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【変なレギュレーション】F1が採用した奇妙なレギュレーション3選

最近ハマっている雨穴さんの作品に引っ張られて、『変なレギュレーション』という題名にしてみましたが、今回はF1が採用した奇妙なレギュレーションを紹介します。

F1は他のスポーツに比べるとルールが複雑で、時に混乱を招いたり、運営側が意図しない解釈により奇妙なマシンになったりすることがあります。

ということで、今回は2010年代以降の変なレギュレーションを3つ挙げてみました。

おそらく、多くのF1ファンのみなさんも覚えていると思いますので、一緒に振り返ってみましょう。

もはやお笑い番組!?2014年に導入された最終戦だけポイント2倍!

まずは2014年シーズンの最終戦のみ行われた、獲得ポイントが2倍にするというルールから。

F1は2013年シーズンまで、レッドブルに所属するセバスチャン・ベッテルがチャンピオンシップ争いに於いて独走するシーズンが続き、それにより、早期にチャンピオンが決まり、残りのグランプリが盛り上がりませんでした。

そこでFIAは、シーズン途中でのチャンピオン決定を防ぐよう、2014年シーズン最終戦のドライバーズとコンストラクターズのポイントを2倍にしました。

ということで、最終戦アブダビグランプリのポイントシステムを、それ以外のグランプリと比べたのがこちら。

Rd1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位
通常251815121086421
最終戦50363024201612842

なんと、優勝ドライバーは50ポイントも獲得することができます。

まさにお笑いクイズ番組などでよくある、「最終問題は特別に1万点にアップします!」みたいな感じ。

これにより、50ポイント近い差を最終戦で逆転できますが、もしそれが実現したらファンからは失笑されるでしょうね。

で、2014年はどうだったかというと、メルセデスのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが熾烈なチャンピオン争いをしていて、最終戦を前にした時点でのポイントはハミルトンが334ポイントでロズベルグが317ポイント。

その差は17ポイントということで、ポイント2倍の恩恵を受けずにハミルトンが最終戦で優勝して、チャンピオンを決めるのでした。まあ、良かったというか、何というか・・・。

結局、それまでのグランプリでの結果が薄らぐとして、お笑いのクイズ番組のようなこのアホなルールは2014年限りで撤廃されるのでした。

最終問題は特別に1万点です・・・ってアホか!? 実装する前に気付けよ・・・。

ファンもTVも大混乱!2016年の時限式ノックアウト予選

2016年シーズンから導入された時限式ノックアウト方式の予選ルールも酷かった。

こちらはQ1、Q2、Q3と予選を3つのパートに分けて脱落する方式は現在と変わりませんが、脱落する方式が今とは違います。

まずQ1は、開始7分後から1分30秒ごとに一番遅いラップタイムのドライバーが1人ずつ脱落し、合計7人がQ1落ちとなります。

Q2は、開始6分から1分30秒ごとに一番遅いドライバーが1人ずつ脱落し、合計7人がQ2落ち。

Q3は、開始5分から1分30秒ごとに一番遅いドライバーが1人ずつ脱落し、最後の2人でポールポジション争いをするというルール。

予選時間内容脱落
Q116分開始7分後から1分30秒ごと最下位が脱落7人
Q215分開始6分後から1分30秒ごと最下位が脱落7人
Q314分開始5分後から1分30秒ごと最下位が脱落
最後の2人でポールポジション争い

文字で書いても訳が分かりませんが、実際テレビで観ていても、めまぐるしく変わる展開に誰が脱落したのかまったくわからない。そして実況者やカメラも追いきれない。

結局、ファンやメディアからの批判を受けて、時限式ノックアウト予選は2レースのみで終了し、現在も続く予選方式に戻されるのでした。

事故ったような醜い見た目!2012年の段付きノーズ

うわっ、事故したのか。

こちらもフロントノーズが落ちている。追突事故かな。

うん?なんか変。

みんなフロントノーズが折れ曲がっている・・・。

はい、ご存知の通り、こちらは2012年のトレンドの段付きノーズです。

FIAは2012年から安全性を理由に、モノコック前端から150mm前の高さを550mmまでに制限。モノコック前端の高さは最大625mmで、625mm – 550mm = 75mmの差が生まれてしまった結果、このような段差が生まれてしまいました。

出典:formula1-data.comより引用

こんな感じです。

当然ファンから見た目があまりにも醜いという意見が多数寄せられたため、翌2013年シーズンから段差をパネルで覆うようにレギュレーションで定められました。

尚、2012年マシンで唯一段付きノーズを採用しなかったのがマクラーレンで、モノコック前端を上限ギリギリの625mmまで高くせず、段差を作ることなくキレイな鼻筋(ノーズ)にしました。

マクラーレンは完璧主義者ロン・デニス(当時は市販車部門)の名残で段差を嫌ったのかもしれませんね。

またレッドブルは、ニューウェイ曰く『見た目が美しくない』として、段差部分にレターボックスと呼ばれるエアインレットを取り付けて、醜い見た目に対処しました。こちらも流れるようなマシンをデザインする、ニューウェイらしいエピソードです。

最後に

ということで、今回は2010年代以降の奇妙なレギュレーションを3つ挙げてみました。

ポイント2倍や時限式ノックアウト予選なんて、採用する前から批判されるのわかってるだろ、と思うし、段付きノーズは最初からこうなるだろ、と思うのですが・・・。

結果論かもしれませんが、FIAはレギュレーションを発行する前のトラブルシューティングが足りないような気もします。

ということで、今回は以上。

他にもおかしなレギュレーションがあった気もしますが、五十路を過ぎた私の記憶力低下は凄まじいんです。なので他にもありましたら下のコメントでご教授くださいね。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。