今回も前回にひきつづき、2020年スーパーGT第5戦の現地観戦記を書いていきます。
今回はグランドスタンド裏のイベントブースと予選の模様です。
前回vol.1は、下のリンクからどうぞ。
グランドスタンド裏イベントブースの様子
午前中のフリー走行で、約2時間スーパーGTマシンをぶっ通しで撮影してある程度満足した私は、グランドスタンド裏に位置するイベントスペースに移動する。
今年は新型コロナウイルスの影響で、開幕戦から第4戦まで無観客で開催したスーパーGTだったが、今回から観客を入れてのレース。
しかし例年の約5分の1、1万人の人数制限で、土曜日ということもありご覧のとおり観客は少ない。
いつもはドライバートークショーやキャンギャルオンステージなどで賑わうメインステージも、催し物を大幅に減らしている。
しかし私的には、このカーナンバー1のニスモZがものすごく目の保養になった。
メインステージにフェアレディZ・・・近々登場すると噂されている新型フェアレディZベースのGT500マシンを暗示しているのか!?
まあ、考えすぎだな。
それではトヨタ・日産・ホンダのイベントブースを、それぞれ紹介してみよう。
トヨタブース
この状況下ではあるが、地元のトヨタだけあり、チカラの入れようはさすがといってよい素晴らしいボリューム。
往年の全日本GT選手権で活躍した、セルモの80スープラベースのGTマシンが、多くのファンに注目されている。
もちろん、現行のGRスープラベースのGT500マシンの開発車両も展示。
カーボン地剥き出しのボディに無数のエアロパーツが散りばめられていて、半端ない迫力を感じさせてくれる。
もちろん市販のスープラも展示されて、さながらスープラ祭りといったところか。
そしてこのスープラはもしや?
昨年の『スーパーGT×DTM特別交流戦』で、チームルマンの監督だった脇阪寿一氏が富士スピードウェイに乗りつけた、チームルマンのカーナンバーと同じナンバープレート6を付けたスープラ?
いや、そんなことは・・・ねぇ?
その他にはヤリスのWRCマシンも展示されてあり、非常に豪華なトヨタブースであった。
ここにいつもならばWECのトヨタTS050が並ぶのだが、同マシンは今シーズン限りでお役御免。
ならば来シーズン用のハイパーカーを・・・ってなわけにはいかないか!?
日産ブース
つづいては日産ブース。
日産は3台の展示と少々寂しかったのだが、メインは昨年2019年仕様のニスモGT-Rと超強力!
今年からGT500マシンが一新されたからだろう。
GT500マシンは3年ごとに刷新されるため、昨年までの日産ブースのメインは2016年仕様のニスモGT-Rだった。
これから今年を含めた3年間はこのマシンが日産ブースの主役となるのだろう。
あとは市販のリーフとノートのみと、ニスモGT-Rの他は大幅にパンチにかけた。
ホンダブース
しかし日産ブース以上にチカラが入っていなかったのがホンダブースで、ラインナップはすべて市販車のみ。
例年だとNSXのGT500マシンを筆頭に、ナカジマレーシングやドラゴコルセのモデューロカラーに仕上げたS660を展示したりと、ホンダらしくモータースポーツを前面に出す展示なのだが、前日のF1撤退発表を受けてか、まったくモータースポーツを感じさせない寂しいホンダブースだった。
その他クルマを展示してあったブースは、スバルがご覧の2台の市販車が、
トヨタ純正の用品ブランドである、モデリスタが2台を展示していた。
いつもならばドライバートークショーやレースクイーン撮影会などで華やかなグランドスタンド裏だが、今回はそのようなイベントはなく、物販ブースも人数制限を設けながら入場する方式をとっていたのが、印象的だった。
グランドスタンド2階席へ
今回のスーパーGTでは、新型コロナウイルス対策の一環として、グランドスタンドのすべての席がソーシャルディスタンスを取りながらの指定席になる。
ということで、指定された席に・・・
締まっている!?
そう、すべてが指定席ということで、B・F・J・Nゲートのみがオープンしており、そこでチケットを見せての入場になる。
そして私が指定された席は、2階の最後列・・・特等席じゃん!
ちなみにこのグランドスタンド2階席は、9月17日10時から発売が開始され、Bエリアから順にC・D・E・F・・・と順に早い順で売り出され、私はGエリア。
発売当日の10時01分に購入したのにGエリア??
どんだけ人気あるんじゃい!!
チケット購入の様子は下記の記事より↓
全日本FIA-F4開幕戦を観ながら缶ビールを飲み、その後のスーパーGT予選を迎える。
スーパーGT予選
ピットガレージでは暖気がはじまり、気持ちが高鳴る!
それでは予選の模様を写真で振り返ってみる。
まずはGT300クラスから。
予選がはじまる直前に、マシンがピット前に出てくる。
そしてコースイン!
今年は好調のロータスエボーラを使用するカーズ東海のマシンは、少数派のマザーシャシー。
今回は96kgのウエイトを積み、厳しい戦いになるのか。
こちらも少数派のマザーシャシーを使用する、チームマッハのトヨタ86。
スバルBRZはさらに少数派のJAF-GT。
多くを占めるFIA-GT3マシンではなく、私のカメラは無意識のうちにJAF-GTやマザーシャシーを追いかけてしまう。
GT300クラスのポールポジションは、復帰後初となるインギング。
ちなみにこのマシンもマザーシャシー。
GT300クラス予選トップ5
順位 | No. | チーム | マシン | ドライバー | WH | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | インギング | トヨタ86 | 阪口良平 小高一斗 | 9kg | 1’36.090 |
2 | 31 | apr | トヨタプリウス | 嵯峨宏紀 中山友貴 | 15kg | 1’36.475 |
3 | 65 | レオン | メルセデスAMG | 蒲生尚弥 菅波冬悟 | 100kg | 1’36.803 |
4 | 61 | R&D SPORT | スバルBRZ | 井口卓人 山内英輝 | 100kg | 1’36.900 |
5 | 52 | 埼玉トヨペット | トヨタスープラ | 吉田広樹 川合孝汰 | 75kg | 1’36.930 |
そしてGT500クラス。
ちなみにGT500マシンもJAF-GTやマザーシャシーと同じくメイドインジャパン。
NDDPレーシングの後ろから白煙が。
ここまで苦戦続きのインパルだが、今回は調子が良さそうだ。
こちらは今年からGT500クラスに加入したルーキーレーシングで、メンテナンスはセルモが行う。
一見するとチームルマンだが、マシン下部の黄色・白・青のモザイクが特徴。
つや消しのマシンにRedBullの大きなロゴとHONDAの文字を見ると、F1のレッドブルチームを彷彿とさせる。
しかし前日にホンダの2021年限りでのF1撤退を発表し、この無限とのジョイントも来年限りになるのか!?
同じ工程で予選を進めるトムスの2台体制は、見ていて本当にカッコいい!
こちらもほぼ2台体制!?
超スローシャッターで好調のサードと、
同じく好調のARTAを撮影。
そしてGT500クラスのポールポジションはARTAに。
ピット前で多くのカメラマンに囲まれるARTAの福住仁嶺選手と野尻智紀選手。
写真の上には、嬉しそうにその姿を見守る鈴木亜久里監督。
GT500クラス予選トップ5
順位 | No. | チーム | マシン | ドライバー | WH | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | ARTA | NSX | 野尻智紀 福住仁嶺 | 8kg | 1’27.130 |
2 | 12 | インパル | GT-R | 佐々木大樹 平峰一貴 | 0kg | 1’27.620 |
3 | 19 | バンドウ | スープラ | 国本雄資 宮田莉朋 | 6kg | 1’27.688 |
4 | 24 | KONDO | GT-R | 高星明誠 J.マーデンボロー | 2kg | 1’27.809 |
5 | 39 | サード | スープラ | H.コバライネン 中山雄一 | 38kg | 1’28.088 |
今回はここまでです。
次のページでは、いよいよ決勝日の様子を書いていきますので、ぜひご覧ください!
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