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【観戦記】2023年WEC富士① トヨタのル・マンマシンが勢揃い!ファンゾーン編

今年もWEC富士行ってきました!

今年のWEC(FIA世界耐久選手権)はル・マン24時間が100回目の開催だったこともあり、トヨタとプジョーに加え、フェラーリやポルシェ、キャデラックなども最上位のハイパーカークラスに参戦を開始し、世界中でかなり盛り上がっていますね。

もちろんWEC富士の来場者も例年になく大盛況。2012年から毎回WEC富士を観戦する私ですが、今回の観客の多さには驚きました。

そしてレースはというと、今回は『トヨタvs.ポルシェ』の様相で、特にレース序盤は楽しい戦いが観られました。

ということで、今回から数回に渡り、2023年WEC富士の観戦記を書いていきますので、興味のある方はお付き合いください。

さて、第1回目はグランドスタンド裏の様子を写真とともに振り返ります。

WECはフランス色強し

今年もやってきましたWEC富士。

ロレックスやDHL看板に彩られ、今週末の富士スピードウェイは世界選手権の雰囲気に様変わりしています。

グランドスタンド裏に到着すると例年にはないほどの人だかり。

近年はトヨタ一強時代が続いたWECですが、冒頭でも書いた通り、フェラーリやポルシェなどレースで名のある自動車メーカーを筆頭にライバルが増えたため、今年のWECは大盛況です。

グランドスタンド裏のファンゾーンの中心はトヨタブースだと思っていましたが、大所帯のトヨタブースを追いやり、中央部に鎮座するのがフランス物産展。

ここでは本格フランス料理をはじめとして、靴や家具などフランスの様々な物が販売されていました。やはりル・マン24時間といえばフランス。ACO(フランス西部自動車クラブ)が主催するWECはフランス色が強いのです。

ただ、レースを観に来て家具買うの?などと思ってしまいますが・・・。

トヨタブースは歴代トヨタル・マンが勢揃い

そんなフランスには目もくれず、今回も一目散に向かったのがトヨタブース。

コロナ前は毎回思考を凝らした展示を行っていたトヨタですが、コロナがほぼ明けた今回のチカラの入れようはコロナ前を凌ぐほど!

まず、ブースの全容がこちら。

多くのファンに隠れてあまり見えませんが、何台あるの?と思うほどのル・マンマシンの数!

あっ、ちなみにココ撮影ポイント。しっかりと小上がりに『撮影ポイント』と書かれていました。SNS投稿も意識したトヨタさん、さすがです。

では展示車両を1台ずつ見ていきましょう。

トヨタGR010ハイブリッド

まず最初に紹介するのがトヨタGR010ハイブリッド。

2021年の登場から現在まで使用されているマシンですが、汚れとカーナンバーから察するに2022年のル・マン24時間を制した個体でしょう。

ブースの一番目立つところに展示されていたこのマシンは、さすが最新のハイパーカーマシン。多くのファンの注目の的でした。

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トヨタTS050ハイブリッド

こちらはトヨタTS050ハイブリッド。

次に紹介するTS040ハイブリッドからカラーリングが一新。ガズーレーシングカラーになりました。

2016年から2020年まで長く使用したTS050ハイブリッドですが、年とともにマシンは進化しカラーリングも少しずつ変化しました。

このマシンは2019年のル・マン24時間で2連覇を達成したマシンですね。

トヨタTS040ハイブリッド

このマシンは2014年と2015年に使用されたトヨタTS040ハイブリッド。

アウディやポルシェと熾烈な争いを演じた時代のマシンでした。

当時のトヨタLMP1マシンはハイブリッドを意識したブルーとホワイトのカラーリング。

個人的にはこの色が大好きで、今でもこの色に戻してもらいたいと思っていますが・・・まあハイブリッドブランドも昨今では宣伝するものではなく、ガズーカラーが定着した現在では無理でしょうね。

トヨタTS030ハイブリッド

こちらはトヨタTS030ハイブリッド。新生WECが始まった2012年から2013年まで使用されたマシンですね。

当時は高速サーキット仕様と通常仕様の2種類のエアロがありましたが、デコッパチヘッドライト(由良拓也さん命名)から通常仕様だとわかります。

トヨタGT-One TS020

さて、ここから時代は一気に遡り、1998年と1999年のル・マン24時間に参戦したトヨタGT-One TS020です。

トヨタがF1に参戦する前に、腕試しとばかりにル・マン24時間にエントリーしたマシンですが、カラーリングから1998年仕様だとわかります。

先日富士モータースポーツミュージアムでトヨタGT-One TS020を見てきたのですが、あちらはマールボロカラーの1999年仕様。やっぱりトヨタGT-Oneにはこのカラーリングの方が似合いますね。

トヨタTS010

時代はさらに遡り、こちらは1992年から1993年までル・マン24時間に参戦したトヨタTS010。カラーリングとカーナンバーから察するに、これは1993年の個体ですね。

現在もル・マンやスーパーGTでトヨタ系チームをサポートするパチンコチェーンのZENTですが、30年も前からサポートしていました。

トヨタ90C-V

このマシンは1990年のル・マン24時間に参戦したトヨタ90C-V。

至る所に穴ボコが開いた現在のプロトタイプマシンを見慣れた私からすると、当時のマシンは平べったく実にシンプル。これぞプロトタイプだと感じます。

トヨタトムス85C

最後は1985年のル・マン24時間に参戦したトヨタトムス85C。今へと続くトヨタのル・マン参戦はこのマシンから始まりました。

メインスポンサーは懐かしのレイトンハウス。

F1で有名になったレイトンハウスですが、この1985年はレイトンハウスブランドが生まれた年。当初はロゴの中央に黒人の絵が描かれていましたが、黒人奴隷を想像させるため人種差別的だと指摘され、1987年以降は削除されました。

TGR×マツダブースには日本車初のル・マン優勝マシン

トヨタブースの隣にはトヨタガズーレーシングとマツダの共同ブースがありました。

目玉は日本車で初めてル・マン24時間を制した1991年のマツダ787Bが展示。先日までお隣の富士モータースポーツミュージアムに展示してあった個体ですね。

そしてトヨタTS050ハイブリッドのコクピット乗車体験会も行われていました。

うーん、乗ってみたい・・・。

ですが、さすがにオジサンには敷居が高かった・・・。

プジョーブースには羽無しプジョー9X8を展示

今年のWECでトヨタに次いでチカラの入った展示をしていたのがプジョーブース。

昨年ハイパーカークラスに登場したプジョー9X8はリヤウイングが無いことで注目を浴びました。

2023年のル・マンから採用された最新のカラーリングが施されたプジョー9X8がなんと見放題!

注目は独特の形状を持つリヤセクション。

この頑固なリヤディフューザーで強大なダウンフォースを生み出すわけですが、ラップタイムを見るとやっぱり足りないかな。

精巧な9X8のレゴも実車のとなりに展示されていました。

今年はトヨタブースやプジョーブースがチカラを入れていたグランドスタンド裏。

その他では2024年から始まるLMGT3クラスにタイヤを独占供給するグッドイヤーブースや自衛隊のブースが注目されていました。

さて、まもなく時刻は10時。スタート進行が迫っています。

ということで、ひとまずグランドスタンドへ直行ってオイ!『レース好きの皆様、お気をつけてお帰りください』だと(笑)!?

今からレース観るんですけど・・・。

今回はここまでにします。次のページではスタート進行の様子から書いていきますので、興味のある方は下記のボタンからどうぞ。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。