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古舘伊知郎がF1を語った!もう一度F1中継で古舘節を聴きたい・・・

古舘伊知郎といえば報道ステーションの顔として、長く日本のお茶の間にニュースを提供したキャスターとして知られているが、私たちF1ブーム世代にとっては伝説の実況アナウンサーとして多くのF1ファンに今もなお愛されている。

そんな古舘伊知郎は、1994年を最後にF1実況を降板し、以来F1について多くを語ることはなくなったが、今年自身のYouTubeチャンネルで四半世紀振りにF1を語ったのだった。

F1を教えてくれた古舘伊知郎

古舘がF1実況をはじめた1989年に活躍したロータス101
2019年鈴鹿サウンドオブエンジンにて

1989年の日本グランプリではじめてF1を視聴した。

ちょうどマクラーレンの両雄であるアイルトン・セナとアラン・プロストが、シケインで接触し共倒れになったレースだが、当時野球少年だった私に野球以外のスポーツに興味を持つきっかけになったレースだった。

人間同士、チーム、自動車メーカー同士の究極の闘い。

セナやプロスト、マクラーレンやホンダだけではない、マンセルやピケ、伝統のフェラーリやウィリアムズ、ルノーにフォードなど、そこにはさまざまな闘いが渦巻いていて、そのF1というスポーツの奥深い魅力に、中学生の私は衝撃を受けたのであった。

その模様をわかりやすく教えてくれた男・・・古舘伊知郎。

30年以上経った今でも私がF1を愛し、観続けてきたのは、彼の存在無くしては有り得なかった。

古舘伊知郎

1954年12月7日生まれ

フリーアナウンサー・司会者 元テレビ朝日アナウンサー

  • 1977年-1984年 全国朝日放送(テレビ朝日)にアナウンサーとして入社し主にプロレスを担当する
  • 1989年-1994年 F1グランプリ中継の実況を担当
  • 1994年-1996年 NHK紅白歌合戦の白組司会を担当(民放アナウンサー出身初)
  • 2004年-2016年 報道ステーションのメインキャスターを担当

F1古舘実況は映画を観ているような一連のストーリーがある

古舘がF1実況をした1990年に活躍したティレル019
2019年鈴鹿サウンドオブエンジンにて

それまでプロレスを中心に実況を行ってきた古舘伊知郎は、1989年からF1のメイン実況になる。

古舘伊知郎の実況は、スタート前の闘いの序章、緊張のスタートからレース中は1時間半以上を喋りまくり、そしてゴールというエンディングまでを完結させた様は、まさに1本の映画を観るような一連のストーリーがあった。

その”映画”の主役は常にアイルトン・セナであり、彼のライバルであるアラン・プロストやナイジェル・マンセルはヒール役だった。

また、音速の貴公子という名文句に代表されるよう、その”映画”には登場人物にあだ名が付けれれていた。

例)

  • 音速の貴公子=アイルトン・セナ
  • 妖怪通せんぼジジイ=ルネ・アルヌー
  • 女好きチロリアン=ゲルハルト・ベルガー

詳しくは以下の記事を参照されたし

F1グランプリという”映画”は日本中で大ヒットを飛ばし、それは『F1ブーム』と呼ばれて現代でも語り継がれている・・・。

そんな古舘伊志郎だが、1994年にアイルトン・セナが事故で他界すると、その年を最後にF1の実況陣から姿を消し、それ以来テレビでF1について多くを語ることはなくなった・・・。

古舘がYouTubeでF1を語った!

それから四半世紀以上の歳月が経過し、先日ふとYouTubeを見ていると、オススメ動画にアイルトン・セナと古舘伊知郎のツーショットが!

もしや、と思いすぐに視聴すると、

こんなにどっぷりF1を語る古舘伊知郎を何年振りに見ただろうか・・・。

内容はサンマリノグランプリでのセナ事故や、モンテカルロでガードレースにタイヤを当ててコーナーリングする様など、当時何度も語られたことだったが、私は古舘がF1を語ることに対し大いに喜びを感じたのだ。

この動画が私と同じF1ブーム世代に突き刺さったのか好評だったらしく、1ヶ月も経たないうちに今度は元F1ドライバーの中嶋悟についても語っている。

動画内では「亡くなった今宮さん・・・」と彼の口から発せられた時に、何か心に突き刺さるものを感じた。

最後に

古舘がF1実況をした1991年に活躍したマクラーレンMP4/6
2018年F1日本GPにて

この動画は『古舘ch』という彼のYouTubeチャンネルで、さまざまなお題を3分で語り尽くす企画として語られている。

だが私としては、今宮さんや川井ちゃん、当時のF1のことを、3分と言わずじっくりと時間をかけて語ってもらいたい。

そして、現代のF1を古舘節で実況をすると、どのようになるのだろう。

彼がルイス・ハミルトンやマックス・フェルスタッペン、角田裕毅などのドライバーを、どんなあだ名を付けて表現するのか。

現代の解説者中心のF1中継ではなく、グランプリを映画のようなストーリー展開で語り尽くす古舘節で、もう一度F1グランプリを観てみたいのだが・・・。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。