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日本開催のモータースポーツでもっとも人気があるのはどれ?各カテゴリーの入場者数ランキング!

【第4位】スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラのグランドスタンドはかなり寂しい
2019年スーパーフォーミュラ第4戦にて

直近開催の入場者数・・・Rd.2決勝10700人 トータル21000人(2022 Rd.1-2)

第4位は日本のトップフォーミュラであるスーパーフォーミュラ。

直近開催(2022年5月現在)は2022年4月に富士スピードウェイで行われた開幕戦と第2戦(1大会2レース)で、土曜日の開幕戦が10300人、日曜日の第2戦が10700人、トータル21000人の入場者数だった。

スーパーGTをも凌ぐラップタイムを誇る日本のトップフォーミュラなのに、入場者数はそのスーパーGTの1/3とは寂しい限りだ。

富士スピードウェイで行われた直近5レースと、2010年、2005年、2000年の入場者数を見てみよう。

開催年Rd.決勝(日曜)トータル
2022Rd.1-210700人21000人
2021Rd.111300人19100人
2020Rd.79700人不明
2019Rd.410200人不明
2018Rd.410600人不明
2010Rd.319000人不明
2005Rd.424700人35800人
2000Rd.436300人46800人
※ナカジマレーシングレースレポートより

過去5レースの入場者数は決勝で10000人前後で、データを得ることができた2000年の決勝36300人から徐々に減少しており、日本のフォーミュラ人気の低迷が数字で如実にわかる。

恐らくこれはバブル崩壊とともに開発費を抑えるため、シャシー、エンジン、タイヤなどをワンメイク化し、ドライバーやチーム戦略を中心とした戦いにシフトしたことに起因しているのではないかと思う。

もちろんそれでドライバーの真の実力が測れるので個人的には観ていて面白いと思うのだが、ジュニアフォーミュラやミドルフォーミュラの延長ではないか?

やはりトップフォーミュラは、それに加えてマシン開発の競争もなけらば魅力が半減してしまうのだ。

2022年より新たな50年を見据え『SUPER FORMULA NEXT50』プロジェクトが始動したが、第一に掲げたのがドライバーズファースト。

もちろんそれも大切だが、マシン開発競争も期待しています、上野さん(JRP代表)!

【第5位】スーパー耐久

スーパーGTを退役したマシンと会えるのもスーパー耐久の魅力
スーパー耐久第5戦にて

直近開催の入場者数・・・決勝3400人 トータル5000人(2022 Rd.1)

第5位は市販車改造したマシンによって争われるツーリングカーレースのスーパー耐久。

直近のレース(2022年5月現在)は鈴鹿サーキットで行われた2022年の開幕戦で決勝3400人、トータル5000人だった。

世界戦のF1やWEC、国内最高峰のスーパーGTやスーパーフォーミュラと比べるとかなり人気は落ちるが、スーパーGT GT300クラスの型落ちマシンがエントリー(GT-Xクラス)したり、水素エンジンカローラスポーツや発売前のフェアレディZなどのメーカー開発車両がエントリー(GT-Qクラス)するなど、魅力的なマシンが参戦する。

そして日本で唯一24時間レースが行われるのもスーパー耐久の醍醐味。

レーシングマシンが暗い富士スピードウェイでライトを頼りに走行するシーンは、このカテゴリーでしか観ることができないのだ。

まとめ

ということで今回は日本で開催されるモータースポーツカテゴリーの人気度を、入場者数からランキングしてみたが、まとめると以下のとおり。

順位カテゴリー開催日開催場所1日目
入場者数
2日目
入場者数
3日目
入場者数
トータル
入場者数
1F12019/10/11-13鈴鹿33000人89000人122000人
2スーパーGT2022/5/3-4富士29000人44000人73000人
3WEC2019/10/4-6富士4800人11000人27500人43300人
4SF2022/4/9-10富士10300人10700人21000人
5スーパー耐久2022/3/19-20鈴鹿1600人3400人5000人
※SF=スーパーフォーミュラ

1位はもちろんF1だが、ピーク時の2006年から大きく低迷している。

2022年に3年ぶりに鈴鹿に帰ってくる予定のF1だが、角田裕毅選手の活躍が観客動員数増加のカギになる。

前半戦はチームメイトのピエール・ガスリーを凌ぐ活躍を見せている角田裕毅選手だが、さらなる活躍を見せれば、鈴鹿がファンで溢れかえること間違いない。

それに追随する第2位がスーパーGT。

F1やスーパーフォーミュラなどフォーミュラ人気低迷が叫ばれる日本のモータースポーツの未来は、この日本が世界に誇る箱レースの頂点、スーパーGTにかかっている。

コロナが落ち着いた後には世界進出も視野に入れながら、さらなる人気の獲得を図ってもらいたい。

第3位はWEC。

このカテゴリーはライバルの撤退でトヨタが一人勝ちの様相で一時入場者数が減ったが、近年はまた自動車メーカーに注目されいる。

またF1チームもバジェットキャップの影響で人材をWECにシフトする動きを見せており、フェラーリに追随しマクラーレンなどその他の有力チームも参戦が噂されているため、今後は人気が出ていくものと思われる。

心配なのが第4位のスーパーフォーミュラ。

全日本F3000やフォーミュラニッポン初期の時代の栄光を取り戻してもらいたいものだが、まだその兆しは見えてこない。

ということで今回は以上。最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。