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F1エンジンレギュレーション変化の歴史(1987-2024)

2017年のF1パワーユニットレギュレーション変更

DATA
  • 排気量:1,600cc
  • 気筒数:6気筒
  • 使用数:年間4基

前年に制定した開発制限のトークンシステムが廃止されます。

各パワーユニットはドライバーにつき年間4基まで(前年は5基)になりました。

またチームがパワーユニットの供給を受けられない場合、FIAがパワーユニットを製造する会社に対し年間1200万ユーロで供給をするように義務付けました。原則としてはカスタマー数がもっとも少ない会社に対して供給元を選定するとのことです。

また1つのグランプリでペナルティをまとめて受けることで多くのパワーユニットのストックをつくる行為を禁止しています。

2018年のF1パワーユニットレギュレーション変更

DATA
  • 排気量:1,600cc
  • 気筒数:6気筒
  • 使用数:年間3基

この年からエンジン、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)が年間3基まで(前年は4基)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(バッテリー)、CE(コントロールユニット)が年間2基まで(前年は4基)に減らされました。

制限基数を超えた場合、各10グリッドの降格が課せれらます。

2019年のF1パワーユニットレギュレーション変更

突如パワーアップしたフェラーリPU
2019年F1日本GPにて
DATA
  • 排気量:1,600cc
  • 気筒数:6気筒
  • 使用数:年間3基

パワーユニットに関する大きなレギュレーション変更はなし。

この年は特に予選に於いてフェラーリパワーユニットが突如パワーアップし話題になりました。

2020年のF1パワーユニットレギュレーション変更

DATA
  • 排気量:1,600cc
  • 気筒数:6気筒
  • 使用数:年間3基

新型コロナウイルスの影響を受け、パワーユニットの開発費の負担軽減を目的に、開幕戦が行われる予定だったオーストラリアグランプリの仕様以外を投入することを禁止されます。

ただMGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(バッテリー)、CE(コントロールユニット)に関しては、制限付きで2020年第2戦から2021年最終戦までに1回のみアップデートが可能。

使用制限はMGU-K(運動エネルギー回生システム)のみ3基に緩和(前年は2基)されました。

第8戦のイタリアグランプリから予選と決勝でエンジンモードを同じにすることが義務付けられました。

2021年のF1パワーユニットレギュレーション変更

この年を最後に撤退したホンダ トルコGPでは特別カラーを披露
2022年F1日本GPにて
DATA
  • 排気量:1,600cc
  • 気筒数:6気筒
  • 使用数:年間3基

エンジン、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)に関しては2020年の最終戦から2021年の最終戦までに1回に限りアップデートが可能。

ちなみにアップデートとは新設計も1回だけ投入できるという意味です。

2022年のF1パワーユニットレギュレーション変更

ホンダRBPT製PUでWタイトルを獲得したレッドブル
2022年F1日本GPにて
DATA
  • 排気量:1,600cc
  • 気筒数:6気筒
  • 使用数:年間3基

MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(バッテリー)、CE(コントロールユニット)の開発は2022年9月1日で開発が凍結。エンジンやターボなどそれ以外のパワーユニットは2022年3月1日で開発凍結となります。

ただし信頼性や安全性、コスト削減や最小限の付随的な変更は例外で、FIAに申請をすれば承認が認められます。

燃料に関して、バイオエタノールの割合が10%へ引き上げられたE10燃料に変更(前年までE5燃料)となりました。

2023年のF1パワーユニットレギュレーション変更

ホンダRBPT製PUでWタイトルを獲得したレッドブル
2023年F1日本GPにて
DATA
  • 排気量:1,600cc
  • 気筒数:6気筒
  • 使用数:年間4基

パワーユニットの総重量が151kgに増加(前年まで150kg)になりました。

このシーズンから史上最多の年間23戦(エミリアロマーニャグランプリが中止となり22戦に)となったため、エンジン、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)は年間4基までとなり、超えたらグリッド降格のペナルティが課せられます。

ES(バッテリー)とCE(コントロールユニット)は前年と同様の年間2基までです。

2024年のF1パワーユニットレギュレーション変更

DATA
  • 排気量:1,600cc
  • 気筒数:6気筒
  • 使用数:年間3基

この年からエンジン、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)は年間3基に戻されます。

史上最多の年間24戦を戦う上で信頼性の向上がキーマンになると考えられますね。

ES(バッテリー)とCE(コントロールユニット)は前年と同様の年間2基までです。

まとめ

2019年ヤマハコミュニケーションプラザにて

今回はF1のエンジンレギュレーションの変化について書いてみました。

簡単にまとめると排気量は1994年まで3,000cc(1988年までターボは1,500cc)、1995年から2005年まで3,000cc、2006年から2013年まで2,400cc、2014年以降は1,600ccと年々小排気量化が進んでいます。

気筒数は2000年に10気筒までに制限され、2006年に8気筒になり、2014年からは6気筒になりました。

そしてターボは1988年までで一度廃止されますが、2014年から復活。電気モーターは2009年にKERSという名称で初採用され、2014年から本格的に導入されています。

使用できるエンジン数は2002年までは無制限でしたが、2003年に予選から決勝まで1基と規制が入り翌2004年はレースウィークエンドを通して1基に、2005年は2レースで1基になります。2009年からは年間8基、2014年は年間5基、2015年からは年間3-4基と年々使用できる数が減っています。

そんな大きな変化があったF1エンジンですが、みなさんはどの時代のエンジンが好きでした?

個人的には2000年代の高回転化されたV10 3,000cc時代の音色がダントツで好きです。

鈴鹿サーキットから1km近く離れた場所からでもあの甲高くけたたましい爆音が聴こえ、あの音だけでF1の凄さが伝わってきました。

今のV6パワーユニットは全くもって迫力に欠けると思うのですが、みなさんはどうでしょう。

個人的にはNA高回転エンジンの復活を望んでいるのですが、まあ時代と思いっきり逆行しているので、無理でしょうね・・・。

ということで今回は以上。最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。