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F1タイヤサイドウォールのピレリロゴカラーの歴史

2011年からF1にタイヤを供給するイタリアのピレリ。

ピレリといえば黄色地に赤色のロゴがコーポレートだが、タイヤのサイドウォールのピレリロゴはそのコーポレートカラーの黄色と赤ではなく、様々な色に塗り分けてタイヤコンパウンドの硬さを表現している。

現在ドライタイヤはレッド、イエロー、ホワイトの3色で、レインタイヤはグリーンとブルーの2色だが、2018年以前には、多くのコンパウンドが存在し、それに割り当てられたカラーも多くあった。

そこで今回は、ピレリのサイドウォールカラーの歴史を紹介してみる。

2011年

用途コンパウンドカラー
ドライタイヤスーパーソフト PIRELLI
ドライタイヤソフト PIRELLI
ドライタイヤミディアム PIRELLI
ドライタイヤハード PIRELLI
レインタイヤインターミディエイト PIRELLI
レインタイヤウェット PIRELLI

2011年にF1のワンメイクタイヤがブリヂストンからピレリに変更された。

ブリヂストン供給時代はハイグリップで安定した、F1らしい高性能のタイヤが売りであったが、ピレリはエンターテイメント性を上げるために『あえてデグラデーションの大きいタイヤ』を開発したという。

そのデグラデーションの高いタイヤにはドライが4種類、レインが2種類の6種類が各チームに供給された。

初年度の6種類のカラーは、ドライタイヤが軟らかいコンパウンドから順に、スーパーソフト=レッド、ソフト=イエロー、ミディアム=ホワイト、ハード=シルバーで、レインタイヤが、インターミディエイト=ライトブルー、ウエット=オレンジだった。

2012年

用途コンパウンドカラー
ドライタイヤスーパーソフト PIRELLI
ドライタイヤソフト PIRELLI
ドライタイヤミディアム PIRELLI
ドライタイヤハード PIRELLI
レインタイヤインターミディエイト PIRELLI
レインタイヤウェット PIRELLI

2012年も前年同様に6種類だったが、レインタイヤの色が変更され、インターミディエイトがライトブルーからグリーンに、ウエットがオレンジからブルーになった。

2013年から2015年

オレンジのハードタイヤを装着する2015年のフェラーリSF15-T
用途コンパウンドカラー
ドライタイヤスーパーソフト PIRELLI
ドライタイヤソフト PIRELLI
ドライタイヤミディアム PIRELLI
ドライタイヤハード PIRELLI
レインタイヤインターミディエイト PIRELLI
レインタイヤウェット PIRELLI

2013年からはハードコンパウンドのカラーが、シルバーからオレンジに変更。

オレンジは2011年にウエット用として使われていたカラーだが、この年に別の種類として復活を遂げた。

このシルバーからオレンジへの変更は、ミディアムコンパウンドのホワイトと見分けが付きにくいからと考えられる。

2016年から2017年

用途コンパウンドカラー
ドライタイヤウルトラソフト PIRELLI
ドライタイヤスーパーソフト PIRELLI
ドライタイヤソフト PIRELLI
ドライタイヤミディアム PIRELLI
ドライタイヤハード PIRELLI
レインタイヤインターミディエイト PIRELLI
レインタイヤウェット PIRELLI

2016年にはスーパーソフトよりもさらに軟らかいコンパウンドとしてウルトラソフトが登場して、全7種類となる。

そのウルトラソフトコンパウンドに割り当てられたカラーはパープル。

2018年

レース中盤ミディアムタイヤで走行するアロンソ
2018年F1日本GPにて
用途コンパウンドカラー
ドライタイヤハイパーソフト PIRELLI
ドライタイヤウルトラソフト PIRELLI
ドライタイヤスーパーソフト PIRELLI
ドライタイヤソフト PIRELLI
ドライタイヤミディアム PIRELLI
ドライタイヤハード PIRELLI
ドライタイヤスーパーハード PIRELLI
レインタイヤインターミディエイト PIRELLI
レインタイヤウェット PIRELLI

2018年からは、ウルトラソフトよりさらに軟らかいコンパウンドのタイヤを追加すると発表した。

『ウルトラ』よりもさらに軟らかいタイヤの名称ということで、ピレリも相当迷ったのだろう。

結局ピレリは、

  • メガソフト
  • エクストリームソフト
  • ハイパーソフト

の3種類の候補から、ファン投票により決定することとなり、1番多かったハイパーソフトコンパウンドという名称に落ち着き、サイドウォールのカラーはピンクが割り当てられた。

さらにこの年はハードよりさらに硬いコンパウンドとしてスーパーハードも登場。

そのスーパーハードのカラーはオレンジになり、前年までオレンジだったハードコンパウンドはアイスブルーに変更された。

2019年から

ソフトタイヤで予選アタックをするメルセデスのボッタス
2019年F1日本GPにて
用途コンパウンドカラー
ドライタイヤソフト PIRELLI
ドライタイヤミディアム PIRELLI
ドライタイヤハード PIRELLI
レインタイヤインターミディエイト PIRELLI
レインタイヤウェット PIRELLI

2018年に9種類にまで増えてしまったピレリタイヤ。

本来エンターテイメントとして、ファンに視覚でタイヤのコンパウンドを識別するためだったが、種類が多すぎて、もはやどのカラーがどれほどの軟らかさか、分からなくなってしまった・・・。

それをピレリも危惧したのかは分からないが、2019年からその種類を大幅に整理する。

7種類にまで増えてしまったドライタイヤのコンパウンドは5種類に戻し、もっとも硬いコンパウンドをC1とし、軟らかくなるごとにC2、C3、C4として、もっとも軟らかいタイヤをC5とする。

そして1つのグランプリにC1からC5の5種類の中から3種類を持ち込み、その3種類に対してハード=ホワイト、ミディアム=イエロー、ソフト=レッドとした。

したがって同じミディアムコンパウンドでも、グランプリごとに種類が異なることも往々にしてある。

まとめ

HSUSSSSMHSHIW
2011PPPPPP
2012PPPPPP
2013-2015PPPPPP
2016-2017PPPPPPP
2018PPPPPPPPP
2019-PPPPP

※HS=ハイパーソフト・US=ウルトラソフト・SS=スーパーソフト・S=ソフト・M=ミディアム・H=ハード・SH=スーパーハード・I=インターミディエイト・W=ウエット

レッドは2011年から2018年まで一貫してスーパーソフトに、イエローはソフトに、そしてホワイトはミディアムに充てがわれ、その3色が2019年以降に一段ずつ硬くなりドライタイヤのすべてのカラーに充当されている。

おそらくレッドとイエローはピレリのコーポレートカラーで、ホワイトは一般的にタイヤのサイドウォールのカラーとして使われるカラーなので、この3つのカラーを基本としたのだろう。

またオレンジは初年度にウエット、2013年から2017年はハード、そして2018年はスーパーハードと、様々なコンパウンドに使われたのも興味深い。

ピレリが供給してきたF1の13インチタイヤは、2022年から18インチに変更する。

この大変革の年に、サイドウォールのタイヤロゴの色は変更になるのか、楽しみに待つとしよう。

ということで今回は以上。最後までご覧いただきありがとうございました。

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奥が深いモータースポーツ撮影の世界
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モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




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ABOUT US

ぴぴ
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。 一眼レフデビューは2001年頃、CANON EOS7(フィルム機)。腕に覚えは全くないが、年数だけはそこそこ長い。 【一眼レフ遍歴】 CANON EOS 7 → CANON EOS kiss N → CANON EOS 60D → CANON EOS 7D MarkⅡ → CANON EOS 5D MarkⅣ & SONY α7R Ⅲ 【所有カメラ】 CANON EOS 5D MarkⅣ SONY α7R Ⅲ SONYサイバーショット DSC-RX1R 【所有レンズ】 CANON EF100mm-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM CANON EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM CANON EF24mm-70mm f/4L IS USM CANON EF50mm f/1.2L USM CANON EF85mm f/1.4L IS USM SONY FE24-105mm F4 G OSS