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トヨタ ル・マン悲願の初優勝! F1王者フェルナンドアロンソとともに

苦節20回目での初優勝

トヨタが2018年ル・マン24時間の総合優勝を成し遂げました。

1985年の初出場から33年、一時中断もありましたが挑戦すること20回目での初優勝となりました。

思えば総合2位が合計5回!

蓮舫議員「2位じゃダメなんですか?」

ぴぴ「WECのシリーズポイントもありますが、ル・マンは別モノ、優勝と2位じゃ全く違います。」

ぴぴ「サッカーW杯も優勝と2位じゃ全然違うでしょ?」

そんな数ある2位の中でも一番惜しかったのが2016年のレースでした。

23時間57分までトップを走り、やっと優勝だと確信をしました。

しかし直後の失速、中嶋一貴選手の「No power! No power!」は、レース界では名言として語られることになりました。

そんなこともあり、今年の総合優勝は本当に一入ですよね。

トヨタの昨年までの成績一覧

2014年10月12日撮影 WEC富士にてトヨタ優勝表彰式

ワタクシぴぴも耐久戦

今回は、ル・マンを中継するJSPORTSが24時間完全生中継を敢行しました。

そこで私も耐久観戦! 24時間中20時間はテレビにかぶりついて観戦していましたよ。

唯一のライバルは見えない敵

今年はポルシェのLMP1H撤退で、唯一のハイブリッドマシンであるトヨタは、ライバル不在と言われました。

しかしACO(ル・マンを運営する団体)は、ノンハイブリッドマシンとハイブリッドマシンを同等のスピードで戦わせたいと、ガソリン搭載量や流量、マシン重量など、ハイブリッドには非常に厳しいレギュレーションを与えられました。

それでもノンハイブリッド勢に対し、圧倒的な速さを見せてくれました。

あとは昨年も苦しめられた、見えない敵との戦いだけ。

見えない敵・・・ マシントラブル、他車とのアクシデント。

しかしアクシデントといえば、8号車がオープニングラップでLMP2に乗るリチャード・ライアンに軽く追突されたぐらいでした。

それも1回目のピットインで素早く修復し、他に大きなトラブルらしいトラブルは無く、まさに王者のレースでした。

やっぱりライバルがいないと、落ち着いてドライブやメンテナンスができるんですかね。

あっ!敵が1つありました。

ACO(ル・マンを運営する団体)から速度超過ペナルティを3回、燃料流量規定違反と1スティント規定周回数超過と、これでもかとペナルティを受けてましたね。

トヨタがあまりにも安泰だったので、ACOの演出なのかな。

2017年10月14日撮影 WEC富士にて 2017年型トヨタガズーレーシング8号車

レース結果

それでは、2018年ル・マン24時間耐久レースの結果(総合トップ10)をご覧ください。

POSITION TEAM No. CLASS
1 TOYOTA GAZOO RACING 8 LMP1
2 TOYOTA GAZOO RACING 7 LMP1
3 REBELLION RACING 3 LMP1
4 REBELLION RACING 1 LMP1
5 G-DRIVE RACING 26 LMP2
6 SIGNATECH ALPINE MATMUT 36 LMP2
7 UNITED AUTOSPORTS 22 LMP2
8 IDEC SPORT 48 LMP2
9 GRAFF-SO24 39 LMP2
10 JACKIE CHAN DC RACING 37 LMP2

※ 優勝周回数 388周

最後に

2017年を最後に、耐久の王者ポルシェがLMP1Hクラスから撤退してしまいました。

2016年のアウディ撤退につづきポルシェも撤退、これでワークス参戦のメーカー系ワークスチームはトヨタのみとなってしまいました。

実質上のライバルがいなくなった形のトヨタは、撤退も十分に考えられたと思います。

しかしトヨタはル・マンに残りました。

その英断にACOは喜び、ル・マンの観客も歓迎をしました。

放送中、解説の長谷見昌弘さんが

「日本のメーカーは、数年のル・マンプロジェクトを終えると、すぐに撤退してしまう。」

とお話しされていました。

トヨタにはこの1勝で満足し、ル・マンを撤退することだけは決してしないでほしいと思います。

ライバル不在と言われてもこのル・マンに長く留まり、ポルシェやフォード、アウディのように、ル・マンの歴史の一つに加われるようなメーカーになってもらいたいと思います。

日本のモータースポーツ文化のさらなる発展の為にも・・・。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。