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マクラーレンドライバーNo.1は誰だ?在籍時の優勝回数トップ10(1966-2021)

【第2位】アラン・プロスト

30勝

在籍期間・・・7年(1980 1984-1989)

マクラーレンで第2位の勝利数をあげたドライバーはアラン・プロストだった。

プロストは1980年にマクラーレンでF1デビューを飾るが、チームの低迷期であったことから翌年はルノーに移籍する。

マクラーレンに復帰したのは1984年。

この年は7勝をあげ、チームメイトのニキ・ラウダの5勝を上回ったが、着実にポイントを稼いだラウダに0.5ポイント差で敗れチャンピオンを逃す。

しかしこの年にラウダから多くを学び、翌1985年は5勝して初のチャンピオンになり、翌年も4勝で連覇。

プロストといえば、アイルトン・セナとのいわゆるセナプロ対決が有名だが、そのセナは1988年にマクラーレンに加入してチームメイトとなる。

この年マクラーレンは16戦15勝と他を寄せ付けぬ強さを誇っており、セナの8勝に対してプロストは7勝と及ばず、僅かな差でチャンピオンを逃す。

翌1989年も4勝と、セナの6勝には敵わなかったが、着実にポイントを稼ぎチャンピオンを奪い返す。

しかしチーム内での死闘に疲れ果てたプロストは、この年を最後に30回の優勝を記録したマクラーレンと決別しフェラーリに移った。

マクラーレン在籍時の優勝レース一覧

勝利順Rd.グランプリ
119841ブラジル
219844サンマリノ
319846モナコ
4198411ドイツ
5198413オランダ
6198415ヨーロッパ
7198416ポルトガル
819851ブラジル
919854モナコ
1019858イギリス
11198510オーストリア
12198512イタリア
1319863サンマリノ
1419864モナコ
15198612オーストリア
16198616オーストラリア
1719871ブラジル
1819873ベルギー
19198712ポルトガル
2019881ブラジル
2119883モナコ
2219884メキシコ
2319887フランス
24198813ポルトガル
25198814スペイン
26198816オーストラリア
2719895アメリカ
2819897フランス
2919898イギリス
30198912イタリア

【第1位】アイルトン・セナ

35勝

在籍期間・・・6年(1988-1993)

マクラーレンでの優勝回数No.1はアイルトン・セナだった。

セナのマクラーレン入りは1988年。

この年はプロストの項でも書いたとおりマクラーレン最強の年で、その中でプロストの7回を上回る8回の勝利を稼ぎ、移籍初年度に自身初のチャンピオンを獲得する。

翌1989年もプロストを上回る6度のグランプリで優勝を飾るが、ポイントを取り逃がしたレースも多く、チャンピオンを逃す。

1990年からプロストがチームを離れ、セナプロ対決はマクラーレンvs.フェラーリの図式となり、この年は6勝で2度目のチャンピオンを獲得し、翌年はライバルがマンセルに変わるも7勝で連覇を達成。

1992年はウィリアムズに対し、マシン性能でかなりの劣勢であったが3勝し、1993年は非力なフォードV8にもかかわらず5回のグランプリで優勝を飾り、この年を最後に35勝したマクラーレンを去っている。

マクラーレン在籍時の優勝レース一覧

勝利順Rd.グランプリ
119882サンマリノ
219885カナダ
319886アメリカ
419888イギリス
519889ドイツ
6198810ハンガリー
7198811ベルギー
8198815日本
919892サンマリノ
1019893モナコ
1119894メキシコ
1219899ドイツ
13198911ベルギー
14198914スペイン
1519901アメリカ
1619904モナコ
1719905カナダ
1819909ドイツ
19199011ベルギー
20199012イタリア
2119911アメリカ
2219912ブラジル
2319913サンマリノ
2419914モナコ
25199110ハンガリー
26199111ベルギー
27199116オーストラリア
2819926モナコ
29199211ハンガリー
30199213イタリア
3119932ブラジル
3219933ヨーロッパ
3319936モナコ
34199315日本
35199316オーストラリア

まとめ

今回はマクラーレンでの優勝回数トップ10ドライバーをランキングにしてみたが、まとめると以下のとおりになる。

順位ドライバー優勝回数在籍年在籍期間
1A.セナ3561988-1993
2A.プロスト3071980
1984-1989
3TM.ハッキネン2191993-2001
3TL.ハミルトン2162007-2012
5TD.クルサード1091996-2004
5TK.ライコネン1052002-2006
7J.ハント931976-1978
8TN.ラウダ841982-1985
8TJ.バトン882010-2017
10D.ハルム671968-1974

長い歴史を誇るマクラーレンだが、今回のランキングを見ると多くの勝利をあげたのは、1980年にロン・デニス率いるプロジェクト4と合併して以降のドライバーが多くランクインしているのがわかる。

マクラーレン史上最強マシン MP4/4
2018年ホンダコレクションホールにて

その中でも、互いに30回以上のグランプリで優勝しているセナプロは別格で、名門マクラーレンを代表するドライバーとして今なお君臨している。

そしてセナからエースの座を引き継いだハッキネンも、セナプロとともにマクラーレンで一時代を築いたレジェンドドライバーで、引退後はチームのアンバサダーを勤めている。

同じく3位に入ったハミルトンは、その後のメルセデスでの活躍でマクラーレンドライバーとしての印象は薄らいでおり、同じく5位タイにランクされたクルサードとライコネンも、それぞれレッドブルとフェラーリの印象の方が強い。

ということでランキング同様にマクラーレンを代表するドライバーといえば、セナ、プロスト、ハッキネンだろう。

セナプロやハッキネンが活躍していた時代と比べると、現在マクラーレンのマシンの競争力は当時と比べるとかなり厳しい。

しかし2021年イタリアグランプリで2012年以来の優勝を飾り、名門は上り調子にある。

この古豪が完全復活を遂げ、彼らの勝利数を超えるドライバーが出てきてくれることを期待したい。

マクラーレン優勝レース一覧

勝利順Rd.グランプリドライバー
119684ベルギーB.マクラーレン
219689イタリアD.ハルム
3196810カナダD.ハルム
4196911メキシコD.ハルム
519722南アフリカD.ハルム
619737スウェーデンD.ハルム
719739イギリスP.レブソン
8197314カナダP.レブソン
919741アルゼンチンD.ハルム
1019742ブラジルE.フィッティパルディ
1119745ベルギーE.フィッティパルディ
12197414カナダE.フィッティパルディ
1319751アルゼンチンE.フィッティパルディ
1419754スペインJ.マス
15197510イギリスE.フィッティパルディ
1619764スペインJ.ハント
1719768フランスJ.ハント
18197610ドイツJ.ハント
19197612オランダJ.ハント
20197614カナダJ.ハント
21197615アメリカ東J.ハント
22197710イギリスJ.ハント
23197715アメリカ東J.ハント
24197717日本J.ハント
2519819イギリスJ.ワトソン
2619823アメリカ西N.ラウダ
2719825ベルギーJ.ワトソン
2819827アメリカ東J.ワトソン
29198210イギリスN.ラウダ
3019832アメリカ西J.ワトソン
3119841ブラジルA.プロスト
3219842南アフリカN.ラウダ
3319844サンマリノA.プロスト
3419845フランスN.ラウダ
3519846モナコA.プロスト
36198410イギリスN.ラウダ
37198411ドイツA.プロスト
38198412オーストリアN.ラウダ
39198413オランダA.プロスト
40198414イタリアN.ラウダ
41198415ヨーロッパA.プロスト
42198416ポルトガルA.プロスト
4319851ブラジルA.プロスト
4419854モナコA.プロスト
4519858イギリスA.プロスト
46198510オーストリアA.プロスト
47198511オランダN.ラウダ
48198512イタリアA.プロスト
4919863サンマリノA.プロスト
5019864モナコA.プロスト
51198612オーストリアA.プロスト
52198616オーストラリアA.プロスト
5319871ブラジルA.プロスト
5419873ベルギーA.プロスト
55198712ポルトガルA.プロスト
5619881ブラジルA.プロスト
5719882サンマリノA.セナ
5819883モナコA.プロスト
5919884メキシコA.プロスト
6019885カナダA.セナ
6119886アメリカA.セナ
6219887フランスA.プロスト
6319888イギリスA.セナ
6419889ドイツA.セナ
65198810ハンガリーA.セナ
66198811ベルギーA.セナ
67198813ポルトガルA.プロスト
68198814スペインA.プロスト
69198815日本A.セナ
70198816オーストラリアA.プロスト
7119892サンマリノA.セナ
7219893モナコA.セナ
7319894メキシコA.セナ
7419895アメリカA.プロスト
7519897フランスA.プロスト
7619898イギリスA.プロスト
7719899ドイツA.セナ
78198911ベルギーA.セナ
79198912イタリアA.プロスト
80198914スペインA.セナ
8119901アメリカA.セナ
8219904モナコA.セナ
8319905カナダA.セナ
8419909ドイツA.セナ
85199011ベルギーA.セナ
86199012イタリアA.セナ
8719911アメリカA.セナ
8819912ブラジルA.セナ
8919913サンマリノA.セナ
9019914モナコA.セナ
91199110ハンガリーA.セナ
92199111ベルギーA.セナ
93199115日本G.ベルガー
94199116オーストラリアA.セナ
9519926モナコA.セナ
9619927カナダG.ベルガー
97199211ハンガリーA.セナ
98199213イタリアA.セナ
99199216オーストラリアG.ベルガー
10019932ブラジルA.セナ
10119933ヨーロッパA.セナ
10219936モナコA.セナ
103199315日本A.セナ
104199316オーストラリアA.セナ
10519971オーストラリアD.クルサード
106199713イタリアD.クルサード
107199717ヨーロッパM.ハッキネン
10819981オーストラリアM.ハッキネン
10919982ブラジルM.ハッキネン
11019984サンマリノD.クルサード
11119985スペインM.ハッキネン
11219986モナコM.ハッキネン
113199810オーストリアM.ハッキネン
114199811ドイツM.ハッキネン
115199815ルクセンブルクM.ハッキネン
116199816日本M.ハッキネン
11719992ブラジルM.ハッキネン
11819995スペインM.ハッキネン
11919996カナダM.ハッキネン
12019998イギリスD.クルサード
121199911ハンガリーM.ハッキネン
122199912ベルギーD.クルサード
123199916日本M.ハッキネン
12420004イギリスD.クルサード
12520005スペインM.ハッキネン
12620007モナコM.ハッキネン
12720009フランスD.クルサード
128200010オーストリアM.ハッキネン
129200012ハンガリーM.ハッキネン
130200013ベルギーM.ハッキネン
13120013ブラジルD.クルサード
13220016オーストリアD.クルサード
133200111イギリスM.ハッキネン
134200116アメリカM.ハッキネン
13520027モナコD.クルサード
13620031オーストラリアK.ライコネン
13720032マレーシアK.ライコネン
138200414イタリアK.ライコネン
13920055スペインK.ライコネン
14020056モナコK.ライコネン
14120058カナダK.ライコネン
142200511イギリスJ.P.モントーヤ
143200513ハンガリーK.ライコネン
144200514トルコK.ライコネン
145200515イタリアJ.P.モントーヤ
146200516ベルギーK.ライコネン
147200517ブラジルJ.P.モントーヤ
148200518日本K.ライコネン
14920072マレーシアF.アロンソ
15020075モナコF.アロンソ
15120076カナダL.ハミルトン
15220077アメリカL.ハミルトン
153200710ヨーロッパF.アロンソ
154200711ハンガリーL.ハミルトン
155200713イタリアF.アロンソ
156200715日本L.ハミルトン
15720081オーストラリアL.ハミルトン
15820086モナコL.ハミルトン
15920089イギリスL.ハミルトン
160200810ドイツL.ハミルトン
161200811ハンガリーH.コバライネン
162200817中国L.ハミルトン
163200910ハンガリーL.ハミルトン
164200914シンガポールL.ハミルトン
16520102オーストラリアJ.バトン
16620104中国J.バトン
16720107トルコL.ハミルトン
16820108カナダL.ハミルトン
169201013ベルギーL.ハミルトン
17020113中国L.ハミルトン
17120117カナダJ.バトン
172201110ドイツL.ハミルトン
173201111ハンガリーJ.バトン
174201115日本J.バトン
175201118アブダビL.ハミルトン
17620121オーストラリアJ.バトン
17720127カナダL.ハミルトン
178201211ハンガリーL.ハミルトン
179201212ベルギーJ.バトン
180201213イタリアL.ハミルトン
181201219アメリカL.ハミルトン
182201220ブラジルJ.バトン
183202114イタリアD.リカルド

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。