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【観戦記】2024年WEC富士② ハイパーカー18台が並ぶル・マン式スタートは圧巻!スタート進行編

今回も2024年WEC富士の観戦記になります。

前回はファンゾーンの様子を書きましたが、今回は決勝スタート前に行われるスタート進行を書いていきます。

最初からご覧になりたい方は下記のバナーからどうぞ。

WECではちょっと控えめ?室屋義秀のフライトパフォーマンス

室屋義秀選手をご存知でしょうか?

2017年に日本人で初めてエアレースの世界チャンピオンに輝いた、日本人エアレースパイロットの第一人者です。

レクサスとパートナーシップを結んでいる関係か、スーパーGT富士戦で何度もフライトパフォーマンスを行なっているので、レースファンでも彼を知っている方も多いでしょう。

そんな室屋義秀選手が今年のWECでも曲芸飛行(死語?)を披露してくれました。

機体を急旋回しながら大空を舞う姿は爽快。

ただ、WECのフライトは攻めてない!

ゴールデンウイークのスーパーGTではストレートに架かるブリッジに当たらんばかりの高さで機体をグランドスタンドに90度傾けてスタンドに手を振るというとんでもない曲芸を披露してくれます。しかしWECでは高度をかなり上げて、明らかにマージンを取っています。

何かあっては困るので、富士スピードウェイからの配慮か、それともWEC側からの忠告なのか。

ドキドキ感はあまりありませんでしたが、今回も楽しませてもらいました。

WECマシンが並ぶル・マン式スタートは圧巻!

室屋選手のフライトパフォーマンスが終わると時刻は午前10時。WECマシンたちは一斉にコースに飛び出しインストレーションチェックを行い、マシンはホームストレートに帰ってきます。

他の多くのカテゴリーでは、本来のグリッドの位置にマシンを停車してフォーメーションスタートを待つのですが、WECはグランドスタンドに向けてマシン一列に並べます。

これがル・マン流。

現在ル・マン24時間を始めとするWECはローリングスタートを採用していますが、かつてはスタンディングスタートで、マシンをグランドスタンドに向けて並べ、スタートの合図とともにドライバーがマシンに乗り込み走り出しました。そのスタイルが今も残されているんです。

F1にも国内レースにも無いこの伝統の景色はル・マン24時間を源流とするWECならでは。最高にカッコいいですね。

そしてグリッドウォークが行われた後は、チームスタッフがマシンの横に整列し、国歌独唱が始まります。

この風景、幸甚の極み・・・。

今回の国歌独唱は元E-girlsの鷲尾伶菜さんでした。歌のことはよくわかりませんが、色っぽい歌声が良かったです。

まさにル・マンのアレ!? 自衛隊ヘリから日の丸投下

国歌独唱が終了すると、突如最終コーナーの方向から猛スピードで自衛隊のヘリコプターがやってきて、グランドスタンドにいる私たちの前を通過。

何が起こった!? と思っていたのも束の間、機体は1コーナー手前で急旋回を行い、何かを投下したような・・・。

なるほど、アレですね。

そう、ル・マン24時間のスタート前セレモニーではフランス空軍のヘリがフォーメーションスタートで使用するフランス国旗(トリコロール)を投下するシーンがありますが、アレを模して自衛隊ヘリが日の丸を投下したのでしょう。

そして仕事を終えた自衛隊ヘリは、また猛スピードで最終コーナー方向に消えていったのでした。

F1では開催国の空軍がスタート前に展示飛行を行うことがありますが、日本ではありませんでした。

しかし昨年の日本グランプリではブルーインパルスがフライトを行い、今回のWECでも自衛隊がこのようなパフォーマンスを行い、近年日本のモータースポーツも自衛隊の協力が増えました。

自衛隊のこのような活動に対して様々な意見があるのも理解しますが、レースファンはある程度寛容なのかも。個人的には大賛成です。

フォーメーションラップスタート用の日の丸も無事到着し、いよいよドライバーがマシンに乗り込みます。

時刻は10時55分。ハイパーカーから順にフォーメーションラップ開始。いよいよ、今年のWEC6時間の決勝が始まりますが、写真の整理がまだなので今回は以上。

次回は決勝レースの模様を書いていきますので、ご興味のある方はまた見に来てくださいね。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。