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レース観戦初心者必見!観戦歴20年の私が考えるサーキット観戦の魅力

みなさんはサーキットに行って現地でレースを観戦したことがありますか?

行ったことのある方ならわかると思いますが、サーキットでのレース観戦ってテレビ観戦とはまた違った楽しみがたくさんありますよね。

現地とテレビ、楽しむポイントって少し違うのです。

そこで今回は、モータースポーツのサーキット観戦の魅力について考えてみました。

サーキットデビューまで6年かかりました

2018年F1日本GPにて

モータースポーツファンのみなさん、テレビ観戦ではなくサーキットで現地観戦したことはありますか?

モータースポーツファンでも意外とテレビ観戦のみ、サーキットに行ったことがない、という方も多くいます。

サーキットは山の中にあることが多く、電車では行けないところもありますし、学生の方などは親が好きでは無かったり近くにサーキットが無ければ、自力ではなかなか行くことはできませんよね。

実は私もそうでした。

レースにハマったのが1989年F1日本グランプリで、どっぷりハマったのが1990年のモナコグランプリからです。

その後国内モータースポーツにも興味が出て、サーキットに行ってみたいと思っていましたが、周りにガチのモータースポーツファンは居なく、学生だったこともありクルマもなく、雑誌で情報を仕入れてはテレビ(当時はもちろん地上波)でのみ観戦していました。

2017年WEC富士のパドック入り口

その私が初めてサーキットに行ったのが社会人になって間もない1996年でした。

どっぷりハマってからサーキット観戦デビューまで6年!

それまでよく行かなかったなあと不思議に思いますが、サーキット観戦って意外と敷居が高いんですよね。

私は1996年、富士スピードウェイで行われたフォーミュラニッポンのレースを目の前で見て、テレビ観戦とは全く違う楽しさを知り、その後20有余年の間に50回以上サーキットで現地観戦をしました。

私はサーキットでのレース観戦とテレビ観戦は別の楽しみ方があると考えます。

テレビ観戦には無い、サーキット観戦の魅力とは?

じゃあじっくり考えてみましょう。

この世のものとは思えないエンジンの爆音

F1は音というより生き物の呻き声に近い 2018年日本GPにて

みなさんそれぞれだと思いますが、私が考えるサーキット観戦の魅力は、何と言ってもこの世のものとは思えないあのエンジンの爆音です。

エンジン音に関してはレースカテゴリーごとに楽しみ方が変わります。

F1では資金を惜しみなく使い、市販車はもとより他のカテゴリーとも全く違うエンジン(PU)音を発します。

F1は人間の知恵や技術はもとより技術者の思いまでが込められていて、その領域まで来ると『機械音』というよりむしろ『生き物の呻き声』に近いと思うのですが、みなさんはどう感じるでしょうか?

現在F1にPUを供給する自動車メーカーは、メルセデス、フェラーリ、ルノー、そしてホンダですが、じっくり聴くと各社意外と寄せる思いに違いがあるのか発する音も違うんですよね。

最後の3リッターV10エンジンを搭載した2005年のF1は最高の音だった 写真はフェラーリF2005 SUZUKA Sound of ENGINE 2018にて

今のF1も魅力的な音ですが、私が毎年日本グランプリに行っていた頃、2000年代前半から中盤にかけての3リッターV型10気筒の2万回転に迫る高回転エンジンの音は、透き通った甲高い音色で本当に最高でした。

スーパーGTでは特にGT300の音に注目します。

GT300は直列からV型、水平対向など様々な形式のエンジンが様々な排気量で競われるため、エンジン音がマシンによって全く変わります。

アストンの重低音はファンを魅了する 2019年スーパーGT SUGO公式テストにて

個人的はメルセデスAMG GT3やアストンマーティン ヴァンテージAMR GT3のドロドロドロという重低音がお気に入りです。

ぜんぜん速そうに感じないんですが・・・ね!

ということで、テレビ観戦では伝わらない現地観戦の最大の魅力は、エンジンの爆音だと思います。

ちなみに電気モーターで戦うフォーミュラEの音ってどうなんでしょう?

テレビでたまに見ると、昔出場していたタミヤRCカーグランプリの音にそっくりで、お世辞にも魅力的だとは感じません。

現地観戦すればあの音も魅力的に・・・いや、感じないでしょう。

主催者もそれはわかっているのか、フォーミュラEはテレビ向けだと言っています。

どなたかフォーミュラEの魅力をコメント欄で教えてください。

迫力のスピード

F1の鈴鹿S字のコーナーリングスピードは凄まじい 2018年日本GPにて

エンジンの爆音とともに、テレビ観戦ではなかなか感じられないことといえば、マシンのスピードです。

ホームストレートを走行するマシンは、時速300km/hで目の前を駆け抜けていきますが、日常生活ではなかなか目にすることのないスピードに驚くと思います。

またコーナーでは、市販車が到底曲がることのできないスピードで、ロールもせずにコーナーリングしていく様は、本当に驚きます。

F1で鈴鹿サーキットのS字コーナーを駆け抜けていくの様子を見ていると、路面とマシンがくっついているのではないかと思えるほどです。

そんなところを観覧席の最前列から見るのも現地観戦の醍醐味ですね。

テレビ中継でも最近は小型カメラを縁石に設置して迫力を伝えようとしていますが、生の迫力には到底敵いません。

アフターファイアー!火を上げるマシン

アフターファイヤーを上げるLC500 2019年スーパーGT富士戦にて

F1は燃料の搭載量が多いレース序盤では、リヤからド派手に火花をあげるシーンがみられ、テレビ観戦でもその迫力がすごく伝わります。

しかし燃焼効率が異常に高くなった現代のマシンでは、エキゾーストから吹き上げるアフターファイアーは見られなくなりました。

と思いきや、映像には映らずとも現場で見ていると意外とアフターファイアーをあげるシーンが見られます。

なぜか人間は火を見ると興奮するようで、特に暗くなってからのアフターファイアーはむちゃくちゃかっこよく見えます。

燃焼効率で思い出しましたが、私がサーキットに行き始めた1990年代中頃は、まだ燃費に重きを置いたエンジンでは無く、排気とともに燃え残りの燃料も多く吐き出していました。

そのため当時のサーキット観戦では、その燃料の匂いも思い出のひとつでした。

ピカピカに磨き抜かれたマシン

F1マシンのボディの輝きには驚かされる 2018年日本GPにて

モータースポーツは多くの資金が必要で、マシンには有名な大企業が多数スポンサーとして名を連ねており、スポンサー企業は大切なパートナーです。

特にF1ではマシンに貼られたスポンサーの出資金額は数億円から数十億円と言われているため、そのスポンサー名をアピールすることも大切で、走行を終えると即座にマシンは磨かれ、常にピカピカの状態が保たれます。

初めて見た2001年の日本グランプリ。

それまでテレビや雑誌でしか見たことのなかったF1マシンを初めて見たとき、その輝いたボディーを目の当たりにしたときの驚きは今も鮮明に覚えています。

有名レーシングドライバーに会える

雑誌の撮影? 2017年スーパーGTにて

モータースポーツはファンサービスにもチカラを入れているため、ピットウォークでは各チーム所属のレーシングドライバーがサイン会を行なっているので、意外と有名レーシングドライバーを拝見することができます。

特にスーパーフォーミュラのピットウォークでは、国内屈指のドライバーが出場する割に観客が多く無く、一緒に写真を撮ってもらうこともできるんです。

またちょっと高価なパドックパスを購入すれば、パドックでレーシングドライバーや監督、往年の名ドライバーなんかと普通にすれ違います。

2019年スーパーGT第2戦の富士スピードウェイ戦や、2019年スーパーGT SUGO合同テストでも、日本トップフォーミュラ初代チャンピオンのガンさんこと黒澤元治さんが目の前からやって来ましたが、やはりビビってしまいただ通り過ぎるだけでした。

同じく2019年のスーパーGT富士スピードウェイ戦では、若手の有望株である牧野任祐選手が目の前にいましたし、2014年のWEC富士戦では中嶋一貴選手と一緒に歩きました。

2014年WECのパドックでタバコを吸っていたら、となりに高橋国光監督が来て、一緒に肩を並べて一服しました。

ただびっくりして、その時も「サインください!」の一言は言えませんでした。

憧れのドライバーの、テレビとは違った一面を見ることができるのも、現地観戦の魅力ですね。

あ、2017年のスーパーGT富士スピードウェイ戦では、井澤エイミーちゃんがニコニコしながらファンサービスしていました。

彼女、J SPORTSの中継でも終始にこやかですが、普通パドックを歩いている時にもにこやかなんですね。

レース実況の天才ピエール氏はサーキット限定!

2019年スーパーGT SUGO公式テストのオープンピットで場内放送をするピエール北川アナ

F1やスーパー GT、スーパーフォーミュラなど、国内で開催される主要モータースポーツイベントは、レースアナウンサーのピエール北川氏が実況します。

以前はテレビ中継でもピエール北川アナウンサーの場内実況が使われていましたが、現在はサーキットに行かないと氏の実況は聞けません。

そのピエールアナウンサー、とにかく盛り上げの達人なんですよね。

レース前、各観戦スタンドに向けて、

「Are you ready ?」

と呼びかけるのは日本モータースポーツの定番となりました。

そして何かが起こると、

「あーーー! やってもーーーたーーー!!」

が口癖で、彼の実況無くしては、日本のモータースポーツは盛り上がれません。

私たちF1ブーム世代みんな大好き古舘実況を、少し柔らかく軽くした感じ・・・かな?

とにかくピエール北川アナウンサーの場内実況は最高です!

レースクイーンが目の前に

普段の生活で、あんな顔立ちの綺麗な人間を見たことがありません。

普段の生活で、あんな顔が小さい人間を見たことがありません。

普段の生活で、あんな脚の長い人間を見たことがありません。

そんな絶世の美女が生地の少ないコスチュームを着て、そしてなんと!写真を撮ったらお礼を言ってくれます。

ホントは、私が土下座をしてお礼を言わなければいけないのに・・・何かおかしいと思います。

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

レースクイーン写真館

最後に

今回はモータースポーツをサーキットで観戦する魅力について考えてみましたが、みなさんいかがでしたでしょうか。

モータースポーツ観戦は様々な楽しみがあり、テレビ中継ではその一部しか映し出されていないため、ぜひサーキットでその魅力を存分に味わってみてください。

新たな発見が山のようにあると思いますよ。

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サーキットは非日常を味わえる特別な空間です。そんな素晴らしいモータースポーツの世界を、ひとりでも多くの方に伝えたい・・・。そんな思いでMOTORSPORT観戦記と題し、記事に認めました。




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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。