権)を2012年より開催している。
※新型コロナウイルスの影響で2020年および2021年は開催を中止

2012年10月14日撮影 WEC初開催の富士スピードウェイで優勝したトヨタTS030 HYBRID

当然国内トップカテゴリーのスーパーGTスーパーフォーミュラも当然開催し、例年スーパーGTはシリーズで唯一春と夏の2回行われている。

8月5日撮影 2018年よりシリーズ最長の800km開催となったSUPER GTにて

静岡県在住の私も、自宅から一番近いサーキットということで、富士スピードウェイで多くのレースを観戦している。

モビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)

開業1997年
収容人数(ロードコース)98,122人
主要イベント(ロードコース)スーパーGT・スーパーフォーミュラ他
全長(ロードコース)4,801m

モビリティリゾートもてぎは、ホンダの関連会社であるモビリティランドが、鈴鹿サーキットとともに所有するサーキットだ。

開業は1997年と新しく、旧名前からも伺い知れるとおり、スーパースピードウェイと言われる1.5マイルのオーバルコースと、ロードコースと言われる通常のサーキットがある。

2019年8月撮影 念願叶ってホンダコレクションホールに訪れた時に撮影

オーバルコースは日本で唯一ツインリンクもてぎにしか無く、親会社であるホンダが参戦していたインディカーシリーズを招致するために造られ、実際2003年から2011年まで『インディジャパン300』が行われていた。
※2011年はロードコースにて開催

しかし2011年に起きた東日本大震災により、オーバルコースに甚大な被害が生じたため現在は使われていない。
※2017年に大幅な修復が行われた

ロードコースは近代サーキットらしく、直線をタイトコーナーで繋げたいわゆるストップアンドゴーサーキットで、他の日本のサーキットと比べて追い抜きがしにくいと言われている。

写真正面がロードコースのグリッド、左側がオーバルコースのグリッド

また同じくオーバルコースとロードコースが併設されているインディアナポリスが、ホームストレートやピットガレージを共用にしているのに対し、モビリティリゾートもてぎはホームストレートやピットガレージが別々に設置されており、多くレースが行われるロードコースではグランドスタンドからホームストレートまでが遠く、観客からの不満も聞かれる。

そんな不満点もあるモビリティリゾートもてぎだが、このサーキットにはモータースポーツファンが泣いて喜ぶ施設がある。

それは、敷地内にあるホンダコレクションホールを。

ここには、F1をはじめとするホンダのレーシングマシンや、ホンダエンジン搭載車が、動態保存されている。

もちろん走行シーンはなかなか見れないと思うが、ここにはいわゆるドンガラではなく、実戦で使われた『ホンモノ』があるのだ!

門外不出と言われ、F1マシンの中古市場でもまったくと言って出回っていない、マクラーレンのMP4シリーズも・・・。

ここを見学するだけでも、モビリティリゾートもてぎに出掛ける価値は十分にあると思う。

私も2019年8月に念願叶ってホンダコレクションホールに行ってきたが、そこはまさにF1ファンにとって天国のような場所だった!

次のページでは、スポーツランドSUGO・岡山国際サーキット・オートポリスを紹介します。

面倒ですがポチッとお願いします

自動車レースランキング

関連記事

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

115人の購読者に加わりましょう
よかったらSNSでシェアお願いします!



サーキットでの興奮をあなたに伝えたい
MOTORSPORT観戦記

サーキットは非日常を味わえる特別な空間です。そんな素晴らしいモータースポーツの世界を、ひとりでも多くの方に伝えたい・・・。そんな思いでMOTORSPORT観戦記と題し、記事に認めました。







奥が深いモータースポーツ撮影の世界
MOTORSPORT撮影術

モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




2件のコメント

Vdapさん、コメントありがとうございます。

Vdapさんが仰るとおり、十勝スピードウェイはFIA公認サーキットですよね。

ただし今回は冒頭で『現在F1・スーパーGT・スーパーフォーミュラを開催している日本のサーキットのなかで』と、断りを入れさせていただきましたので、十勝スピードウェイは除外させて頂きました。

本来であれば、十勝スピードウェイも入れるべきだったかもしれませんね!

コメントを残す

ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。