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【観戦記】2023年WEC富士④ 目の前で平川亮がポルシェをオーバーテイク!トヨタ1-2の決勝後半編

今回は2023年WEC富士観戦記の最終回になります。

ちなみに最初からご覧になりたい物好きな方は、下記のバナーからどうぞ。

ダンロップコーナーでトヨタ平川亮がポルシェをパス!

レーススタートをグランドスタンドで見守った後、GRスープラコーナーに移動して撮影を楽しんだ私。

ある程度狙ったマシンを撮影できたため、今度はダンロップコーナーに向けて歩きます。

道の上には各チームの横断幕が棚引き、道中も飽きません。

レースも中盤。独走するポルシェ6号車を猛追するトヨタの2台。

トヨタが2位に上がった時のポルシェとのタイム差は13秒余りだったのですが、徐々にトヨタが追い詰め、私がダンロップコーナーに到着する頃にはご覧の状況。まさにテールトゥーノーズです。

しかしポルシェ6号車も隙を見せず、この状態が十数周に渡り続くことに。

しかし満を持してトヨタが行きます。

トヨタ8号車の平川亮選手が、知り尽くした富士のダンロップコーナーアプローチで、マシンをアウトに振りオーバーテイク。

仕留めた平川亮選手に対し、ダンロップコーナーのファンから拍手が沸き起こりました。

続いて7号車のトヨタもポルシェ6号車の追い抜きを成功させ、トヨタが1-2を形成します。

ハイパーカーのその他ではフェラーリ51号車が続き、

5位プジョー94号車、

6位フェラーリ50号車、

7位プジョー93号車と続きます。今回はプジョー9X8もそこそこ善戦しているようですね。

後方は8位がジョタのポルシェ、

9位キャデラック。

スタートでアクシデントのあったポルシェ5号車は10位まで挽回。

ヴァンウォールが11位で、

プロトンのポルシェは最後方に沈んでいます。

さあ、レースも後半戦。次は300Rに行ってみることにします。

ちょっと休憩

ダンロップコーナーはグランドスタンドから一番遠い場所で、標高もサーキットで一番低い。

ここから上り坂になるので、自動販売機に・・・ない!?

そう、本日は残暑が残る9月10日。自動販売機も大盛況で完売・・・。

ということで出店で飲み物を、と思いましたがほぼアルコール。飲みたいところですが、これから運転が控えているためNG。ノンアルコールで一服することにしました。

先ほどまでは太陽が見えていましたが、雲行きが少々怪しくなってきましたね。まあ、雨は無いかでしょうが・・・。

ちなみにこのダンロップコーナーにはトラックの荷台にお湯を乗せた足湯がありました(足湯ですがお風呂なので撮影は控えました)。

足湯に浸かりながらWEC観戦とは、外国人も驚きでしょうね。

キャデラックの外れたタイヤが目の前に!?

300Rに向かうためバックストレートを歩いていると、大きなタイヤを抱えたマーシャルさんが走り去っていきました。

それをレスキューカーへ。

その後マーシャルさんが話をしてコース脇に置き去りに・・・。

ところでこのタイヤ誰の??

この時はわかりませんでしたが、帰宅後J SPORTSで確認するとキャデラックの外れたタイヤでした。

いやー、バックストレートでタイヤが外れるとは・・・恐ろしい。

300Rは超スローシャッターで

撮影ポイントとしてはちょっとマイナーな300Rですが、富士スピードウェイの撮影ポイントの中では数少ないコーナーの内側から撮影できるエリアになります。

そのためスローシャッターでもマシンのフロントからリヤまでブレずに撮影できます。

シャッタースピード1/30の超スローシャッターでもご覧の通り、赤いプレマ9号車とGRレーシング86号車のマシンが、全域に渡りブレていません。

ちなみにこのシャッタースピードでは2台のマシンの速度差が少しでもあるとどちらかがブレてしまいますが、LMP2とLMGTEアマのカテゴリーの違うマシンの速度差がこのポイントでは同じスピードだということがわかります。

ちなみに前を行くハイパーカーのジョタ(ポルシェ963)のスピードは圧倒的。

そんな超スローシャッター撮影が楽しい300Rですが、画角の自由度が無いのが難点。後ろの看板を流そうとすると、フェンスが掛かってしまいます。

ということで、このポイントは早めに切り上げ次の場所へ。

道中にヘアピンを通過すると、GRガズーレーシングのウエアで熱心に日の丸を振るファンを発見。

地元トヨタを応援するファンは多いのですが、日の丸を振るファンは少ないのが個人的には残念。

海外では自国の国旗を振るファンが多いのに・・・。

日の丸には様々な意味合いがあるので、日本人はちょっと抵抗があるのでしょうね。

100Rは迫力満点!

WEC富士は6時間の長丁場なので、いつもは行かない場所にも立ち寄ります。

そのひとつが100R。あっ、今はグリーンファイト100Rという名称だったかな。

この場所はフェンスがあるので撮影には不向きですが、高速で駆け抜けるマシンを間近で観られるのが嬉しいポイント。

残り30分を切り、トヨタは1-2フィニッシュへ向けてレースを締めくくります。

トヨタ1-2達成!可夢偉がウイニングランでガルウイングを全開に!

最後は100Rを後にしてコカコーラコーナーへ。レーススタート後の団子状態を正面から撮影できるスポットなので、スタート時には大人気の場所ですが、終盤はご覧の通りだいぶファンの数は減ります。

ただ追い抜きポイントのひとつなので、最後までここで観戦する方もいますね。

そしてゴール!

ファンは6時間の長丁場を走り終えたマシンたちに手を振って健闘を讃えます。

トップでチェッカーを受けたトヨタの可夢偉選手は、そんなファンたちに向けてガルウイングを全開にして手を振り返してくれました。これが耐久レースの醍醐味。いい光景ですね・・・。

最後に

ということで2023年のWEC富士はトヨタガズーレーシングが見事1-2フィニッシュを達成。

レーススピードでライバルを圧倒するトヨタですが、今回はスタートで出遅れたため実に面白い展開になり大いに盛り上がりました。

そして今年はトヨタのライバルであるポルシェやフェラーリ、キャデラックやプジョーなど、多くのメーカー系コンストラクターがWECの最上位クラスに帰ってきたことも盛り上がりの要因でしたね。

2024年からはBMWとアルピーヌ、そしてランボルギーニも参戦を表明。さらに面白いシーズンになることが予想されます。

マシンの形状や排気音が異なる多くの列強が参戦するWECは超魅力的!私は来年も絶対にこの場所に帰ってきます!

いやー、今年も最高に楽しいWEC富士でした!!

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。