東海道本線の早川駅と根府川駅の間は多くの撮影ポイントがあるが、その中でも有名な撮影ポイントといえば米神S字と石橋橋梁だ。
この石橋橋梁を渡る列車を撮影するポイントは、橋梁の南側の山肌から俯瞰で相模湾と三浦半島をバックに撮影する場所がもっともポピュラーだ。
このポイントは以前にも紹介し、多くの方にご覧いただいている。
ただ南側から俯瞰で撮影するこのポイントと同様に、石橋橋梁の西側からカメラを向けるポイントも人気がある。
ということで、今回はその場所を詳しく紹介していこうと思う。
今回の撮影地
今回の撮影地は神奈川県の西部に位置する小田原市になる。
鉄道で向かう場合、東海道本線の早川駅で降りて国道135号線を南下して、左手に燻製専門店が見えたらその少し先を鈍角に右に向かう。
そしてすぐに小さい橋を渡る途中を右折して、細い道を道なりに進む。
すると左手に『この先行き止まり』という看板があるのでそこを右折。
細い道をクネクネと道なりに進み、小さな川を渡る手前を右折して、数十メートル先のきれいなコンクリートの道を右折して数十メートルほど行った場所が撮影場所になる。
こちらが撮影場所。
農道でご覧のとおり所々に道が広くなっているためクルマでも訪れることができるが、地元の方の往来もそれなりに多い。
そのため長時間の停車は交通の妨げになるためやめた方が良さそうだ。
石橋橋梁を渡る特急踊り子を撮る!
以前訪れた時にはこの場所に多くのカメラマンがいたため、このベストな場所を確保できなかった。
しかし本日は快晴のゴールデンウイーク真っ只中だというのに私だけ。
なぜだろう・・・。
今の時刻は正午過ぎで以前来た時は夕刻。
おそらくこの場所は側面に陽がまわる夕方に人気があるのだろう。
まあいいや、この場所をじっくりと独り占めしてやろうじゃないか。
ということでじっくりと場所を選んで三脚を設置する。
ちなみに手前に見えるのは東海道新幹線の橋梁で、私が狙う東海道本線はその向こう側、相模湾の方向にわずかに見えるあの場所だ。
さあ、まずは普通列車で画角を調整してみよう。
やはり正午すぎの早い時間では、まだ列車の側面が暗いが、lightroom classic CCで細かく調整してあげれば悪くない。
あと、先頭車両前の架線柱もちょっと気になるので、もう少し調整しよう。
そして本命の特急踊り子号がやってきた。
よし、ここだっ!
相模湾の青い海とE257系2000番台のブルーの車体が調和して映えるぜ・・・(いつもの自画自賛を許してやってください)。
かつての名撮影地 白糸川橋梁(根府川鉄橋)を訪れる
今回紹介した石橋橋梁は多くの撮り鉄が訪れる有名撮影地だが、かつてはこの近くにもっと有名な撮影スポットがあった。
その名は糸魚川橋梁。
鉄道ファンのあいだでは根府川鉄橋とも呼ばれるこの橋梁はワーレントラス橋と呼ばれる逆W字形の形状をしており、1991年にはかながわの橋100選にも選ばれるほどの写真映えする素晴らしい撮影地だった。
なぜ現在は鉄道撮影スポットではなくなったのか?
この橋は地形的な影響で強い南風が吹き寄せる場所で、その風の影響から鉄道運行の妨げとなっていた。
そこで1991年に金網の暴風柵を取り付けられてしまったのだ。
それにより列車の運行中止本数は90%も軽減したが、肝心の鉄道は撮影できなくなってしまった。
今回はそんな糸魚川橋梁に少しだけ立ち寄ってみた。
こちらが現在の白糸川橋梁。
国鉄時代は白色だったらしいが現在は鮮やかな赤色で塗装されており、なるほど写真映えする素晴らしい鉄橋だ。
しかしあの鉄橋の上に設置される暴風柵が原因か・・・。
安全上の理由なので仕方がないが、この鉄橋をゆく踊り子号を撮ってみたかったと暴風柵の設置を嘆く。
今回の撮影機材
最後に今回の撮影で使用したカメラ機材を紹介しておこう。
カメラ | キヤノンEOS R5 |
レンズ | キヤノンRF100-500mm F4.5-7.1L IS USM |
三脚 | 不明 |
カメラはいつものようにキヤノンEOS R5。
機械式シャッターでも秒間12コマの高速連写で申し分なくオートフォーカスも優秀なので、特急列車でもしっかり撮影ポイントを押さえてくれる。
また4500万画素なので今回は行わなかったがトリミング耐性にも優れている万能機だ。
レンズはキヤノンRF100-500mm F4.5-7.1L IS USMを使用したが、今回の写真はすべてワイド端の100mmで撮影おり、中望遠レンズでも十分対応できる場所になる。
最後に
石橋橋梁は前回の南側から俯瞰で狙えるポイントだけではなく、北側の山肌から、そして今回の西側からと多くの撮影ポイントがある。
その中でも個人的にはこの列車を側面から狙えるこのポイントが一番いいと思った。
その他にも近くには米神S字や佐奈田トンネル出口などさまざまなポイントがあり、一日中撮影を満喫でき、撮り鉄ならば一度は訪れてみたい撮影スポットだ。
当ブログでもこれらの場所を紹介しているので、気になる方は下記の記事を参考にしていただきたい。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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