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【新人の当たり年は何年?】F1デビューシーズン別ドライバー生涯成績表(2010年代編)

2014年デビュードライバーの生涯成績

ドライバー出走PP優勝表彰台FLpts
M.エリクソン97000018
D.クビアト1120031202
W.スティーブンス2000000
K.マグヌッセン1200012158
A.ロッテラー100000

2014年にデビューしたF1ドライバーは5人で、その中ではダニール・クビアトがもっとも成績を残している。

クビアトはトロロッソからデビューし、その活躍が認められ翌2015年にレッドブルに移籍するも、予選、決勝ともに速さを発揮できずに苦戦を強いられた。

後半戦では持ち直し、シリーズランキングではチームメイトのダニエル・リカルドを上回ったが、パフォーマンス差は歴然で、2016年シーズン途中でトロロッソに降格しその年でシートを失ったが、2019年に同チームから復活し2年シーズン戦った。

その他ケビン・マグヌッセンとマーカス・エリクソンも長くF1で活躍したが、印象に残る戦いはできなかった。

2015年デビュードライバーの生涯成績

ドライバー出走PP優勝表彰台FLpts
C.サインツ※1190021372
F.ナスル40000029
M.フェルスタッペン11931042101162
R.メリ1400000
A.ロッシ500000

2015年は4人のドライバーがF1にデビューしたが、目玉はマックス・フェルスタッペンだ。

元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンの息子として、最年少記録の17歳でトロロッソからF1にデビューしたフェルスタッペンは、当初は若さからか無謀なクラッシュも見られたが、中盤戦以降からは安定したレース展開で入賞を重ねていく。

2016年シーズンもトロロッソから参戦したが、第5戦のスペイングランプリでトップチームの一角であるレッドブルに移籍すると、そのレースでいきなり初優勝を記録する。

そしてその後もチームメイトのダニエル・リカルドと切磋琢磨しながら実力をさらに磨き上げ、2019年シーズンからはリカルドがチームを去り、完全なチームのエースの座を得た。

2010年代にデビューしたドライバーでは、まだチャンピオンを獲得した者はいないが、フェルスタッペンは間違いなくその候補の筆頭に挙げられる人物だ。

また2015年シーズンは、WRCチャンピオンの息子であるカルロス・サインツ(Jr.)も、フェルスタッペンと同じくトロロッソからF1にデビューしている。

サインツはその後ルノー、マクラーレンと渡り歩き、2021年からフェラーリに所属しており、彼もまた次代を担うドライバーになっていくであろう。

2016年デビュードライバーの生涯成績

ドライバー出走PP優勝表彰台FLpts
P.ウェーレイン4000006
E.オコン※670010198
J.パーマー3700009
R.ハリアント1200000
S.バンドーン42000026

2016年は5人のドライバーがF1にデビューしているが、出世頭は2021年現在アルピーヌに所属しているエステバン・オコンだろう。

この年の第13戦ベルギーグランプリで下位チームのマノーからデビューすると、翌2017年に中堅チームのフォースインディアに移籍し、安定した走りで全20戦中18レースでポイントを稼ぎ、選手権8位に躍進する。

2018年にもフォースインディアで活躍するが、その年を最後にF1を一時離れる。

しかし2020年にルノーから復帰し、2021年の第11戦ハンガリーグランプリではルノーから名前を変えたアルピーヌで荒れたレースを制し、グランプリ初優勝を遂げている。

その他ストフェル・バンドーンは、F1直下のGP2を制し第2戦バーレーングランプリでフェルナンド・アロンソの代役としてマクラーレンからF1に代役出場すると、デビュー戦ながら10位に入賞する。

翌年からはレギュラードライバーになるが、当時のマクラーレンホンダは競争力がなく、2018年を最後にF1を離れた。

2017年デビュードライバーの生涯成績

ドライバー出走PP優勝表彰台FLpts
P.ガスリー640122199
A.ジョヴィナッツィ※40000018
L.ストロール※791030142
B.ハートレイ2500004

2017年デビューの4人のドライバーのうち、現在もっとも評価が高いのは、ピエール・ガスリーだろう。

2016年のGP2を制し、翌2017年は日本のスーパーフォーミュラに参戦していたガスリーは、その年の第15戦のマレーシアグランプリでトロロッソからF1にデビューすると、翌2018年にレギュラードライバーとして参戦し、チームメイトのブレンドン・ハートレイを常に上回るパフォーマンスを見せる。

2019年、エースチームのレッドブルに昇格したが、フェルスタッペンスペシャルといってもいいマシンに手を焼き、第13戦からはトロロッソに降格するが、そこで腐らずにレースを戦い、第20戦ブラジルグランプリで2位表彰台を獲得する。

そして2020年第8戦のイタリアグランプリでは、トロロッソから名を変えたアルファタウリのマシンで、グランプリ初優勝を果たした。

その他、現在はアストンマーティンで活躍するランス・ストロールや、アルファロメオで活躍するアントニオ・ジョヴィナッツィも近年メキメキとチカラを付けている。

次のページでは、2018年以降にデビューしたドライバーの生涯成績を紹介し、最後は2010年代デビュードライバーを総括します。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。