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【50年前のカメラ】ローライ35で早朝の駿府城公園〜静岡市街地をぶらり撮影

ローライ35

初の高級コンパクトカメラとして

半世紀以上前に発売されたドイツのカメラです

このカメラ

コンパクトだけが魅力ではなく

写りも当時としては相当に高く

装着されるカールツァイスのレンズは

切れ味鋭い写りから

鷹の目Tessar(テッサー)と呼ばれ

写真愛好家の間で評価が高かったらしいです

またデザインもこのカメラの魅力

小さなボディにぎっしり詰まった

塊感のあるスタイルは唯一無二

私はこのボディのスタイルが気に入り

2年ほど前に約3万円で購入しました

ちなみに1960年代から1980年代まで

長く販売されたローライ35ですが

私のモデルは1974年以前に製造された初期モデル

元祖ローライ35です

観賞用として購入したローライ35

いつもは防湿庫の特等席に鎮座していますが

今日は朝ランのポーチに入れて

早朝5時の静岡市街地をぶらり撮影してみます

まずは駿府城の内堀の周遊道路から

明暗差があり暗部まで粘るのがフィルムの良いところ

巽櫓(たつみやぐら)が見えてきました

相変わらず構図にセンスがない私ですが

太陽の位置が低い朝晩は

明暗差が出て

なんとなく良い感じに写せます

定番の場所で巽櫓(たつみやぐら)を撮影

今回はISO400のフィルムで撮影していますが

ザラッとした感じがフィルムっぽくて好きです

巽櫓の先には東御門があります

ローライ35の露出計はボタン電池で駆動するのですがすでに廃盤

なので露出はiPhoneの露出計アプリで計測してから撮影します

この写真は露出失敗で白飛びしていますが

オールドレンズの雰囲気が出ていて良い感じになりました

東御門から駿府城に入場

・・・駿府城の天守閣はまだ復元されておらず

公園になっています

緑の木々をふんわりと写すことができるのも

オールドレンズの良いところ

私はリコーGRⅢを常用カメラとして使用し

イメージコントロールのネガフィルム調を好んで使っていますが

デジタルではこの雰囲気を出せません

所詮デジタル

やっぱり本物には劣るんだよなあ

駿府城公園の隣には静岡市役所の旧庁舎・・・

いや、今も現役の静岡市役所本館があります

静岡市景観重要建造物に指定されている本館は

昭和9年建造

いにしえの建物をオールドレンズで撮影すると

より味が出ますね

静岡市役所から市街地を貫く青葉シンボルロード

昭和15年の静岡大火の教訓から防火帯として作られた通りらしいです

この写真は一転

キリッとシャープに写っているような・・・

今日初めて鷹の目Tessar(テッサー)の威力を引き出せたのかも・・・

静岡市No.1の市街地、呉服町通り

ゴールデンウイーク真っ只中でも

朝5時半なので人はほぼいません

いや、千鳥足の酔っ払いが数人・・・

いつもは換算28mmのリコーGRⅢを使っているので

40mmのローライ35では構図が決まらない

人の視野に近いこの焦点距離ではセンスと感性がないとダメなの??

いや、慣れればなんとかなるさ

古くからのビルが建ち並ぶ静岡市街地ですが

高いマンションもちらほら建ち始めました

時代とともに静岡の『おまち』も少しずつ変わっていくのでしょう

あっ! 『おまち』?

静岡市街地の商店街のことを静岡市民はこう呼びます

「おめかしして『おまち』で買い物に行きまーす」

ってね

フィルムが余ったので海に行きました

安倍川の河口付近から駿河湾を望みます

あの先に見えるのは日本坂

そして先端が大崩海岸

霞掛かったこの写真を見ると

私のローライ35が製造された1970年代にタイムスリップしたかのようです

実は私もローライ35と同年代

子供の頃の写真を見ているように錯覚します

今回は1970年代に製造されたローライ35で静岡の街をぶらり撮影してみました

主に観賞用として購入したローライ35ですが撮影が楽しい!

フィルムを巻き上げて

構図を決め

露出を計測

シャッタースピードを合わせて

シャッターを押す

この所作が楽しい

そして『カチャッ』というシャッター音も心地良い

写し出す絵も良い雰囲気

私が求めていた写真は

デジタルのカリッとしたものではなく

ノスタルジックなこの絵だった・・・

フィルムカメラの魅力を再認識しました

今年の初め

ローライ35の最新派生機種が発売されると発表がありました

その名はローライ35AF

そう名前の通りオートフォーカスが装備されたモデルです

開発したのは本家ローライではなく

香港カメラメーカーMiNT

元祖ローライ35は距離計がなく

目測値でレンズリングの焦点距離を合わせます

なのでオートフォーカスが装填されたらバチピンが可能になります

・・・でもね

丹念に焦点距離を合わせる所作がいいんです

『写真』を撮っていることを実感するのです

そして・・・

それでもピントが甘いのが味になるんですよね

でも

最新派生機種は気になる・・・

買っちゃおうかな

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。