苦節20回目での初優勝
トヨタが2018年ル・マン24時間の総合優勝を成し遂げました。
1985年の初出場から33年、一時中断もありましたが挑戦すること20回目での初優勝となりました。
思えば総合2位が合計5回!
蓮舫議員「2位じゃダメなんですか?」
ぴぴ「WECのシリーズポイントもありますが、ル・マンは別モノ、優勝と2位じゃ全く違います。」
ぴぴ「サッカーW杯も優勝と2位じゃ全然違うでしょ?」
そんな数ある2位の中でも一番惜しかったのが2016年のレースでした。
23時間57分までトップを走り、やっと優勝だと確信をしました。
しかし直後の失速、中嶋一貴選手の「No power! No power!」は、レース界では名言として語られることになりました。
そんなこともあり、今年の総合優勝は本当に一入ですよね。
トヨタの昨年までの成績一覧
ワタクシぴぴも耐久戦
今回は、ル・マンを中継するJSPORTSが24時間完全生中継を敢行しました。
そこで私も耐久観戦! 24時間中20時間はテレビにかぶりついて観戦していましたよ。
唯一のライバルは見えない敵
今年はポルシェのLMP1H撤退で、唯一のハイブリッドマシンであるトヨタは、ライバル不在と言われました。
しかしACO(ル・マンを運営する団体)は、ノンハイブリッドマシンとハイブリッドマシンを同等のスピードで戦わせたいと、ガソリン搭載量や流量、マシン重量など、ハイブリッドには非常に厳しいレギュレーションを与えられました。
それでもノンハイブリッド勢に対し、圧倒的な速さを見せてくれました。
あとは昨年も苦しめられた、見えない敵との戦いだけ。
見えない敵・・・ マシントラブル、他車とのアクシデント。
しかしアクシデントといえば、8号車がオープニングラップでLMP2に乗るリチャード・ライアンに軽く追突されたぐらいでした。
それも1回目のピットインで素早く修復し、他に大きなトラブルらしいトラブルは無く、まさに王者のレースでした。
やっぱりライバルがいないと、落ち着いてドライブやメンテナンスができるんですかね。
あっ!敵が1つありました。
ACO(ル・マンを運営する団体)から速度超過ペナルティを3回、燃料流量規定違反と1スティント規定周回数超過と、これでもかとペナルティを受けてましたね。
トヨタがあまりにも安泰だったので、ACOの演出なのかな。
2017年10月14日撮影 WEC富士にて 2017年型トヨタガズーレーシング8号車
レース結果
それでは、2018年ル・マン24時間耐久レースの結果(総合トップ10)をご覧ください。
POSITION | TEAM | No. | CLASS |
1 | TOYOTA GAZOO RACING | 8 | LMP1 |
2 | TOYOTA GAZOO RACING | 7 | LMP1 |
3 | REBELLION RACING | 3 | LMP1 |
4 | REBELLION RACING | 1 | LMP1 |
5 | G-DRIVE RACING | 26 | LMP2 |
6 | SIGNATECH ALPINE MATMUT | 36 | LMP2 |
7 | UNITED AUTOSPORTS | 22 | LMP2 |
8 | IDEC SPORT | 48 | LMP2 |
9 | GRAFF-SO24 | 39 | LMP2 |
10 | JACKIE CHAN DC RACING | 37 | LMP2 |
※ 優勝周回数 388周
最後に
2017年を最後に、耐久の王者ポルシェがLMP1Hクラスから撤退してしまいました。
2016年のアウディ撤退につづきポルシェも撤退、これでワークス参戦のメーカー系ワークスチームはトヨタのみとなってしまいました。
実質上のライバルがいなくなった形のトヨタは、撤退も十分に考えられたと思います。
しかしトヨタはル・マンに残りました。
その英断にACOは喜び、ル・マンの観客も歓迎をしました。
放送中、解説の長谷見昌弘さんが
「日本のメーカーは、数年のル・マンプロジェクトを終えると、すぐに撤退してしまう。」
とお話しされていました。
トヨタにはこの1勝で満足し、ル・マンを撤退することだけは決してしないでほしいと思います。
ライバル不在と言われてもこのル・マンに長く留まり、ポルシェやフォード、アウディのように、ル・マンの歴史の一つに加われるようなメーカーになってもらいたいと思います。
日本のモータースポーツ文化のさらなる発展の為にも・・・。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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