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スーパーGTニスモZ(2007)Z33最後のGT500マシン【ミニカー#27】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回は2007年のスーパーGTに参戦したニスモZの22号車と23号車を取り上げていきたいと思います。

GT500最後のフェアレディZ

ニスモZ 2007年仕様(実車) Mさん提供

全日本GT選手権時代、日産陣営はスカイラインGT-R(R34)販売終了に伴い、2004年シーズンよりフェアレディZをベース車両に選択し、2007年シーズンまでの4シーズン参戦しました。

今回のミニカーは、そのフェアレディZがGT500クラスラストシーズンとなった2007年仕様のマシンで、ニスモ22号車のドライバーはミハエル・クルム選手と松田次生選手、23号車は本山哲選手とリチャード・ライアン選手が勤めました。

2007年の日産は前年のターボエンジンからシーマに搭載されていた4,500ccNAエンジンにスイッチし、ニスモの2台は開幕戦から、その他の日産勢は第3戦から投入。

ハイライトはその富士スピードウェイで行われた第3戦で、ニスモ23号車がフェアレディZ最後の優勝を飾りました。

この2007年シーズンはホンダ勢が圧倒的に強く1位から4位を独占。

フェアレディZはシリーズ通しての優秀の美を飾ることは叶いませんでしたが、強いホンダ勢の後に続いたのが22号車のニスモでした。

ニスモZを実車のように撮る!

それでは1/43のニスモZの2007年仕様を撮影していきます。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。

ニスモZ 22号車 2007年仕様

まずはニスモZの22号車から撮影します。

ピットで待機するニスモZの22号車。

ピット前でファンサービス。

当時タイヤはブリヂストンを装着していました。

22号車のニスモは、現在と同じ『MOTUL』と『AUTECH』がメインスポンサー。

ちなみにこちらが2018年仕様のGT-R。

『MOTUL』と『AUTECH』の場所が上下逆でタイヤはミシュランですが、カラーリングのコンセプトに大きな違いはありません。

ダミーグリッドに移動してきました。

ポールポジションの位置に着いた22号車。

向こうに見えるのがナカジマレーシングのHSV-010って、時代が違う!

ブルーのヘッドライトが特徴のニスモ22号車。

流線型のフォルムから、空力の良さを感じますね。

ニスモZ 23号車 2007年仕様

次にニスモのエースナンバーである23号車を撮影します。

ピットに待機するニスモZの23号車。

23号車のメインスポンサーは、日立系のカーナビゲーションなどを手掛けるメーカー『XANAVI』。

近年のスーパーGTファンには馴染みのない『XANAVI』ですが、1998年から2008年までニスモのメインスポンサーを務めていました。

排気管の位置は現代のドア下ではなく、ずいぶんと前方に位置し、ドア下の形状はシンプルに構成しています。

ポールポジションの位置についたニスモ23号車。

フロントバンパー下の大きなウィングが、現代のスーパーGTマシンとは大きく異なります。

リヤウィングの形状や取り付け位置も、現代のスーパーGTマシンと違うのがわかります。

上記の写真右が2018年仕様のニスモ、左が2007年仕様のニスモ。

2台のニスモZ 2007年仕様

最後に2台のニスモZの2007年仕様を撮影します。

2020年現在GT500に2台エントリーするのはトムスのみですが、ニスモも2008年までは2台体制でした。

以上、1/43のニスモZの2007年バージョンを実車のように撮影してみました。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介します。

【エブロ製】ニスモZ 22号車 2007年仕様

スーパーGTのミニカーを多く手掛けるエブロ製で、2019年にエブロギャラリーで購入した、『NISMO Z SUPER GT500 LAST RACE Nov.04.2007』という、ニスモ22号車と23号車のセット商品です。

現在は廃盤だと思います。

【エブロ製】ニスモZ 23号車 2007年仕様

上記同様2019年にエブロギャラリーで購入した、『NISMO Z SUPER GT500 LAST RACE Nov.04.2007』という、ニスモ22号車と23号車のセット商品です。

【エブロ製】ニスモGT-R 2018年仕様

エブロ製で、2019年にエブロギャラリーで購入しました。

最後に

日産スポーツカーのフラッグシップであるGT-Rをベース車両として、全日本GT選手権からスーパーGTのGT500クラスに長く参戦するニスモですが、GT-R以外で参戦した唯一のマシンが2004年から2007年の4年間にわたりベースとなったZ33ベースのフェアレディZでした。

その4年間でドライバーズタイトルが1回(2003)、チームタイトルが2回(2003・2004)と、フェアレディZは素晴らしい活躍を見せてくれました。

元来日本専売車両として生まれ育ったGT-Rと、アメリカに育てられたフェアレディZ。

日本のモータースポーツ最高峰に位置するスーパーGTは、日本専売車両として生まれ育ったGT-Rでの参戦が妥当だと思います。

2004年から2007年は市販GT-Rが販売されていないことで、当時の日産スポーツカーの最高峰であったZ33のフェアレディZをベース車両として参戦していました。

2018年仕様のニスモGT-R

しかし2007年にZ35として復活した市販GT-Rとともに2008年のスーパーGT GT500クラス参戦車両はふたたびGT-Rになります。

それから早13年・・・。

その間トヨタ(レクサス)はベース車両をSC430→RC F→LC500→スープラと変化し、ホンダも同様に旧NSX→HSV010→新NSXとなりました。

私としては日産もそろそろ別の車種、例えば次世代のZ35フェアレディZをベース車両として参戦する姿も見てみたいという気持ちも少なからずあります。

ただレギュレーションのもと2020年から3年間もGT-Rで行くと決めたので、2023年こそはZ35フェアレディZに期待します。

以上、今回は1/43のニスモZ 22号車と23号車の2007年仕様を、実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。