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2025年F1カタールグランプリ マックスがキレた走りで優勝!土壇場でノリス王者に待った!!

いやー、カタールグランプリのマックス、凄かった!

残り2レースでノリスと25ポイント差でカタールグランプリを迎えたマックス。優勝が25ポイントなので、少なくてもこのレースでノリスよりも前でゴールしないとチャンピオン争いから脱落する絶体絶命の中、迎えたカタール決勝。

3番グリッドのマックスは、スタートでノリスを抜き2位に上がります。

そして6周目にセーフティカーが導入されると、7周目の終わりにマックスを含めたほぼ全マシンがピットイン・・・マクラーレンの2台だけを残して・・・。

実は今回、サーキットの特性上タイヤバーストの懸念があり、FIAは1セット毎のタイヤ周回制限を25周に設定。カタールグランプリは57周で争われるので、マクラーレン以外の18台のマシンは、残りを25周、25周で走り切る作戦をとったのでした。

バーチャルセーフティカーではなく通常のセーフティカーのため、ピットストップを行ったマックス以下のマシンはすぐにマクラーレン2台の背後に付き、ロスタイム無しでタイヤ交換を行ったことに。

セーフティカーが明けると、マクラーレンの2台は全力でマックスとのギャップを広げようとするも差はなかなか広がらない。

結局、マクラーレンの2台はピットストップでのロスタイムである26秒のマージンを得られることなくピットに入り、最終スティントでも差を縮めれずにマックスがほぼ独走で優勝し、ピアストリが2位、選手権トップのノリスは4位でレースを終えるのでした。

予選やその前のスプリントでは精彩を欠いていたマックスですが、どこにそんな速さの引き出しを持っていたのか・・・。

もちろん、ベストなタイミングでセーフティカーが出て、レッドブル戦略家ハンナの最良の判断で緊急ピットインを無事成功させたのがマックス優勝の最大の要因でしたが、それにしても決勝でのマックスの速さは尋常ではない。

そういえば、かつてメルセデスが最強だった時代も、マックスだけが孤軍奮闘して時に優勝を掻っ攫っていたことがあったが、今回久々にあの頃のマックスの走りを思い出した。

挙動が安定しないと言われる今シーズンのレッドブルのマシンだが、そんなマシンで何ラップにも渡りキレた走りを続けてたマックス。焦るノリスは何度もコーナーでミスをしていたが、マックスはミスが一切無し。凄すぎでしょ!?

F1はマシンが7割でドライバーが3割、いや8:2とも言われてるが、マックスならば中堅クラスのマシンでも十分に優勝してしまうんじゃないのかと思えてならない。

何とか入賞した角田くんのポジションが本来のレッドブルRB21の実力なのかも。

なのでマックスならば、レーシングブルズやウィリアムズ、アストンマーティンのマシンに乗っても、何度か優勝してしまうかもしれません。

カタールグランプリ終了後に、解説の片山右京さんが、「予選でクルマが決まってなくてもタイムを出す天才的な速さとか、マネージメントする学習能力とか、シューマッハとセナを足したみたいだ」と語っていたが、まさにF1史に残るレーシングドライバーがマックス・フェルスタッペンなのだ。

35年以上F1を見てきた私も、これだけ恐ろしいほどの集中力と、とんでもないドライビングスキルを持つドライバーは記憶にない。

マックスを今リアルタイムで見れている私たちは本当に幸せなのだと、数年後に気づくのであろう。

さあ残すは1戦のみ。選手権トップは408ポイントのノリスで、マックスは12ポイント差の2位。

個人的にはノリス初のチャンピオンを期待したいが、この勢いだとマックスが5連覇を達成しそう!?

今週末、どんな結末が待っているのか楽しみで仕方がない。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。