F1に参戦した13の自動車メーカー系コンストラクター(1987-2020)

モータースポーツ中毒者のぴぴと申します。

F1を見はじめてから30年以上になる私ですが、F1がもっとも華やかだった時代は、と聞かれたら間違いなく2000年代と答えます。

視聴率はうなぎのぼりでF1のブランドはますます向上し、マシンは毎戦のようにアップデートされ、パドックに置かれるモーターホームは年とともに豪華さを増していく・・・いい時代だったなあ。

その背景には世界規模の大手自動車メーカーの参戦が大きく寄与していました。

そこで今回は1987年から2020年までにコンストラクターとしてF1に参戦した自動車メーカーを紹介していきたいと思います。

F1に参戦した大規模自動車メーカー

F1に参戦した自動車メーカーのうち、世界的に有名な大規模自動車メーカー7社を紹介します。

ホンダ

現在最後のホンダ製F1マシンであるRA108
ホンダコレクションホールにて

F1チーム成績

F1参戦1964年-1968年
2006年-2008年
出走回数88
コンストラクターズ最高位4位
優勝3
ポールポジション2
ファステストラップ2

会社概要

市販車製造四輪1963年-(ホンダT360)
売上高連結:15兆8886億7000万円(2019年3月)
単独:4兆775億6400万円(2019年3月)
純利益連結:6103億1600万円(2019年3月)
従業員連結:219,722人(2019年3月)
単独:22,675人(2019年3月)

ホンダは古くからF1と関わりを持つ自動車メーカーです。

ホンダのF1活動は第1期から第4期に分かれており、最強エンジンを誇った第2期と現在の第4期はエンジンのみの参戦で、シャシーも含めてのオールホンダで参戦したのは第1期と第3期になります。

ホンダ第1期F1活動のマシン
ホンダコレクションホールにて

1964年から参戦した第1期では、当初ロータスにエンジン供給するカタチで話が進んでいましたが、1964年2月にロータスのチャップマンから「ホンダエンジンは使えなくなった」と電報が届いたため、急遽自社製シャシーでの参戦となり、1968年までの5シーズンをとおして自社製シャシー(ローラとの共同開発マシン=ホンドーラ含む)で参戦をし2勝をあげました。

第3期は当初シャシーも含めたフルコンストラクターによる参戦を目指し1999年にテストを行っていましたが、そのテクニカルディレクターを勤めていたハーベイ・ポスルスウエイト氏の急死と社内の慎重論を背景にエンジンのみの参戦になりました。

しかし2006年、翌2007年からタバコ広告が禁止されるのを機に、エンジンを供給していたB・A・Rの親会社であるブリティッシュ・アメリカン・タバコの撤退が決まり、ブリティッシュアメリカン・タバコの株式をホンダが取得し、フルコンストラクターとして参戦しますが、リーマンショックによる経営悪化のため2008年シーズンを最後に撤退をします。

F1への情熱は他の自動車メーカー以上だと思っていただけに、リーマンショックでどのメーカーよりも先に撤退したのは私としてはショックでした。

そしてその翌年、ホンダF1を受け継いだブラウンGPの活躍を見ると、あの判断は如何なものだったのかな、と思ってしまいます。

結局3年間のフルコンストラクターでの参戦では、2006年のハンガリーグランプリで唯一の勝利をあげました。

BMW

BMWザウバーの2008年マシン F1.08

F1チーム成績

F1参戦2006年-2009年(BMWザウバーとして)
出走回数70
コンストラクターズ最高位2位
優勝1
ポールポジション1
ファステストラップ2

会社概要

市販車製造4輪1932年-(BMW3/20 AM-1)
売上高連結:688億2100万ユーロ(2011年)
純利益連結:49億700万ユーロ(2011年)
従業員連結:100,306人(2011年)

高級自動車メーカーで知られるドイツのBMWも2006年から2009年までF1に参戦したメーカーです。

ドイツではシューマッハの大活躍でF1人気が最高潮に達し、BMWもウィリアムズと組んで当初はエンジン供給というカタチでF1に進出。

その後コンストラクターとしてウィリアムズ買収を企てていましたが、株式取得をフランク・ウィリアムズに拒否されたためザウバーを買収し、BMWザウバーというチーム名で2006年から参戦し、2008年のカナダグランプリでロバート・クビサが初優勝をしましたが、優勝はその1勝で2009年にリーマンショックの影響もありF1を撤退しました。

ルノー

ルノーの2019年型マシン R.S.19
2019年F1日本GPにて

F1チーム成績

F1参戦1977年-1985年
2002年-2010年
2016年-
出走回数386
コンストラクターズタイトル2
ドライバーズタイトル2
優勝35
ポールポジション51
ファステストラップ31

会社概要

市販車製造1899年-(ヴォワチュレット)
売上高連結:426億2800万ユーロ(2011年)
純利益連結:21億3900万ユーロ(2011年)
従業員連結:128,000人(2011年)

大規模自動車メーカーとしてもっとも早くF1に進出したルノーの初参戦は1977年で、F1初のターボエンジンを提げての参戦でした。

当初はそのターボエンジンのトラブルでリタイヤが続きましたが、徐々にその信頼性が増し、デビュー3年目の1979年に地元フランスグランプリで初優勝を達成し、その後80年代には核エンジンメーカーがターボを採用しF1のスタンダードとなりました。

ルノーのF1初優勝マシン RS10

しかしターボエンジンの元祖ルノーはホンダやポルシェなどの後発メーカーに先行を許し、1985年でワークスとしてF1を撤退しました。

その後もエンジンメーカーとしてF1に携わり、2002年よりベネトンを買収してコンストラクターとしてF1に復活し、フェルナンド・アロンソが駆るルノーはシューマッハの常勝フェラーリをを破り2005年・2006年と連覇を達成し、2010年までオールルノーで戦いました。

第2期撤退後もエンジン供給というかたちでF1に残り、2016年からはコンストラクターとして第3期活動を開始し現在に至ります。

ジャガー

F1チーム成績

F1参戦2000年-2004年
出走回数85
コンストラクターズ最高位7位
決勝最高位3位
ポールポジション0
ファステストラップ0

会社概要

市販車製造1931年-(SS1・SS2)
現在の主要株主タタ・モータース(ジャガーランドローバー)
売上高不明
純利益不明
従業員10,000人

ジャガーのF1参戦には当時の親会社であるフォードが深く関わっていました。

1990年代後半、フォードはジャッキー・シチュワート率いるスチュワートグランプリのF1活動をエンジン供給だけでなく経済面など深くバックアップしており、スチュワートグランプリのマシンにも大きくフォードのロゴが掲げられていました。

1999年、そのフォードがスチュワートを買収しますが、それはスチュワートグランプリの参戦当初からすでに出来上がっていた話だとも言われていました。

フォードは当時傘下にあったジャガーブランドで2000年からF1に参戦しますが、ジャガーのF1参戦は2000年から2004年の5年間で、優勝はおろか表彰台に2回上ったのみの結果で、鮮やかなグリーンのカラーリングだけを印象に残して去って行きました。

メルセデス

メルセデスの2019年型F1マシン W10 EQ Power+
2019年F1日本GPにて

F1チーム成績

F1参戦1954年-1955年
2010年-
出走回数210
コンストラクターズタイトル6
優勝102
ポールポジション111
ファステストラップ75

会社概要

市販車製造1890年代-(ダイムラーベンツ)
現在の主要株主ダイムラー
売上高(ダイムラー)連結:1065億4000万ユーロ(2011年)
純利益(ダイムラー)連結:60億2900万ユーロ(2011年)
従業員(ダイムラー)連結:271,370人(2011年)

言わずと知れた高級自動車メーカーのダイムラーのブランドであるメルセデスは、1954年(当時はダイムラーベンツ)から2シーズンに渡りF1に参戦しました。

アルミむき出しのボディでシルバーアローと呼ばれたマシンは12戦9勝と最強を誇り、ファン・マニュエル・ファンジオが2年連続してドライバーズチャンピオンを獲得しました。

しかし1955年のル・マン24時間で200km/hのスピードでマシンがクラッシュし、マシンが観客席に飛び込み、200人を超える観客が死傷したことから、その年を最後にモータースポーツ活動を撤退しました。

F1に復帰したのは1994年で、ザウバーへのエンジン供給というカタチでした。

そして2010年からはブラウンGPを買収してフルコンストラクターとして復帰し、現在の最強F1チームとして現在に至ります。

2008年にホンダ、2009年にはトヨタやBMWと、リーマンショックによる経営悪化で自動車メーカーがこぞってF1を撤退する中でのメルセデスのフルコンストラクターとしての復帰は、ある意味F1ファンに希望を与える良いタイミングでの参戦だったと言えるでしょう。

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奥が深いモータースポーツ撮影の世界
MOTORSPORT撮影術

モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




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