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スーパーGT GT300に参戦した9つの国内メーカーと車種一覧

ASL(オートバックススポーツカー研究所)

2012年ガライヤ最後のレース
2012年JAF GPにて
車種・グレード参戦年規格
ガライヤ2005
2007-2012
JAF-GT

ASLとはオートバックスセブンの完全子会社で、スポーツカーの開発機関だ。

同社が開発した少量生産のスポーツカーであるガライヤを、全日本GT選手権時代の2003年からスーパーGT初年度の2005年までと、2007年から2012年までARTAがエントリーした。

ムーンクラフト

2006年の紫雷
写真提供:Mさん
車種・グレード参戦年規格
紫雷2006-2012JAF-GT

由良拓也氏率いるムーンクラフトのスーパーGT GT300マシンといえば紫雷だ。

紫雷は公道での究極のパフォーマンスを目指して開発したスポーツカー(市販には至らず)で、プロモーションを目的として2006年から2012年の7年間、GT300クラスに参戦している。

2012年紫雷最後のレース
2012年JAF GPにて

そのCカーのようなプロポーションは、他のGTマシンとは一線を画しており、スーパーGTでは常に注目の的だった。

ヴィーマック

2006年のRD408R
写真提供:Mさん
車種・グレード参戦年規格
RD320R2005-2009
2011
JAF-GT
RD350R2005-2008
2010-2012
JAF-GT
RD408R2006-2008
2010
JAF-GT

ヴィーマックは日本の東京R&Dとイギリスのヴィーマックカンパニーの設計で生まれた多国籍企業だが、今回は日本のメーカーとして入れさせていただいた。

ヴィーマックを開発したR&Dスポーツは、全日本GT選手権時代の2002年第2戦にGT300マシンRD320Rを投入し、その後RD350RやRD408RでGT500クラスを戦った。

スーパーGTに名称が変わった2005年からは、R&DスポーツがRD350R、ディレクシブとベルノ東海ドリーム28がRD320Rで、3台のヴィーマックがGT300クラスにエントリーした。

2007年のRD408R
写真提供:Mさん

2006年には、全日本GT選手権時代にGT500に出場したRD408RをGT300クラスに走らせている。

結局RD320Rは2011年、RD350Rは2012年、RD408Rは2010年までスーパーGTに参戦した。

まとめ

今回は、スーパーGT GT300に参戦した9つの国内メーカーと車種一覧ということで紹介させていただいたが、まとめると以下のとおりになる。

メーカー(ブランド)車種・グレード参戦年規格
トヨタMR-S2005-2008JAF-GT
トヨタセリカ2005-2008JAF-GT
トヨタカローラアクシオ2009-2011JAF-GT
トヨタプリウス(ZVW30型)2012-2015JAF-GT
トヨタプリウス(ZVW50型)2016-2018JAF-GT
トヨタプリウスPHV GR SPORT2019-JAF-GT
トヨタ86 MC2014-JAF-GT
トヨタマークX MC2017-2019JAF-GT
トヨタGRスープラ2020-JAF-GT
レクサスIS3502008-2012JAF-GT
レクサスRC F GT32015-FIA-GT3
日産フェアレディZ2005-2010JAF-GT
日産GT-R NISMO GT32012-FIA-GT3
ホンダNSX2005-2006JAF-GT
ホンダCR-Z2012-2015JAF-GT
ホンダNSX GT32018FIA-GT3
ホンダNSX GT3 Evo2019-FIA-GT3
スバルインプレッサ2005-2008JAF-GT
スバルレガシィB42009-2011JAF-GT
スバルBRZ(ZC6型)2012-2020JAF-GT
スバルBRZ(ZC8型)2021-JAF-GT
マツダRX-72005-2010JAF-GT
ASLガライヤ2005
2007-2012
JAF-GT
ムーンクラフト紫雷2006-2012JAF-GT
ヴィーマックRD320R2005-2009
2011
JAF-GT
ヴィーマックRD350R2005-2008
2010-2012
JAF-GT
ヴィーマックRD408R2006-2008
2010
JAF-GT

トヨタとその高級車ブランドであるレクサスは、通常レーシングマシンのベース車としてはイメージがつかないクルマを中心に多くの車種をスーパーGTに送り出したが、反対に日産は、同社の代表的スポーツカーであるフェアレディZとGT-Rだけで勝負している。

ホンダは新旧NSXのはざまに、小柄なCR-ZにスーパーGT初のレーシングハイブリッドを搭載して、ファンを魅了した。

スバルはGT300クラスの主役として、JAF-GTのマシンにこだわり、海外のFIA-GT3マシンに真っ向勝負している姿に好感が持てる。

マツダは、絶版のFD3S型RX-7で、ロータリーエンジンの甲高い音色を響かせていた頃が懐かしく、ぜひRE雨宮には、マツダのロータリーエンジンを搭載した新機種で、スーパーGTに帰ってきてもらいたいと切に願う。

ASLのガライヤも、カッコいいマシンだった。

現在ASLは、開発責任者である解良喜久雄氏の離脱で、活動が休止されているようだが、復活が望まれる。

ムーンクラフトの紫雷は、衝撃的なマシンだった。

あのかつてのCカーのようなマシンが、スーパーGTにふたたび登場してくれたら嬉しいが、違いがわかる男の由良拓也氏は、スーパーGTの解説で忙しいから・・・ムリか?

ヴィーマックも紫雷同様にルックスが極めてカッコよかった。

見ていただいたとおり、日本のメーカーの多くはJAF-GT規定で参戦をしてきた。

現在GT300クラスは、FIA-GT3勢が台頭しているが、私は日本のコンストラクターが一からマシンを仕立てる、JAF-GTのマシンに魅力を感じる。

JAF-GT勢が海外のスーパーカーをベースにしたFIA-GT3勢を、ブチ抜く姿を見たいのだ。

ガンバレニッポンのモノづくり!

最後はスーパーGT GT300に参戦した国内メーカーからJAF-GTに話が変わってしまったが・・・まあいいか!?

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。