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ソニーがフルサイズコンデジのRX1RⅢを発表!初代RX1Rオーナーが初代と3代目を比較する!

7月15日にソニーからRX1RⅢが発表されましたね。

RX1RⅡの登場から10年近くが経ち、長い空白を経ての3代目登場。デジカメinfoなどの有名カメラメディアでも一切報じられることがなく、もう忘れ去られたシリーズだと思っていたので、正直ビックリです。

RX1Rシリーズのコンセプトは、小さなボディに、通常ハイエンドの一眼レフ機やミラーレス機に搭載されるフルサイズのセンサーを無理やり押し込んだ、レンズ一体型のコンデジ。

フルサイズセンサーの描写を捉えるためにはレンズの実力が重要なので、カールツァイスの35mm F2の素晴らしいレンズが装着されているため、レンズを含めたボディ全体の大きさはいわゆるコンデジのそれとは大きく違いますが、フルサイズセンサーを搭載したカメラの中では頭抜けてコンパクトなカメラシリーズなんです。

考えてみれば、ソニーといえばウォークマンで世界に衝撃を与えたメーカーなので、製品をコンパクトにする技術はお家芸。RX1Rシリーズはまさにソニーならではのカメラなのです。

そんなソニーRX1Rの初代モデルは2013年に発売されたのですが、発売当時はいわゆるキワモノカメラで、メディア等で話題にはなるも、販売面ではイマイチだったと記憶しています。

実は私、ロマンに溢れたこの初代RX1Rを所有していたのですが、撮れた絵に関しては当時としてはかなり良かったですが、オートフォーカスは遅く、ボタンやフォーカスリングなどの細部の作り込みの精度が悪く、そんなところが販売面で苦戦した原因なのかもしれません。

まあ、当時としても破格の実勢価格20万円以下だったので、精度や作り込みはある程度妥協していたのかもしれません。

さて、あれから10年以上が経ちどのように進化したのか、歴代モデルのスペックを比較してみましょう。

RX1ⅢRX1RⅡRX1R初代
センサー35.7×23.8mm CMOS35.9×24mm CMOS35.8×23.9mm CMOS
有効画素数約6100万画素4240万画素2430万画素
連写5コマ/秒
液晶モニター3インチ約236万ドット3インチ122.88万ドット
ファインダーEVF 約236万ドット×
撮影枚数300枚220枚270枚
F値F2
焦点距離35mm
撮影距離20cm(マクロ)
サイズ113.3×67.9×74.5mm113.3×65.4×72mm113.3×65.4×69.6mm
重量498g480g453g
税込価格約66万円約40万円約19万円

画素数は歴代で大きく向上して、RX1RⅢは現在のフルサイズの最高級レベルである約6100万画素に到達しています。レンズの焦点距離は35mmで固定ですが、これならば中望遠域までクロップしても大丈夫ですね。

私が所有していた初代はファインダーがありませんでしたが、2代目から搭載され、3代目でも踏襲。カメラ好きとしてはファインダーを覗いて撮影したいものです。

液晶モニターの画素数は倍近く増えているので、この数値ならば撮影した写真もしっかりと確認できそうです。ただ、2代目で実装されたチルト機構は今回は見送り。理由はボディ全体の大きさを変えたくなかったかららしいです。

確かにこのカメラの売りは大きなセンサーとコンパクトさ。これは英断だと思います。

そのサイズはというと、初代から幅は変わりませんが、高さで2.5mm、奥行きで4.9mm大きくなっているようです。まあ、性能の向上を考えたら、こんなサイズによく詰め込んだと思います。

重量は初代から45g、2代目からは18g重くなった498g。コンパクトなAPS-C搭載のミラーレス並みの重さですが、まあ、キットレンズを搭載したらそれ以上になります。

コンデジとしてはとんでもない重量のカメラですが、サイズ同様にスペックを考えたら結構軽いです。

価格は約66万円と初代モデルから3倍以上ですが、6000万画素のフルサイズセンサーにF2のツァイスレンズセンサーを搭載した超コンパクトな唯一無二のカメラなので、近年のカメラ価格の大幅も鑑みたら、まあ、このくらいにはなるでしょうね。

さて、それではボディを見てみますが、個人的には所有していた初代との違いに興味があるので、並べて見てみます。

左がRX1RⅢで右が初代。基本的には初代と同じ形状ですが、RX1RⅢは軍艦部のダイヤルやアクセサリーシューがビルトインになっていて、初代のボディ右下にあったAF/MF切り替えスイッチが無くなっていますね。

元々塊感のあるデザインが一層強調されて、イイ感じ。バッグに入れても引っかかりがなくなりそうです。

初代ではマウント部の周りにオレンジのリングがありましたが、3代目では無くなりました。

個人的にはあのリングにセンスを感じなかったのでやっと気づいたか、といった印象。

大体オレンジのリングはαシリーズの象徴。初代はサイバーショットシリーズなのになぜ入れたの??

ちなみに初代と2代目の正式名称はサイバーショットDSC-RX1Rでしたが、今回はサイバーショットシリーズではなく、そのままDSC-RX1RⅢになったようです。

レンズのデザインは初代も3代目も同じようです。

元々描写のイイレンズですが、同じレンズだとしたら設計はRX1時代の2012年発売。さすがに古すぎると思いますが、ブラッシュアップされているのでしょうか。

グリップ部分は初代の皮調から近代的なシボに変わっていて、洗練された印象。

前述した通り、初代はダイヤル類の作り込みがイマイチで安っぽかったのですが、精度の高いものに変更されているのか。

写真では分かりませんが、まあ、66万円の高級カメラになったので、きっと良くなっていることでしょう。

小さなカメラですが、EVFはかなり大きく、写真から想像するに作り込まれていることが伺えます。

ということで、今回は7月15日に発表されたRX1RⅢを見ながら、私が所有していた初代RX1Rと比べてみました。

私が購入した10数年前は正直キワモノカメラ扱いでしたが、近年はスマートフォンカメラの進化によりフツーのカメラでは市場に受け入れらず、特徴あるカメラが登場しています。

そんな中にあり、小さなボディに高性能センサーを搭載したRX1RⅢも、初代や2代目の頃よりも話題になるのも当然。きっと多く売れるのでは、と思います。

で、私は買うかというと・・・今はM型ライカにゾッコン中なので、とりあえずは見送りですが・・・うーん、気になるなあ。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。