2004年
- ドライバー:松田次生/アンドレ・ロッテラー
- マシン:NSX-GT(初代)
- タイトルスポンサー:エプソン
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:8位
- チームズランキング:7位
2004年のドライバーも前年の後半同様に松田次生選手とアンドレ・ロッテラー選手のコンビです。
参戦以来ナカジマレーシングのタイトルスポンサーを務めていたMobil 1でしたが、この年からタイトルスポンサーは精密機器を手がけるセイコーエプソンのブランド、エプソンに変更になります。
またカーナンバーも長年の64から32に変更。理由は公式プログラムなど多くの物がカーナンバー順なので、64だと後ろになってしまうからだとか。そのため64を半分にして32にしたとのことです。
マシンはこの年もNSX-GTですがこの年からターボ化されます。
そんな新たな体制で挑んだ全日本GT選手権最後のシーズンでしたが、他のホンダ陣営同様にナカジマレーシングも苦戦を強いられます。
それでも第5戦もてぎで2年ぶりとなる優勝を記録。結局表彰台はこの1度限りでしたが、ホンダ陣営の中では最高位のドライバーズランキング8位でシーズンを終えています。
2005年
- ドライバー:松田次生/アンドレ・ロッテラー
- マシン:NSX-GT(初代)
- タイトルスポンサー:エプソン
- タイヤ:ダンロップ
- ドライバーズランキング:9位
- チームズランキング:7位
シリーズ名称がスーパーGTになった2005年のナカジマレーシングのドライバーラインナップは、前年と同じ松田次生選手とアンドレ・ロッテラー選手のコンビ。松田次生選手はチーム在籍5年目のシーズン。松田次生選手といえば現在は日産のエースとしてニスモで長くステアリングを握っていますが、若手時代は長くナカジマレーシングに在籍し、ホンダの次代のエースと目されていました。
ナカジマレーシングは参戦以来ブリヂストンタイヤを使っていましたが、この年からダンロップに変更。以来、現在に至るまでダンロップを使い続けている唯一のチームです。
ホンダはこの年にスーパーGTのホモロゲーションを取得するために前後のオーバーハングと全幅を拡大した市販車NSX-Type-R GTを投入し、スーパーGTマシンも全長全幅が拡大されています。
タイヤを変更し、マシンも大幅にチェンジした2005年シーズンでしたが、特に成績は向上せず、第6戦富士のポールポジションからの2位がこの年唯一の表彰台となり、ドライバーズランキングは9位にとどまりました。
2006年
- ドライバー:ロイック・デュバル/武藤英紀
- マシン:NSX-GT(初代)
- タイトルスポンサー:エプソン
- タイヤ:ダンロップ
- ドライバーズランキング:11位
- チームズランキング:10位
2006年はドライバーを刷新。スーパーGT初参戦となる2人、ロイック・デビュバル選手と武藤英紀選手のコンビでシーズンに挑みます。
ちなみに両ドライバーはフォーミュラニッポンでもナカジマレーシングでコンビを組みます。
そんな2006年シーズンも厳しいレースが続きますが、最終戦の富士でポールトゥウィンを達成。さらにファステストラップも記録し、チーム史上3度目となるハットトリックという完全勝利を達成しました。
しかし時既に遅し。ドライバーズランキングは11位と低迷しました。
2007年
- ドライバー:ロイック・デュバル/ファビオ・カルボーン
- マシン:NSX-GT(初代)
- タイトルスポンサー:エプソン
- タイヤ:ダンロップ
- ドライバーズランキング:2位
- チームズランキング:3位
2007年は武藤英紀選手がアメリカに渡ったため、新たにブラジルのファビオ・カルボーン選手が加入。チーム史上初、そして2023年現在チーム唯一となる外国人コンビでのシーズンになります。
この年はホンダ勢が好調で、ARTAが圧倒的な強さで制覇し、ホンダ陣営がシリーズ4位までを独占。
そんな中、ナカジマレーシングも開幕戦の鈴鹿、第5戦のSUGOで3位表彰台を獲得。さらに最終戦富士では優勝も記録し、ドライバーズランキングは2002年シーズン以来3度目となる2位でシーズンを終えました。
2008年
- ドライバー:ロイック・デュバル/平中克幸
- マシン:NSX-GT(初代)
- タイトルスポンサー:エプソン
- タイヤ:ダンロップ
- ドライバーズランキング:10位
- チームズランキング:10位
2008年のナカジマレーシングのドライバーはファビオ・カルボーン選手がチームを離脱し、新たにトヨタ陣営のサードから平中克幸選手が加入。チーム在籍3年目のロイック・デュバル選手とタッグを組みます。
前年ランキング4位までを独占したNSX-GTにはこの年特別性能調整が課せられ、ホンダ陣営は前年から一転、厳しいシーズンになりました。
ナカジマレーシングも同様に苦戦を強いられ、第6戦のポールポジションからの2位がこの年唯一のハイライト。3年ぶりの未勝利に終わり、ドライバーズランキングは10位でした。
2009年
- ドライバー:ロイック・デュバル/中山友貴
- マシン:NSX-GT(初代)
- タイトルスポンサー:エプソン
- タイヤ:ダンロップ
- ドライバーズランキング:16位
- チームズランキング:14位
2009年のドライバーはGT300クラスのゲイナーに移籍した平中克幸選手に代わり、スーパーGT初参戦となる中山友貴選手が加入。チーム在籍4年目のロイック・デュバル選手とのコンビになります。
この年のナカジマレーシングはシーズンを通して厳しいレースが続き、結局、最高位は最終戦の6位と参戦以来初めて表彰台に上がることができず、ドライバーズランキングは全レギュラードライバー中最下位の16位と最悪のシーズンでした。
次のページでは2010年から2015年のナカジマレーシングを紹介します