今回はリアルレーシングのスーパーGT参戦の歴史を紹介します。
リアルレーシングはレーシングドライバーの金石勝智さんが代表を務める株式会社リアルが母体のレーシングチームです。
チーム名の由来は『真のモータースポーツ活動と楽しさをより多くの人々にお届けする』というポリシーから、真=リアルと名付けられました。
そんなリアルレーシングがスーパーGTに参戦を開始したのが2007年で、GT300クラスからのステップアップではなく、参戦初年度からホンダ陣営としてGT500クラスにエントリーしています。
では、2007年から順に見ていくことにしましょう。
敬称について
現役選手の敬称については〇〇選手と表記すれば失礼がないと思いますが、引退選手の敬称についてはどのように表記すればいいのか・・・いつも悩んでしまいます。
〇〇元選手?それとも〇〇氏?いやちょっと硬いですね。では〇〇さん?うーん、チカラが抜けてしまいます。
色々考えましたが、現役時代のことについて書くため引退選手に関しても〇〇選手と表記します。
ちょっと違和感があるかもしれませんがあしからず。
2007年
- ドライバー:金石勝智/金石年弘(/伊沢拓也)
- マシン:NSX-GT(初代)
- タイトルスポンサー:ローリングストーン
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:14位
- チームズランキング:13位
リアルレーシングがスーパーGTに参戦を開始したのが2007年。チームオーナーである金石勝智選手が自らステアリングを握り、金石勝智選手の従弟にあたる金石年弘選手がチームメイトに選ばれました。
この年のタイトルスポンサーは音楽系雑誌のローリングストーン(日本語版)。タイヤはブリヂストンを選択しました。
参戦初年度の成績はドライバーズランキング14位でしたが、最終戦の富士でチーム初となる表彰台(3位)を獲得しています。
2008年
- ドライバー:金石勝智/金石年弘(/塚越広大)
- マシン:NSX-GT(初代)
- タイトルスポンサー:LEON
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:19位
- チームズランキング:15位
2008年も金石勝智選手と金石年弘選手のコンビを継続。
前年にタイトルスポンサーを務めたローリングストーンは1年でサポートを終了。この年はファッション雑誌のLEONとタイアップをします。
この年はNSX-GTの速さがないこともあり最高位が6位と苦戦し、結局シーズンを通して16ポイントしか稼げず、ドライバーズランキングは19位に沈みました。
2009年
- ドライバー:金石年弘/塚越広大(/金石勝智)
- マシン:NSX-GT(初代)
- タイトルスポンサー:ケーヒン
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:5位
- チームズランキング:5位
2009年のリアルレーシングのドライバーは金石年弘選手と塚越広大選手。前年までステアリングを握った金石勝智選手はこの年の第6戦鈴鹿で第3ドライバーとしてエントリーした後に引退。その後はオーナー監督に専念することになります。
2009年はホンダ系の自動車部品メーカーであるケーヒンがタイトルスポンサーになり、マシンは同社のブランドカラーであるブルー(メタリック)に変更されます。
その後、長きに渡りリアルレーシングはケーヒンとともにスーパーGTを戦うことになります。
2009年シーズンは第4戦のセパンでチーム最高位を更新する2位を獲得。さらに最終戦のもてぎでも3位に入り。シーズンランキングは前年から大きく上げてチーム最高の5位と飛躍の年になりました。
2010年
- ドライバー:金石年弘/塚越広大
- マシン:HSV-010 GT
- タイトルスポンサー:ケーヒン
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:3位
- チームズランキング:3位
2010年シーズンもリアルレーシングのドライバーラインナップは金石年弘選手と塚越広大選手のコンビを継続。
ホンダはこの年から新たなマシンHSV-010 GTを投入します。
このマシンはポテンシャルが高く、リアルレーシングは前半順調にポイントを重ねると、第5戦SUGOでチーム初優勝を達成。さらに最終戦のもてぎでも3位表彰台を獲得し、シリーズランキングは前年を上回る3位とチーム最高位を更新しました。
2011年
- ドライバー:金石年弘/塚越広大
- マシン:HSV-010 GT
- タイトルスポンサー:ケーヒン
- タイヤ:ブリヂストン
- ドライバーズランキング:4位
- チームズランキング:4位
2011年もリアルレーシングは金石年弘選手と塚越広大選手のコンビを継続。この年で3年目になります。
この年は優勝することはできませんでしたが、開幕戦の岡山、第3戦のセパン、第6戦の富士の3レースで3位表彰台に上がり、ドライバーズランキングは4位でした。
次のページでは2012年から2016年のリアルレーシングを紹介します