2017年のF1パワーユニットレギュレーション変更
- 排気量:1,600cc
- 気筒数:6気筒
- 使用数:年間4基
前年に制定した開発制限のトークンシステムが廃止されます。
各パワーユニットはドライバーにつき年間4基まで(前年は5基)になりました。
またチームがパワーユニットの供給を受けられない場合、FIAがパワーユニットを製造する会社に対し年間1200万ユーロで供給をするように義務付けました。原則としてはカスタマー数がもっとも少ない会社に対して供給元を選定するとのことです。
また1つのグランプリでペナルティをまとめて受けることで多くのパワーユニットのストックをつくる行為を禁止しています。
2018年のF1パワーユニットレギュレーション変更
- 排気量:1,600cc
- 気筒数:6気筒
- 使用数:年間3基
この年からエンジン、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)が年間3基まで(前年は4基)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(バッテリー)、CE(コントロールユニット)が年間2基まで(前年は4基)に減らされました。
制限基数を超えた場合、各10グリッドの降格が課せれらます。
2019年のF1パワーユニットレギュレーション変更
- 排気量:1,600cc
- 気筒数:6気筒
- 使用数:年間3基
パワーユニットに関する大きなレギュレーション変更はなし。
この年は特に予選に於いてフェラーリパワーユニットが突如パワーアップし話題になりました。
2020年のF1パワーユニットレギュレーション変更
- 排気量:1,600cc
- 気筒数:6気筒
- 使用数:年間3基
新型コロナウイルスの影響を受け、パワーユニットの開発費の負担軽減を目的に、開幕戦が行われる予定だったオーストラリアグランプリの仕様以外を投入することを禁止されます。
ただMGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(バッテリー)、CE(コントロールユニット)に関しては、制限付きで2020年第2戦から2021年最終戦までに1回のみアップデートが可能。
使用制限はMGU-K(運動エネルギー回生システム)のみ3基に緩和(前年は2基)されました。
第8戦のイタリアグランプリから予選と決勝でエンジンモードを同じにすることが義務付けられました。
2021年のF1パワーユニットレギュレーション変更
- 排気量:1,600cc
- 気筒数:6気筒
- 使用数:年間3基
エンジン、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)に関しては2020年の最終戦から2021年の最終戦までに1回に限りアップデートが可能。
ちなみにアップデートとは新設計も1回だけ投入できるという意味です。
2022年のF1パワーユニットレギュレーション変更
- 排気量:1,600cc
- 気筒数:6気筒
- 使用数:年間3基
MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(バッテリー)、CE(コントロールユニット)の開発は2022年9月1日で開発が凍結。エンジンやターボなどそれ以外のパワーユニットは2022年3月1日で開発凍結となります。
ただし信頼性や安全性、コスト削減や最小限の付随的な変更は例外で、FIAに申請をすれば承認が認められます。
燃料に関して、バイオエタノールの割合が10%へ引き上げられたE10燃料に変更(前年までE5燃料)となりました。
2023年のF1パワーユニットレギュレーション変更
- 排気量:1,600cc
- 気筒数:6気筒
- 使用数:年間4基
パワーユニットの総重量が151kgに増加(前年まで150kg)になりました。
このシーズンから史上最多の年間23戦(エミリアロマーニャグランプリが中止となり22戦に)となったため、エンジン、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)は年間4基までとなり、超えたらグリッド降格のペナルティが課せられます。
ES(バッテリー)とCE(コントロールユニット)は前年と同様の年間2基までです。
2024年のF1パワーユニットレギュレーション変更
- 排気量:1,600cc
- 気筒数:6気筒
- 使用数:年間3基
この年からエンジン、ターボ、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)は年間3基に戻されます。
史上最多の年間24戦を戦う上で信頼性の向上がキーマンになると考えられますね。
ES(バッテリー)とCE(コントロールユニット)は前年と同様の年間2基までです。
まとめ
今回はF1のエンジンレギュレーションの変化について書いてみました。
簡単にまとめると排気量は1994年まで3,000cc(1988年までターボは1,500cc)、1995年から2005年まで3,000cc、2006年から2013年まで2,400cc、2014年以降は1,600ccと年々小排気量化が進んでいます。
気筒数は2000年に10気筒までに制限され、2006年に8気筒になり、2014年からは6気筒になりました。
そしてターボは1988年までで一度廃止されますが、2014年から復活。電気モーターは2009年にKERSという名称で初採用され、2014年から本格的に導入されています。
使用できるエンジン数は2002年までは無制限でしたが、2003年に予選から決勝まで1基と規制が入り翌2004年はレースウィークエンドを通して1基に、2005年は2レースで1基になります。2009年からは年間8基、2014年は年間5基、2015年からは年間3-4基と年々使用できる数が減っています。
そんな大きな変化があったF1エンジンですが、みなさんはどの時代のエンジンが好きでした?
個人的には2000年代の高回転化されたV10 3,000cc時代の音色がダントツで好きです。
鈴鹿サーキットから1km近く離れた場所からでもあの甲高くけたたましい爆音が聴こえ、あの音だけでF1の凄さが伝わってきました。
今のV6パワーユニットは全くもって迫力に欠けると思うのですが、みなさんはどうでしょう。
個人的にはNA高回転エンジンの復活を望んでいるのですが、まあ時代と思いっきり逆行しているので、無理でしょうね・・・。
ということで今回は以上。最後までご覧いただきありがとうございました。