1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はロータスが1985年のF1に参戦するために製作したロータス97Tを取り上げていきたいと思います。
ザックリ見出し
マシンデータと戦績
まずはロータス97Tの主要諸元をチェックしてみます。
年式 | 1985年 |
カテゴリー | F1 |
チーム | ロータス |
マシン名 | 97T |
デザイナー | ジェラール・ドゥカルージュ |
エンジン | ルノー |
つづいてマシンの戦績を見てみましょう。
コンストラクター | セナ | デ・アンジェリス | |
---|---|---|---|
シーズン順位 | 4位 | 4位 | 5位 |
シーズンポイント | 71P | 38P | 33P |
優勝 | 3回 | 2回 | 1回 |
ポールポジション | 8回 | 7回 | 1回 |
ファステストラップ | 3回 | 3回 | 0回 |
アイルトン・セナ初優勝マシン
1984年にトールマンでセンセーショナルなデビューシーズンを送ったアイルトン・セナは、デ・アンジェリスのNo.2ドライバーとして1985年にこの名門ロータスに移籍しました。
しかしセナは天性の速さを見せて、特に予選ではデ・アンジェリスを圧倒し、シーズン7度のポールポジションを獲得。
レースでは豪雨となった第2戦のポルトガルグランプリでポールポジションから1度もトップを譲ることなく自身初の優勝を成し遂げ、第13戦のベルギーグランプリでも雨がらみのレースを制し、F1参戦2年目ながらシーズン2勝をあげました。
マクラーレンやフェラーリに劣るロータスのマシンでしたが、マシンの性能差が少なくなる雨のレースではめっぽう速く、後のセナ伝説を予感させるシーズンを送りました。
ロータス97Tを実車のように撮る!
それでは1/43のロータス97Tを撮影していきます。
もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。
ロータス晩年のJPSカラーマシンのカーナンバー12はセナのマシンです。
レインタイヤを装着することから、初優勝したポルトガルグランプリ仕様だということがわかります。
JPSカラー晩年は肌色に近いゴールドラインでしたが、ミニカーもタバコロゴ規制でJPSロゴが無いのが物足りない・・・。
リヤディフューザーはシンプルな造形。
当時はまだメカニカルグリップが重要視されていませんでした。
ポールポジションを7度も獲得したセナのマシンを定位置に。
セカンドグリッドにはライバルのアラン・プロストのマシンが鎮座します。
セナプロ対決の始まりです!
セナにプロスト、アルボレートと、当時活躍したマシンがグリッドに勢揃い。
当時のロータスのエンジンは、ターボエンジンの先駆者ながらパワーで劣るルノーエンジンを搭載しました。
日本のオリンパスが大口スポンサーとしてマシンに描かれているのも、カメラ好きとしては嬉しいポイントです。
以上、1/43のロータス97Tを実車のように撮影してみました。
今回登場したミニカー
今回撮影に登場したミニカーを紹介します。
【ixo製】ロータス97T
デアゴスティーニF1マシンコレクション13号、ixoです。
【ixo製】マクラーレンMP4/2B
デアゴスティーニF1マシンコレクション37号、ixo製です。
【マテル製】フェラーリ156-85
2012年ごろに購入した、マテル製の通常ラインナップよりも上級のモデルになり、現在は販売されていません。
最後に
ロータスは長年メインスポンサーとして戦ったJPSを翌1986年を最後に失い、1987年からは黄色いキャメルカラーとして1990年まで参戦します。
しかしキャメルが離脱した1991年からは資金難に喘ぎ名門ロータスは没落の道を歩み、1994年を最後にF1からの撤退を決断するのでした。
ロータスがアイルトン・セナとともに戦ったこの1985年から1987年の3年間は、名門ロータスが最後に輝きを見せたシーズンだったのでした。
その後ロータスの名称は2010年に復活するのですが、そのお話しは下の記事で書いていますので、よかったらご一緒にご覧ください。
以上、今回は1/43のロータス97Tを実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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