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F1に参戦した13の自動車メーカー系コンストラクター(1987-2020)

ロータス

ロータスの1989年型F1マシン 101
鈴鹿サウンドオブエンジン2019にて

F1チーム成績

F1参戦1958年-1994年
出走回数493
コンストラクターズタイトル7
ドライバーズタイトル6
優勝79
ポールポジション107
ファステストラップ79

会社概要

市販車製造1957年-(ロータスセブン)
現在の主要株主吉利汽車
売上高不明
純利益不明
従業員不明
現行車種
(2020年現在)
エリーゼ
エキシージ
エヴォーラ
イクオス・タイプ125
3-イレブン

1958年からF1に参戦した、フェラーリに次ぐF1の名門チームで、コリン・チャップマンが設立したコンストラクター。

チャップマンのアイデアでさまざまな新技術をF1にもたらしたロータスでしたが、1994年を最後にF1を撤退することになりました。

ロータスもフェラーリ同様ロータスカーズという名称で市販車を製造していますが、フェラーリの高級路線とは違いライトウエイトスポーツカーを生産しており、エンジンは自社開発はせずにトヨタやコスワースなどから購入しています。

市販車部門はF1参戦とほぼ同時期に開始され、第一号は現在ケータハムで生産されているセブンでした。

マクラーレン

マクラーレンの2019年型F1マシン MCL34
2019年F1日本GPにて

F1チーム成績

F1参戦1966年-
出走回数867
コンストラクターズタイトル8
ドライバーズタイトル12
優勝182
ポールポジション155
ファステストラップ154

会社概要

市販車製造1993年-(マクラーレンF1)
売上高不明
純利益不明
従業員不明
現行車種
(2020年現在)
P1 GTR
P1
Senna
スピードテール
675LT
650S
625C
720S
570S
540C
570GT
GT

1966年にブルース・マクラーレンが創設したF1チームで、現在もF1に参戦する名門コンストラクター。

セナプロ時代やハッキネン時代、ハミルトン時代など、さまざまな年代でF1のトップチームとして活躍してきました。

市販車部門はマクラーレンカーズとして1990年に設立しました。

F1で名を馳せた鬼才ゴードン・マレーにより設計されたマクラーレンF1は当時日本円で1億円とも言われましたが、その価格でも売れば売るほど赤字になるほどの豪華装備でした。

当時はその1台限りのラインナップでしたが、その後ロン・デニスが市販車部門を強化して現在はマクラーレンオートモーティブとなり、多くのラインナップを抱える市販車メーカーになりました。

自動車メーカー系コンストラクター参戦数年表

自動車メーカー系コンストラクター参戦数
1987フェラーリ・ロータス2
1988フェラーリ・ロータス2
1989フェラーリ・ロータス2
1990フェラーリ・ロータス・マクラーレン3
1991フェラーリ・ロータス・マクラーレン3
1992フェラーリ・ロータス・マクラーレン・ヴェンチュリー4
1993フェラーリ・ロータス・マクラーレン3
1994フェラーリ・ロータス・マクラーレン3
1995フェラーリ・マクラーレン2
1996フェラーリ・マクラーレン2
1997フェラーリ・マクラーレン2
1998フェラーリ・マクラーレン2
1999フェラーリ・マクラーレン2
2000フェラーリ・マクラーレン・ジャガー3
2001フェラーリ・マクラーレン・ジャガー3
2002フェラーリ・マクラーレン・ジャガー・ルノー・トヨタ5
2003フェラーリ・マクラーレン・ジャガー・ルノー・トヨタ5
2004フェラーリ・マクラーレン・ジャガー・ルノー・トヨタ5
2005フェラーリ・マクラーレン・ルノー・トヨタ4
2006フェラーリ・マクラーレン・ルノー・トヨタ・BMW・ホンダ・スパイカー7
2007フェラーリ・マクラーレン・ルノー・トヨタ・BMW・ホンダ・スパイカー7
2008フェラーリ・マクラーレン・ルノー・トヨタ・BMW・ホンダ6
2009フェラーリ・マクラーレン・ルノー・トヨタ・BMW5
2010フェラーリ・マクラーレン・ルノー・メルセデス4
2011フェラーリ・マクラーレン・ルノー・メルセデス4
2012フェラーリ・マクラーレン・メルセデス・ケータハム4
2013フェラーリ・マクラーレン・メルセデス・ケータハム4
2014フェラーリ・マクラーレン・メルセデス・ケータハム4
2015フェラーリ・マクラーレン・メルセデス3
2016フェラーリ・マクラーレン・メルセデス・ルノー4
2017フェラーリ・マクラーレン・メルセデス・ルノー4
2018フェラーリ・マクラーレン・メルセデス・ルノー4
2019フェラーリ・マクラーレン・メルセデス・ルノー・アルファロメオ5
2020フェラーリ・マクラーレン・メルセデス・ルノー・アルファロメオ5

まとめ

多くの日本人がF1を見始めた1987年当時、F1チームの運営を主とするフェラーリやロータス以外で、コンストラクターとしてマシンを開発し参戦する自動車メーカーは存在せず、エンジンの供給のみにとどまっていました。

しかし2000年代に入り、1960年代からDFVエンジンでF1と関わりを持っていたフォードがジャガーブランドでF1に参戦したのを皮切りに、ルノー・トヨタ・BMW・ホンダという世界規模の大手自動車メーカーがを参戦開始します。

自動車メーカーが参戦することでF1のブランドは一気に価値を高め、パドックやモーターホームもさらに華やかになり、そして市販車での技術がF1にフィードバックされルコとで技術の進化も急加速します。

しかしリーマンショックの影響で、トヨタとBMW、ホンダが撤退(2015年にパワーユニット供給というカタチで復帰)し、特にコンコルド協定にサインをしながら撤退したトヨタには、当時多くの批判の声が浴びせられました。

そんな中、F1にとどまる決断をしたルノー(2012年から2015年はエンジン供給のみ)と、2010年からフルコンストラクターとして復帰したメルセデス。

このふたつのメーカーの英断に、私は心の底から嬉しく思いました。

そして2020年現在、F1チーム運営を中心に高級スポーツカーを小規模に製造するフェラーリ・マクラーレンのほか、メルセデス・ルノー・アルファロメオ(ネーミングライツとして)が自動車メーカーとしてF1に参戦しています。

F1は2021年から予算額に上限を設けるいわゆるコストキャップ制を導入し、技術とアイデアで勝負できるF1を創造しようと考えており、複雑で特殊すぎる現在のパワーユニットは、今後メルセデスが市販車で導入しようと計画しており、それが世間に受け入れられたら他の自動車メーカーも開発に取り組むことでしょう。

その先にはF1の参戦も!?

また、多くの自動車メーカーが参戦していたあの華やかだったF1が観たい・・・。

もちろんF1の真髄はトップドライバーの真剣勝負ですが、大規模自動車メーカーによる技術力の真剣勝負もまた観たいのです!!

ということで、今回はF1コンストラクターとして参戦した13の自動車メーカーを紹介してみました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。