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日本開催のモータースポーツでもっとも人気があるのはどれ?各カテゴリーの入場者数ランキング!

毎年恒例、ゴールデンウイークに行われる富士スピードウェイでのスーパーGT。

今年(2022年)は3年ぶりにコロナ規制を大幅に解除しての開催だったため、グランドスタンドは超満員!

もしや、F1日本グランプリの入場者数を抜いたのか?と思い調べてみると・・・。

まあ、答えはF1には敵わなかったが、人気上昇のスーパーGTと低迷が続くF1、数年後にはもしかしたら抜くかも??

では、日本で開催されるWECやスーパーフォーミュラなどの入場者数はどれほどなのか?

ということで、日本で開催される人気のモータースポーツの入場者数を、近年からピーク時まで徹底的に調べてみた。

では、ランキング形式で順番に見ていこう!

【第1位】F1

各スタンドにここまでファンが入るのはF1のみ
2019年F1日本GPにて

直近開催の入場者数・・・決勝89000人 トータル122000人(2019 Rd.17)

もちろん第1位は鈴鹿サーキットで行われるF1日本グランプリ。

コロナ禍の影響で2020年と2021年は中止になり、直近の開催は2019年まで遡る(2022年5月現在)。

この年は台風の影響で土曜日のイベントがすべて中止されたが、それでもトータル122000人の動員数は国内開催のモータースポーツの中では断トツに多い。

ただし2006年の決勝161000人トータル361000人から徐々に減少傾向にあり、2017年には決勝で68000人まで落ち込んだ。

こちらが過去5年とピークだった2006年の日本グランプリ入場者数の推移になる。

開催年決勝トータル
201989000人122000人
201881000人165000人
201768000人137000人
201672000人145000人
201581000人165000人
2006161000人361000人
※2019年は土曜日のイベントがすべてキャンセル

2018年、2019年とホンダの活躍もあり上昇傾向に転じたが、それでもピーク時と比べると程遠い入場者数になっている。

私は佐藤琢磨選手の活躍でピークだった2000年代に毎年現地観戦をしており、9年ぶりに2018年に訪れた時、あまりの観客の少なさに身をもってF1人気の衰退を覚えた。

3年ぶりの開催を予定している2022年の日本グランプリでは、角田裕毅選手の活躍でふたたび多くのファンがF1日本グランプリに訪れることを願っている。

【第2位】スーパーGT

富士スピードウェイでもっとも人気のスーパーGT
2019年スーパーGT第2戦にて

直近開催の入場者数・・・決勝44000人 トータル73000人(2022 Rd.2)

第2位は日本発祥のモータースポーツカテゴリーであるスーパーGT。

直近のレースは富士スピードウェイで開催された2022年の第2戦(2022年5月現在)で、決勝日が44000人、予選と合わせた合計が73000人だった。

敷地内に多くの駐車場がある富士スピードウェイだが、この日はその敷地内の駐車場が溢れかえり、サーキットから数km離れた市民文化会館からシャトルバスによるピストン輸送まで行われたというが、2022年はコロナ禍での開催で、私も含めて行きたいけどコロナのために断念したファンも多く、スーパーGTの人気はこんなものではない。

ということでコロナ前にゴールデンウイークの富士スピードウェイで行われた、スーパーGTの入場者数を見てみよう。

開催年Rd.決勝トータル
2022Rd.244000人73000人
2019Rd.256000人91800人
2018Rd.255000人86300人
2017Rd.258000人92100人
2016Rd.250100人85800人
2010Rd.353100人79600人
2005Rd.252400人79700人
2000Rd.248500人63000人
※ナカジマレーシングレースレポートより

ご覧ととおりピークだった2017年には決勝58000人、トータル92100人で、コロナ前の2019年までその多さをキープしており、データを入手できた2000年から年々増加しているのがわかる。

そしてスーパーGTは国内で年間に7戦(2022年は8戦)行われるため、年間のスーパーGT入場者数で見ればF1を大きく凌ぐのだ。

日本のモータースポーツは1980年代から1990年代に湧き起こったF1ブームからファンになった40代から50代が中心と言われているが、現在のF1はルールが複雑になり追い抜きも少なくなった。

そのためライトなファンやモータースポーツ初心者などは、追い抜きが多くありマシンのカタチも千差万別なスーパーGTの方が楽しめるのだろうし、私のようにモータースポーツにどっぷりとハマったファンも、F1にはない面白さがあり大いに楽しめる。

そんな日本が誇るスーパーGTに期待すること・・・今後はアジア、そして世界を転戦し、F1と並び称されるまで発展してもらいたい!

ガンバレ和製バーニー(坂東正明)!

【第3位】FIA世界耐久選手権(WEC)

元F1ドライバーと会えるのもWECの魅力
2019年WEC富士にて

直近開催の入場者数・・・決勝27500人 トータル43300人(2019-2020 Rd.2)

第3位はプロトタイプカーおよびGTカー(現在はハイパーカーも含む)で行われるFIA世界耐久選手権(以下WEC)。

コロナ禍の影響で2020年および2021年シーズンの日本開催が中止されたため、直近のレースは2019年10月に富士スピードウェイで行われた2019-2020シーズンの第2戦で、決勝27500人、トータル43300人の入場者があった。

WECは2012年から開始されて、初年度から富士スピードウェイでも開催されているが、その入場者の推移は以下のとおり。

開催年決勝トータル
201927500人43300人
201832000人52800人
201732000人51000人
201632700人53200人
201532000人52000人
201432000人51000人
201323700人41000人
201232000人50000人

人気の最上位のLMP1クラス(現在はハイパーカークラス)ではトヨタとアウディが鎬を削り、2014年からはポルシェもその争いに加わり人気に拍車がかかって行き、3メーカーが最後にエントリーした2016年の開催は決勝32700人、トータル53200人の入場者数を記録している。

その後アウディ、ポルシェと相次いで撤退をして来場者数はやや減少傾向に転じているが、日本開催が中止された2020年以降にはアルピーヌ(ルノー)やプジョーが最上位クラスに参戦を開始し、2023年にはフェラーリも加わる予定で、2022年のWEC富士には多くの来場者が詰めかけるものと思われる。

私も2012年から毎年現地で観戦をしているが例年F1とのダブルヘッダーで少々辛かったが、2022年のWEC富士は9月9-11日とF1開催(10月7-9日)と1ヶ月の開きがあるため、これもありWEC来場者上昇に拍車をかけるだろう。

WECの素晴らしいところは元F1ドライバーに会えること。

F1参戦時代には近づくことも許されなかったF1ドライバーだが、パドックパスを入手することで、パドック内を普通に歩いており、時にはサインにも応じてくれるのだ!

そしてなんと言っても、栄光のルマンで走ったハイパーカーやプロトタイプカーが、唯一日本で観られることも最高に嬉しい。

そう、WEC富士は日本において唯一無二の存在なのだ!

次のページではスーパーフォーミュラが登場。

日本のトップフォーミュラはどこまで入場者数が落ちてしまったのか?

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。